デイリーレポート

ガンバっている若いミュージシャンたち

▶椎名豊(pf)さんが若いミュージシャンと一緒に演奏する椎名企画《ハッピー・ニューオーリンズ・ジャズ》昨夜のメンバーは、石村奈穂(tp)上村信(b)さんと、まだ音大生の浜田省吾(ds)さん（昨夜はベースが都合によりベテラン上村さんでしたが）2回目のニューオーリンズ・ジャズでした。皆さん、国立音大の出身と在校生で編成されていますが、椎名さんによるとそれは偶然で、学校で選んだ訳ではないそうです。
▶いま国立音大はじめいろんな音大にジャズ科ができていますが、少し前までジャズ科の学校はなく、とりあえず音楽やるなら国立音大、ということで多くの大ベテランたちがここの出身です。小曽根さん始め当店に出ている多くのベテランの方も先生をされていて、椎名さんも教えていたことがあります。
▶そうした先生たちがきちんと教えているようで、皆さんジャズの基本をしっかり勉強されています。浜田さんはそのジャズ科が出来た年の学生さんで、傍ら色んなところで演奏活動もされています。奈穂さんは、ルイ・アームストロングに傾倒し勉強もされていて、スリムな身体でしっかりした音を出す演奏でした。
▶1st.stage…L.アームストロング♪Someday You’ll Be Sorry、S.ウィリアムス♪Basin Street Blues…懐かしい曲ですね。H.クリマー＆T.レイトン♪After You’ve Gone…1918年の旧い曲ですが私も好きな曲です。椎名作♪Flowers…聴き手に色んなイマジネーションを感じてほしいと作った曲、D.エリントン♪It Don’t Mean A Thing（スウィングしなけりゃ意味ないね）。
▶2nd.stage…♪St.Louis Blues、H.カーマイケル♪New Orleans、L.アームストロング♪Struttin’ With Some Barbecue。聴きにいらしていた寝占(ねじめ)友梨絵(vo)さんを呼び出してバラード♪Nearness of You、♪I Can’t Give You Anything But Love をボーカルで。♪That’s A Plenty、アンコールは寝占さんも入って皆で♪On The Sunny Side of The Street。ニューオーリンズ・ナンバーを、若いミュージシャンが演奏するのもいいですね。
▶ジャス・ミュージシャンを目指す若い方にとって、最近は勉強する場所も、いい先生も、とりあえずライブ演奏できる場所も機会も増えてきたようです。彼らを育てるのは、耳の肥えたお客さまと、真剣勝負で挑める場所だと思います。私も微力ですが、応援したいと思っています。若い方も安易にアルバムを出したりお金を稼ぐことを考えないで、ハングリー精神を忘れないで、自分の追求する音楽に精進してくださいね。