デイリーレポート

新鮮で変わったアレンジのスタンダード曲の数々

▶中村健吾さんの久しぶりのリーダートリオは、不安定な雨模様のお天気も吹っ飛ばすほどよくスウィングし、新鮮で楽しい素晴らしいトリオ演奏を皆で楽しみました。中村健吾(b) 菊池太光(pf) デニス・フレーゼ(ds)さんのトリオ、さすが「細やかな気ずかいの人」健吾さん、お馴染みの曲の選曲もなかなかでしたが、これまで知っているイメージと全く違う新しいアレンジで演奏され、ジャズの奥深さを感じることができました。
▶1st.stage…ベースイントロから出たH.ハンコック♪Water Melon Man…夏に向けて、とても凝ったアレンジで新鮮でした。A.C.ジョビン名曲♪Agua de Beber（おいしい水）…これも変わった感じのアレンジでした。健吾作♪OP=OZ…O.ピーターソンと小曽根真さんに捧げられた健吾さんの曲ですが、韓国に行った時に菊池さんがアレンジを思いつき譜面に残してあったということで昨夜はそのアレンジで演奏、二人のミュージシャシップですね。健吾さんの２枚目のアルバムタイトル曲♪ Say Hello To Say Goodbye、T.モンクのお馴染み曲♪Straight No Chaser…カッコ良くスウィング。♪Summertime…ここから休憩に入る予定でしたがお客さまが入っていらしてその方のために「延長」してしかも外のお天気に合わせて♪Come Rain or Come Shine…本当に優しい気遣いの健吾さんならではですね。
▶2nd.stage…C.コリア♪Spain…これはデニスさんのアレンジでしたが、これも変わっていて新鮮でしたね。健吾さんが留学した時ボストンで初めて買ったCDだそうですB.エバンスお馴染みの♪Waltz For Debby…いつ聴いても良い曲です。♪Miles Tone…これは少しラテンがかったアレンジで演奏。そして名曲健吾作♪Hope…沖縄戦70周年ということでアルコでメロディーを弾いた心のこもった演奏でした。アンコールは♪My Foolish Heart…スーザン・ヘイワードの同名映画を思い出すようなアレンジでした。昨夜は普段はあまり健吾さんも演奏しないようなスタンダード曲中のスタンダード曲を新鮮なアレンジで聴かせていただいて、私もいい刺激を受けました。