デイリーレポート

ジャズファンならきっと好きになるいい演奏

▶当店には他のバンド参加でたびたび出演されている 岡崎好朗(tp,flh) さん、リーダークィンテット出演は昨夜が3回目でした。彼が選んだメンバーは、原川誠司(as) 田中菜緒子(pf) 伊藤勇司(b) 井川晃(ds) さんです。その田中さんは清楚な美人で、クラシック出身ですがビバップの基本がしっかりしているメリハリのある力強いピアノです。原川さんは熊本出身の明るいお人柄で、ジャズの学校の先生をされているのですが、昨夜は偶然当店の常連さん2人が（プロを目指しているのではありませんが）生徒さんでした。伊藤さんは一番若く25歳しっかりしたベース、井川さんはもうベテランのドラマーでテンションの入れ方を心得たドラマーです。
▶そんなメンバーを揃えて、好朗さんはご自分のサウンド追求されています。そのサウンドはバランスが取れ、ビバップ調のとてもメロディアスで、オリジナル曲も素直なメロディーとリズムで聴きやすく、スピード感もあるいいジャズです。メンバーもそれぞれが周りの音を大切にて、とても気持の良い演奏でした。
▶1st.stage…岡崎作♪ The Perfect Number…題一音から素敵なスピード感でした。岡崎作♪Eternal Blue (水平線)…綺麗な曲でした。田中作♪”G” I Slard…先日台湾に演奏旅行した時に書いたという曲、R.ロジャース♪It’s Easy To Remember…美しいピアノソロから出てバラード部分を岡崎さんフリューゲルホーンを吹きましたがこの曲にピッタリでした。力強いベースソロから始った岡崎作♪Elememtary Particle。
▶2nd.stage…岡崎作♪Na Na’s Dance…ナナは東京〜NY〜東京と一緒に住んだ愛猫の名前だそうです。同じく岡崎作♪Pier 54…NYハドソン川の船着場のことで河が流れるような曲でした。バラードのスタンダード曲カール・フィシャー♪You’ve Changed (心変わりしたのねあなた)…岡崎さんのフリューゲルホーンが切々と歌っていました。岡崎作♪Aistromelia…南米の花で最近は日本でも売られているようです。アンコールは♪Bye Bye Blackbird…トランペットが朗々と流れ途中から皆が合流し綺麗に終りました。
▶とても良い演奏だけに、お客さまが少ないのだけが悔やまれます。お客さまもそれを感じたようで帰り際に「もったいないことですね．何故なの？」と言われて。私は「まだ3回目なので、これから人気が出ますよ」とお応えしました。ジャズ好きならきっと気に入っていただけるはず…また懲りずにブッキングするつもりです。ぜひいらしてください。