デイリーレポート

連夜のトリオジャズでしたが織りなす世界はまったく違うステージ

▶紆余曲折しながらも季節は確実に進んでいるようで、いよいよ10月、秋ですね。その初日は《福田重男トリオ》レギュラーメンバー 福田重男(pf) 金森もとい(b) 奥平真吾(ds) さんです。このトリオには福田さんのお人柄もあって長年の固定ファンが付いておられます。このサイドメンとも音楽的にもお人柄的にも、福田さんに合ったとてもいい人選だと思います。
▶一昨夜の椎名トリオもそうですが、バランスが良くオリジナル曲も素敵でスタンダード曲との選曲バランスもよく、私は安心して身を任せてお客さまと一緒に楽しむことが出来ます。同じように完成度の高いトリオサウンドですが、織りなす世界がまったく違い、もちろん連日聴いても飽きないです。これが、CDを替えればいい、と言うオーディオでは味わえないライブジャズならではなのです。
▶福田さんは本当に多趣味な方で、しかも何事にも研究熱心で何ですか今はゴルフのシングルを目指しているようですよ。もちろん曲作りにも精力的に取り組んでおられますから、そのうちにレコーディングするんじゃないかしら。芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋…色々が旬の秋。そして何より、ライブジャズの秋、ですよ。
▶1st.set…A.Cジョビン♪Fotoscantins、福田重男作♪Don’t be silly (バカ言ってんじゃないよ)、福田作♪Mistral、秋の定番 ヴァーノン・デュークの♪Autumn In New York、福田作♪Ge Ahead Nigel。
▶2nd.set…ギタリスト ベニー・カーターの♪When Lights Are Low、福田作♪Rachel’s Lament、M.デイビス♪Salar、スタンダード曲 クルト・ヴァイルの♪My Ship、P.マッカートニー♪Blackbird、福田作♪Mr. MK (故野村監督)、アンコール曲はA.Cジョビンの♪Inútil Paisagem (無意味な風景) でした。