【50th Aniv.Special Live】
「50周年の夏」特別企画 第1弾は7月末〜
ぶらっと立ち寄る公園通りの“ジャズ専門店”
人生を豊かにする“サードプレイス””
7月スケジュール更新/公開
(2024年5月28日付 May.28th)

デイリーレポート

満席のなか華やかな弦のジャズで新たな地平に旅立った聴き応えある素晴らしいステージ

満席のなか華やかな弦のジャズで新たな地平に旅立った聴き応えある素晴らしいステージ

Kyoko

2024年05月22日 水曜日

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▶昨夜は 武本和大 さん率いる弦フロント(2ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ)のオクテット《武本和大 The Real Deperture》で [満員御礼] で賑わったステージ。メンバーは 武本和大(pf) 佐藤潤一(b) きたいくにと(ds) 岡本健太(perc) に弦楽器 吉田篤貴(vln) 西原史織(vln) 末廣彩風(va) 飯島奏人(vc) さん。演奏曲はすべて武本和大さんのオリジナル曲。満席の客席には、小曽根真さん井上智さん馬場智章さんら国立時代の先生やお仲間も聴きにいらしてました。皆さん武本さんの「旅立ち」を注目されていたようです。弦が入ると、ジャズサウンドがとても華やかになりますね。
▶1st.set…ピアノトリオ演奏でタイトル未定の新曲♪New Original。以降は全て弦が入るオクテット演奏で♪Tranquility、♪I Pray、♪Determination。
▶2nd.set…♪Vol De Papillon、♪Power of Believing、♪Departure…自分の音楽を追求する激しい曲、♪A Place、アンコール曲は♪On The Way でした。
★当店の常連さんで、週に2〜3回以上いらしてくださるコアなジャズファンの倉田さんが facebook に昨夜のレポートを投稿してくださいました。私の稚拙なレポートより、以下、臨場感ある倉田さんの投稿レポートを転載させていただきます。
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▶武本和大 さんのBODY&SOUL 初リーダー・プロジェクト・ライブ『武本和大 THE REAL “Departure”』バンド構成は、武本和大さん(pf) 佐藤潤一さん(b) きたいくにとさん(ds) 岡本健太さん(perc) 吉田篤貴さん(1st vln) 西原史織さん(2nd vln) 末廣彩風さん(va) 飯島奏人さん(vc) でした。
▶予約はSOLD OUTとなり事前に締め切られました。熱気に溢れた満席の会場で、京子ママが開演を告げます。まず武本さん佐藤さんきたいさんがステージへ登場します。武本さんが一曲目はトリオで演奏し、二曲目からはフルメンバーで演奏しますと話します。武本さんは白いジャケットを纏い、気合十分なご様子です。強いタッチで豪快に弾き始め、同じ強度で、きたいさんがドラムスを、佐藤さんがベースを演奏します。武本さんのピアノソロでは、軽快に疾走していき、きたいさんと佐藤さんも大きな音で並走します。武本さんは歌うようにして豪快に弾いていきます。観客は皆、真剣な表情で、食い入るようにステージを見つめ、全身で演奏を聴いています。佐藤さんのベースソロでは、明るい響きで弾いていきます。指先で軽やかに弦をはじき、小気味良い音で演奏します。武本さんのピアノが前に出て、きたいさんのドラムソロになります。初めから豪快にドラム、シンバルを叩きます。武本さんを真っすぐに見ながら、強烈に叩き、ピアノの合いの手が入るたびに大きな音になっていきました。”THE REAL”はパワーの塊のようなトリオです。演奏が終わると、武本さんは「まだタイトルが付いていない曲です。New Originalですね」と話します。
▶すべてのメンバーがステージに登場し、いよいよTHE REAL “Departure”の演奏が始まります。一曲目は、”Tranquility”でした。末廣さんのヴィオラのピチカート、吉田さんの第一ヴァイオリン、西原さんの第二バイオリン、飯島さんのチェロと演奏が始まり、岡本さんが軽くコンガを叩きます。岡本さんの前と周りには、5台のコンガと、様々な種類のツリー/バー/ウインドチャイムのような楽器が置かれています。ピチカートの音に続いて、きたいさんがバチでシンバルを共振させます。コンガの音に、武本さんのピアノ、佐藤さんのベース、きたいさんのブラシも続きます。そこで、四重奏が、華やかに演奏を始め、素晴らしい音楽を奏でます。佐藤さんのベースソロが続き、くっきりとした良い音で弾き進みます。四重奏が一気に弾いて、武本さんのピアノソロになります。ドラマティックな旋律を弾いていき、ベース、ドラムス、コンガが並走します。綺麗な旋律を流れるように弾き、四重奏が続きました。アンサンブルになり、一瞬、間を空けて、再び、演奏が続きます。武本さんは、まるで指揮者のように、全体を見て、目で、仕草で、あるいはテレパシーで(?)合図を送ります。ヴァイオリン2台がピチカート、続いて四重奏で弾いていき、コンガ、ドラムス、ベース、ピアノも並走し、ゆったりと弾いていきました。
▶武本さんは次の曲”I Pray”の紹介をし、両手を軽く振ってピアノに向かいます。佐藤さんのベース、岡本さんのチャイムのような楽器の音が響く中、四重奏がゆったりと続きます。きたいさんのブラシ、佐藤さんのポツリとしたベースも入ります。続いて、武本さんがピアノだけで弾き、四重奏が短く音を入れ、綺麗なピアノ、大きな四重奏の音が響きます。様々なチャイムのような楽器の音が響き、佐藤さんが心地良い音でベースを弾き、武本さんが柔らかくピアノを弾き、そして、四重奏がゆったりとした音色を奏でます。岡本さんあ、多彩な綺麗な音を操る魔術師のようです。
▶武本さんは、この構成での演奏は4回目だけど、ここBODY&SOULでの演奏が、一番生の音が響くのでは?と話します。確かに BAROOMでは、照明も演出され素晴らしいステージですが、客席がステージから少し離れ音が広い空間に響きます。BODY&SOULでは、ダイレクトに楽器の生の音を聴かせていただくことができ、迫力満点のステージなりました。
▶次は新曲”Determination”ですが、自分が書いた曲では一番難しい曲、と武本さんが話します。呼吸を整え、祈るようにしてから、一気にピアノを弾き始め、佐藤さん、きたいさん、岡本さんが続きます。そこに四重奏が一気に短く音を入れ、リムショット、シンバル、ベースのリズムの中、武本さんがピアノを弾き、再びストリングスが華やかに弾きます。軽快な演奏になり、武本さんのピアノソロになります。疾走するピアノに、岡本さんが絶妙なコンガの音で並走します。豪快に弾いていくと、佐藤さん、きたいさんも大きな音になっていきます。そこに四重奏が一気に音を入れ、ピアノソロを締めくくります。圧巻の演奏です。続く佐藤さんのベースソロでは、強く、太い音で弾き進み、速弾きを魅せます。岡本さんのコンガ、きたいさんのブラシが柔らかく並走し、四重奏が入り、再び、コンガとドラムスの演奏が始まります。岡本さんのコンガ、きたいさんのドラムスが、一対一のバトルになり、もの凄い迫力の演奏になっていきます。アンサンブルでは、メンバーそれぞれの楽器の音が短く入り、演奏が進みます。岡本さんがシェイカーの音を響かせ、陽気なリズムを刻みます。四重奏とトリオで交互に演奏して、華やかな演奏になっていきました。
▶2ndステージは、”Vol d’un papillon”(蝶の歌)から始まりました。岡本さんのコンガ、きたいさんのバチでシンバルを叩く音から始まります。武本さんが軽く鍵盤を連打し、小さい音でゆったりと弾いていくと、四重奏が続きます。ピアノと交互に四重奏が弾き、武本さんの気合で一気に大きな演奏になります。吉田さんの第一ヴァイオリンから弾き始め、佐藤さんのベースの音が響きます。きたいさんのブラシ、岡本さんのコンガも続き、それぞれの複雑な音の中から、武本さんのピアノの音が響き、演奏が疾走を始めます。武本さんのピアノソロでは、パワフルなタッチで、メロディアスに弾いていき、ベース、ブラシ、コンガが柔らかく並走します。武本さんは強く弾いては、顔を上げ、ぐんぐんと弾いていきます。佐藤さん、きたいさん、岡本さんも大きな音になっていき、四重奏が続きます。佐藤さんのベースソロでは、高く、明るい音で弾き、コンガ、ブラシが柔らかく寄り添います。四重奏が入り、華やかなアンサンブルになりました。
▶“Power of Believing”は、武本さんが大学四年生の時に書いた曲だそうです。四重奏から演奏が始まり、武本さんのピアノ佐藤さんのアルコが続きます。岡本さんは、チャイムのような楽器を次々と鳴らし、綺麗な音で演出します。チェロから始まり、四重奏での演奏から、トリオ、パーカッションも加わり、全員での演奏になりました。四重奏とベース、ドラムス、パーカッションの演奏の音が一瞬止まり、ピアノが音を入れます。四重奏とピアノが面白い音を出し合い、吉田さんの第一ヴァイオリンがピチカートで演奏します。武本さんは観客を見渡しながら、大きく頷きながら弾きます。少し間が開いて、ピアノ、チャイムのような楽器、ブラシで叩くシンバル、ベースは弓が演奏し、四重奏が続き、素晴らしい情感を描いていきました。
▶“Departure”はこのプロジェクトを象徴する曲で、何度も壁に当たり、それを乗り越えてきた過程が描かれているそうです。武本さんは、本当にやりたいことを吟味して、形にしていくことの大切さについて想いを語ります。前もってお伝えしますが、15分あります、と観客に告げ、大きく深呼吸して、演奏を始めます。一気に全員で呼吸を合わせて音を出し、止め、再び音を出していきます。凄く高いテンションで演奏が始まります。武本さんのピアノソロでは、鍵盤を強く叩き、リズム隊とパーカッションが大きく並走します。
▶今回は、岡本さんのパーカッションの前の席でしたので、コンガを叩く音が大迫力です。その後ろで、少し離れているのに、きたいさんのドラムスの音はさらに大きく聴こえます。凄い迫力、スリルとスピードの演奏です。武本さんはお顔を歪めて、叫ぶようにしてピアノを弾き、ドラムス、コンガの凄まじい音が響きます。メンバー全員で、裂ぱくの気合で大きな音を出し、止め、再び音を出していきます。武本さんが大きく息を吸う音が響き、あたかもそれが合図のように演奏が止まり、始まります。音が止まり、四重奏が滑らかに演奏し、再び音が止まって、武本さんがピアノを静かに弾き始めます。岡本さんのチャイムのような楽器の音が響き、アンサンブルになり、音が大きく広がっていきます。豪快に、しみじみと演奏し、ピアノの音、ヴィオラのピチカートの速弾き、四重奏が続きます。ドラム、シンバル、コンガも加わり、再び、裂ぱくの気合で音を止め、大きな音で演奏していきます。四重奏と、トリオとパーカッションが、絶妙に絡み合った演奏になりました。15分かかります、とのことでしたが、全く時間の長さを感じることは無く、演奏を聴かせていただいているうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。
▶会場のBODY&SOULには、ピアニストの小曽根真さん、ギタリストの井上智さん、サックス奏者の馬場智章さんがいらっしゃっていて、ここで武本さんがご紹介されました。BODY&SOUL の京子ママに、改めて感謝の気持ちを伝えます。
▶最後の曲”A Place”も、新曲でした。この日のリーダーライブに賭ける武本さんの強く、熱い想いが窺われます。ピアノから演奏が始まり、綺麗なメロディーを弾いていきます。滑らかに弾いていき、他のメンバーの演奏が続きます。この曲では、佐藤さんはエレキベースに持ち替えて演奏しています。アンサンブルの素晴らしい音の響きに、武本さんは笑顔でピアノを弾いています。素晴らしい情感を描いていきます。佐藤さんのエレベソロでは、甘く、優しい音色を響かせます。シンバル、コンガが寄り添い、佐藤さんが少し速度を上げて弾くと、吉田さんの第一ヴァイオリンが入り、武本さんのピアノソロになりました。ゆったりと綺麗な旋律を弾き、音の強度を上げていきます。四重奏も加わると、さらに華やかな、鮮やかな情感を演出します。やはり、武本さんはピアノを弾きながら、指揮をとっているように感じます。豪華なアンサンブルで華やかに演奏し、最後は静かに演奏が止まります。思わず、ここで拍手をしそうになりますが、再びピアノの演奏が始まり、四重奏が続きます。華やかに弾きしみじみと弾き、大きな盛り上がりをみせ、2ndステージの最後を飾りました。✨
▶武本さんがお礼の言葉を述べ、改めてメンバー紹介をされ、退場しようとされますが、すぐに手拍子が大音量で響き渡り、ステージを離れることなくアンコールの演奏となりました。”On The Way”を、この日の演奏の余韻を楽しむように、熱気を鎮めるようにゆったりと演奏され、武本和大さんのBODY&SOUL 初リーダー・プロジェクト・ライブ『武本和大THE REAL “Departure”』の幕を降ろしました💐
▶実は大編成のライブでは、演奏者お一人お一人の想いを捉えきれず、ライブレポートのメモを取ることが苦手でした。ところが、武本さんのライブでは、とてもメモが取りやすいことに驚きました。複雑な編曲ですが、それぞれのパートの意味が明確で、演奏者の方たちが武本さんの意図を理解して、曖昧さが無い演奏をされているからではないか、と思い当たりました🍀
▶そして、何よりも、今回が武本さんのBODY&SOULでの初リーダーライブであることに驚きました。これまでにも機会が無かったわけではないそうですが、本当に自分がやりたいことを考え抜いて、実現したいという強い想いがあり、この編成での初リーダーライブとしたかったと伺いました。この一回のライブに込められた熱い情熱を観客も感じていて、トリオにストリングス、パーカッションという編成の演奏を聴きたいというだけではなく、武本さんの峻烈な想いと、やりたいことを形にするところを見届けたい、という気持ちで、満席の観客が集まったのではないか、とも感じました🌸
▶次回は未定だそうですが、BODY&SOULでの再演を第一候補として検討する、とのことでした。夢のステージの再演が楽しみです❗️

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