デイリーレポート

しっとりとお気に入りメンバーでスタンダード曲

▶昨夜のウィリアムス浩子さんのステージ、バックは伊藤志宏(pf)鈴木直人(g)佐瀬正(b)さんのドラムレスのお気に入りメンバーのトリオです。浩子さんは新年早々１週間ほど九州ツアーに行って帰ったところで、少しお疲れのようでした。新年最初の当店、ということで、肌色のミニスカートのワンピースに身を包んでちょっとセクシーな出で立ち。柔らかい優しい包み込むような声でいつものようにスタンダードナンバーをしっとり歌われました。
▶いつもなら満席になる客席ですが、例年１月は皆さまお休み疲れなのか、このところ寂しい客席の夜が多く、いろんな意味で気をもむ毎日です。ライブジャズは、ミュージシャンと聴き手が揃ってはじめて完成される音楽です。どうか皆さま、残り少なくなった1月ですが、お店とミュージシャンの応援よろしくお願いします。
▶1st.stage…♪My Romance、♪As Long As I Love、♪Skylark、♪From This Monent On、スローテンポで♪Night In Tunisia、旧い曲♪Again…良い曲ですね。ピアノをバックに♪Some One To Watch Over Me。♪Seasons of Love。
▶2nd.stage…S.ワンダー♪Send One Your Love、♪Lullaby of Birdland、♪Tenderly…彼女の声にピッタリなバラードですね。最近好きで良く歌っているというハワイの曲♪I’ll Weave A Lei Of Stars For You、♪Just In Time、J.ミッチェル作♪Both Side Now、B.バカラック♪Raindrops Keep Falling On My Head（雨にぬれても）アンコールは浩子さんの大好きな♪A Nightingale Sang In Berkeley Square。スタンダード曲が店内にエレガントに流れた落ち着いた夜でした。
▶一昨夜お通夜だった私の兄が亡くなったのはこの12日でした。タバコが大好きで、禁煙してはいたのですが、昨年暮れに入院した時は肺癌の末期。何か珍しいタイプの癌だったらしく、病理解剖をしていた関係でようやく昨日、身内だけで家族葬を営むことができました。何十年も大昔、学校帰りに新宿のジャズ喫茶に通っていた私ですが、一番最初にジャズ喫茶に連れていってくれたのが、当時学生だったその兄でした。まだ抗癌剤治療もしないうちに亡くなったので、普段と変わらない眠るような顔で安らかに逝ったのが救いです。享年77、合掌。