2013.10.1 Tue 気持ちいいサウンドに包まれた月末 |
▶9月の最終日、NYを拠点に世界中を旅して演奏している 「自由人」西藤ヒロノブ(g)さんと、秋田慎治(pf)井上陽介(b) ジーン・ジャクソン(ds) さんのこのメンバーは、実は5月に 私が組んで初共演していただいた時、皆さん意気投合して 素晴らしいサウンドになったので、再び…と常々思っていて やっとメンバーが揃い、昨夜のステージになりました。 ▶演奏は、大きな海原と宇宙空間を漂っているような感じで 気持の良いサウンドに包まれました。今月23日には西藤さんの 新しいアルバム「Golden Circle」が発売になります。NY、 ハワイ、日本のサウンドスケープ(音風景)が美しく調和した 中身になっているようです。昨夜はその中から、何曲か お披露目されました。 ▶1st.stage…♪The Remaining 2%、アルバムタイトル ♪Golden Circle は8ビートのカッコイイ曲でした。 ♪Ta-so-ga-re…西藤さんは6弦のギタレレに、陽介さんは エレベに持ち替え演奏、夏の終わりをイメージした曲でした。 スタンダード曲♪Stardust、♪Traveler。 ▶2nd.stage…ウクレレのソロで♪旅愁…この曲はアメリカ人 ジョン・P・オードウエイが1907年に作曲したもので、日本の 教科書に載ったお馴染みの曲です。♪Pakala Color…は ハワイの地名です。西藤アレンジの♪Milestone…秋田さんが エレピ陽介さんエレベ、ジーンさんのソロが凄かった !! バラード♪Hanalei Sunset もハワイの大自然をイメージした アコースティックなサウンドで、ピアノとギターの音色が 美しく際立ちました。 ♪Reflection In The Wave…はエレピとエレベが物凄い速さ、 最後はもの凄いドラムソロで終りました。アンコールは ♪Ohana Song。そして、客席にいらしていた佐藤慎一(b)さん を呼び出し、2ベースで♪Oleo を共演し賑やかに終りました。 ▶素晴らしいメンバーの素晴らしい演奏でしたが、皆さん 多忙な月末月曜日のせいでしょうか、客席が寂しく、とても 残念でした。お客さまの中にアルゼンチンのワイナリーの 息子さんでギターを弾く方がいらしていて、素晴らしい演奏に 大変感動されていました。西藤さんも当地のジャズクラブで 演奏されたことがあるそうで、話が通じて二人はすっかり 意気投合。終演後は客席で二人でギターを弾いて歌を歌い 楽しまれていました。西藤さん、さすが世界を股にかけて 活動する人ですね。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.2 Wed ツアーでリフレッシュ活気ある演奏 |
▶10月初日は、地方6カ所のツアーを終えて戻って来た 健吾さんトリオに、ゲストが加わったクァルテットで ツアーの最後を当店で締めくくりました。メンバーは、 中村健吾(b)菊池太光(pf)海野俊輔(ds)ゲスト岡崎好朗(tp) さん。 ▶健吾さんトリオは、地方から直接お店に入りツアーの続き をするようにリハして本番に臨みました。地方ではどこでも 温かく迎えてもらったようで、土地の美味しい物を食べて、 気分一新されたということです。クルマの運転は三人交代で 移動されたそうです。 ▶健吾さんは周りの人への気遣いを忘れない方で、いつも ハッピーな健吾さんと一緒なら楽しいでしょうね。昨夜も 外国人のお客さまに話し掛けたりして、心の和む対応を されていましたが、演奏はシリアスで活気に溢れています。 お客さまは、最後まで楽しんでいらっしゃいました。 ▶1st.stage…健吾作♪Op-Oz …OpはO.ピーターソン、Ozは 小曽根真さん。二人がテーマになっている曲です。 健吾アレンジの♪Desert Moon Light(月の砂漠) 健吾作♪Ellis Lsland、スタンダード曲 ♪Sometimes I Feel Like A Motherless Crild、♪Sister Sadie。 ▶2nd.stage…リクエスト曲♪Autumn Leaves、 健吾作♪Midnight Blues、 ♪Tears Of Jedi…レコーディング・プロデュサーJediさんが 聴いて感動して泣いてくれたので作ったという曲です。 ♪Lullaby、♪Mingus Finger、アンコールは♪酒と薔薇の日々。 演奏がノって終わらず♪Canteloupe Island を演奏して終演。 皆さんツアーお疲れさまでした。しっかり休んでくださいね。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.3 Thu 思わぬゲストも登場し 大盛り上がり |
▶2ヶ月に一度の熱い夜《ファンキーボーイズ ジャズバンド》 岸田恵士(ds) 津垣博道(pf) 河原秀夫(b) 岡崎好朗(tp) 越智巌(g) さんのメンバーです。岸田さんはとてもお洒落な人で、1st.と 2nd.でステージ衣装を替えて登場します。 ▶昨夜は最初は好きなカラフルな格好で登場し、2nd.では 上下黒い色で統一。岡崎さんも紺のスーツに紺の縞のシャツ、 越智さんは白のYシャツに紺のベストでピシっと決め、大きな 手で思いを込めてピアノを弾く津垣さんも、いい感じでした。 ▶ベーシストの河原さんは、ブレークダンスの名手で、還暦 過ぎなのにカッコよく踊る珍しい方です。昨夜は、若い ブレークダンスの先生を連れてこられ、二人で一緒に ステージ狭しと踊られ、お客さま共々大盛り上がりでした。 ▶途中で小曽根真さんご夫妻がいらっしゃって、演奏したり 踊ったり…お客さまは少なかったのですが、店内は手拍子や 歓声で盛り上がり、楽しく温かい空気に包まれました。 ▶1st.stage…T.モンク♪Dance Of Infidels、 グルーブ感が とても気持よかった♪Mo Better Blues、 ギターをフィーチャーしてバラード♪I Thought About You、 トランペットをフィーチャーして♪危険な関係のブルース、 ♪Burnin' で河原さんと若いブレークダンスの先生が ブレークダンスを踊って手拍子で盛り上がっているところに 小曽根真さんご夫妻がいらっしゃいました。休憩時間には 小曽根さんを囲んで話に華が咲いたところで… ▶2nd.stage…一曲目から小曽根さんを呼び出して ♪What Is Thing Called Love、お客さまも大喜びでした。 レギュラーメンバーで、ちょうど昨夜、お亡くなりになった 岡田勉さんに捧げて…岸田作品♪Brand New Day、♪Sun Burst。 トランペットをフィーチャーして ♪Everything Happens To Me、最後は♪Night In Tunisia。 ▶岡田さんは当店六本木時代は準レギュラーとも言えるほど よく出演され、公私共に親しかったベーシストです。最近は、 名古屋で闘病生活をされていました。まだ小さなお子様が いらっしゃって、本当にお気の毒です。享年65。ご冥福を お祈りいたします。安らかにお眠りください。 合掌 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.4 Fri 綺麗に広がる気持ちいいサウンド |
▶片倉真由子(pf)佐藤ハチ恭彦(b) ジーン・ジャクソン(ds)さん のトリオは昨夜が今年最後のステージでした。自分の音楽を 真摯に追求する真由子さんは、トリオでの演奏はジーンさんの ドラムでないと納得いかない、と出演を控えるからです。 ▶そんなジーンさんが、NYと欧州の仕事でしばらく日本を離れ 戻ってくるのはクリスマスの頃なのです。そんなこともあって 昨夜は早くからリハーサルし気合いを入れて望んだ本番は、 ジーンさんと共演出来る喜びに溢れていました。ハチさんも 張り切って曲によりエレベに持ち替えてプレイ。大きく広がる ピアノトリオサウンドの気持良さを実感するステージでした。 ▶1st.stage…♪Skylark のベースはエレベです。 真由子作♪Monk's Walking、 NY時代に彼女が住んでいた場所♪8th Street、 A.リンカーン♪Straight Ahead、W.ショウター♪Foot Prints。 ▶2nd.stage…♪I've Got The World on A String…F.シナトラが 歌っていました。真由子作♪Dancer's Melancholy、♪Tricrotism、 お父様に捧げた曲♪Rising、♪The Good Life、アンコールは ピアノソロで♪Star Crossed Lovers〜♪Come Sunday。 ▶楽器の鳴りに悪影響のある湿気の多い夜でしたが、真由子 さんの奏でるピアノからは綺麗な音色が店内に流れ響き渡り ました。このトリオサウンドが次回聴かれるのは、来年の 1月になります。余談ですがジーンさんはハチさんの持って いるエレベが大変お気に入りのようで、自分も欲しいと おっしゃっていましたよ。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.5 Sat 陽気なマーヤさんで明るい店内 |
▶雨模様で気温が急に下がって肌寒くなった金曜の夜。 いつもは弾き語りですが、最近ジャズの奥深さに目覚めて シンガーとして出演するようになったグレース・マーヤ(vo) さんと片倉真由子(Pf) 西嶋徹(b) MAGUMA(ds)さんのトリオ。 ▶一昨夜ピアノトリオで出演した真由子さんは、少し変な声で MCをしているなあ、と思っていたところ、昨夜は全く声が でなくなってしまいました。熱はないようですが風邪なのか 喉が少し痛いということでした。昨夜のバックメンバーは 真由子さん以外は初顔合わせで、弾き語りの普段はあまり リハーサルをされないマーヤさんですが、昨日は早くから リハーサルをして本番に臨みました。 ▶白いシースルーのブラウスに赤い水玉のタイトスカート、 同じ柄のヒールにトレードマークの帽子姿で登場したマーヤ さんは、大人しくお行儀の良いシーンとした客席に向かって 話しかけます。陽気な彼女は、客席の反応がおとなしいと ノリが悪いようです。 ▶西嶋さんMAGUMAさんは、久しぶりにステージ中央で歌う 彼女のヴォーカルが引き立つように、行き届いたサポートを されていました。マーヤさんは、バックのサウンドがとても 新鮮で歌いやすいと嬉しそうに熱唱されていました。 ▶1st.stage…♪All Blues、8ビートで♪Lover Man、 秋の雨が降るとこの歌を歌いたくなると♪One Note Samba、 ♪Nichingerl Sang Barkuly Squer、♪It Might As Well Be Spring、 バラード♪Nearness Of You、フランス語で♪Autumn Leaves。 ▶2nd.stage…♪What Is This Thing Called Love、 ♪You Don't Know What Love Is、マーヤ作♪Sad Samba、 ♪Them Ther Eyes 、マーヤさん弾き語りで♪Kiss Of Life〜 ♪赤トンボ をメドレーで。レギュラーメンバーで ♪Closs To You、♪Poinciana、アンコールは♪Girl Talk。 ▶最近は金曜の夜が様変わり。以前の賑いが影を潜めました。 花木・花金と言われていた昔が懐かしいほどです。みなさん 残業が多くなったと聞いています。来年4月から消費税が 上がると決まりましたが…日本の経済はさておき、お店の 行く末がいまから大変心配で、真剣に悪いアタマを悩ませて いる今日この頃です。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.6 Sun ジャズギターの進化を実感 |
▶今NYで最も注目されているギタリスト、ラーゲ・ルンド(g) アンドレ・フレミング(b) ジャミア・ウィリアムス(ds) さんの トリオの【BODY&SOUL Special】。 ▶ノルウェー出身でバークレー音大からエレキベーシストでは 初めて名門ジュリアードに入り、卒業後はNYを拠点に活動。 登竜門として権威ある T.モンク・ジャズ・コンペティション で優勝して一躍注目を集めたラーゲさん。自己のトリオでCD デビューしてからアメリカはもちろんの欧州からもオファーが 多く世界中で活躍中です。 ▶オリジナル曲も多く作曲していて、スタンダード曲でも 独特の浮遊感のある綺麗な音色を聴かせてくださいました。 アンドレさんとジャミアさんのリズム隊も繊細なサポートで (特にドラムの繊細さが見事)心地良いサウンドが店内に 気持よく広がりました。 ▶1st.stage…ラーゲ作♪Old Horsey、♪Strangely、 スタンダード曲♪My Ideal、J.コルトレーン♪Mr.Day、 ラーゲ作♪Bads。 ▶2nd.stage…スタンダード曲♪I'm Getting Sentimental Over You、 ラーゲ作♪Rumspring A、♪Circus Blues、 スタンダード♪End of Love Afare、ラーゲ作♪12 Beats、 アンコールはとても綺麗な♪Body And Soul でした。 ▶肌寒い雨の土曜日で予約のキャンセルが出てしまうなど ちょっと寂しい店内になってしまいました。でも若い方々が 熱心に聴いていたのが印象に残る店内でした。この13日の 日曜日に、ツアー最後のステージが再度当店であります。 聴き逃した方、特にギターが好きな方、ジャズギターも進化 していますよ。ぜひ聴きにいらしてください。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.8 Tue 初リーダーライブは大成功 !! |
▶昨夜は、朱美さんの当店初めてのリーダーライブでした。 太田朱美(fl) 伊藤志宏(pf) 西嶋徹(b) さんのトリオ、さすがに 初めはちょっと緊張気味でしたが、大勢お見えになった朱美 さんのファンの、お馴染みのお顔を見て緊張も解けたようで 張り切って演奏が繰り広げられました。 ▶朱美さんは小柄ですが「怪物」と言われるくらいフルート を自在に操り、楽器がメロディアスに良く歌います。伊藤さん 西嶋さんとも、目指している音楽が一緒のようで、相性良く すばらしいサウンドを聴かせてくれました。客席からはグッド タイミングで合いの手が入り、素晴らしくハッピーなステージ になりました。 ▶1st.stage…朱美作♪18:45、♪Lucky Southern、♪皆既日食、 ♪想思花 、スタンダード曲♪Invitation、♪Francisca。 ▶2nd.stage…♪Loro、スタンダード曲♪Like Someone In Love、 ♪残月西に渡る、スタンダード曲 ♪Softry As In A Morning Sunrise、 ♪For Heaven's Sake、♪お洒落泥棒、 アンコールは♪すぱしいば(ロシア語でありがとうの意味) ▶ミュージシャンたちは、終演後もお客さまと懇談しながら、 朱美さんと伊藤さんは美味しそうにビールを飲んでいました。 初リーダー・ライブは大成功 !! でホッとされたのでしょうね。 次回のこの素晴らしいフルートが聴かれるのは来年になります が皆さまにぜひ聴いていただきたい、私推薦のグループです。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.9 Wed 回を重ねるごとに高まる完成度 |
▶鈴木良雄(b) ハクエイ・キム(pf) 大村亘(ds) 中村恵介(tp,flh) 山田拓児(ts,ss,bcl) さんの《Generation Gap》は、回を重ねる ごとにどんどん良くなっています。父親を囲む息子達といった 年代編成ですが、音楽をする上ではなんのギャップもなく、 それぞれの音楽性を尊重しているのが良く解ります。 ▶昔のジャズミュージシャンとは経歴のタイプが違って、 ハクエイさんと大村さんはシドニーの音楽大卒。山田さんは ボストンのバークレー音大出身でNYにしばらく住んで修行を 積み帰国。多くの楽器をマスターしていて、サウンドに変化と 彩りをつけていて、音楽に魅力が増します。小柄な方ですが、 パワーがあります。中村さんのtpは、人柄が感じられる温かい サウンド…そんな息子達を楽しそうに眺めて聴いている感じの チンさんが、真ん中で要となって音楽を引き締めています。 ▶1st.stage…山田作♪In A Reverse Way、ハクエイ作♪New Town、 鈴木作♪Roulette…これは九州久留米市のジャズクラブの名前、 ♪Skavl…日本語だとシュカブラで雪が舞う様子。 ▶2nd.stage…鈴木作♪Ai、大村作♪McMahons Point…は オーストラリアの岬の名、山田作♪Palms、 ピアノとベースで鈴木作♪Wings、 中華飯店のテーブルをイメージした中村作♪Round Table、 アンコールは♪Oh Gee。 ▶日中、銀座の某画廊のスペースで大村さんが演奏していたら ハワイから観光にいらしていた方が聴き入ってくれ、今夜は どこで演奏するのか聞かれ BODY&SOULだと教えたら、夜、 その方がお友達を連れていらして、Very Good !! と熱心に聴き 喜んでお帰りになりました。ハワイにも熱心なジャズファンが いらっしゃるとは嬉しいですね。 ←当夜のスナップ写真 |
|
▶辛島文雄(pf)楠井五月(b)小松伸之(ds) さんの《辛島トリオ》 北海道内ツアーの後、釧路から大分に飛んでコンサートを行い 帰京したばかりの昨夜の当店。 ▶厚い信頼関係が出来ているだけあって辛島さんがイントロ を弾きはじめると、後はアイコンタクトだけで二人がすぐ 反応して、音楽が発展して行く…まさにジャズの醍醐味が 感じられるステージ。ジャズ・ピアノ・トリオに並々ならぬ 取り組みをしている辛島トリオの、研ぎすまされた感性が 感じられるエネルギッシュで素晴らしい演奏でした。 ▶1st.stage…♪Toys、B.ハッチャーソン♪Till Then、 ♪One Finger Snap、♪Darn That Dream、 D.ブラウン♪Waltz For Monk、♪Georgia On My Mind、♪Oleo。 ▶2nd.stage…楠井さんエレベに持ち替え♪Riverside Nobody、 ウッドベースで♪Blues For Gwen、 バラード♪I Wish I Knew♪Onece I Loved、 ♪Body And Soul、辛島作品♪Dear J.H.…8ビートの曲を エレベに持ち替え演奏。アンコールは♪Round Midnight。 でも、素晴らしい演奏に感動の拍手が鳴り止まず、さらに 続けて♪Autumn Leaves で終演。 ▶ジャズトリオの真髄を聴く思いの感動的に素晴らしい演奏 なのですが、とにかくお客さまが少なく客席が寂しいのは、 なぜなのでしょう…コアなジャズファンが少なくなったと いうことでしょうか…確かにジャズファンの好みは人それ ぞれなことは十々わかっていますが、経営者としては寂しく 困惑するばかりです。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.11 Fri 柔らかいジャズにホッとした夜 |
▶昨夜のレポートの前に…ライブジャズをBGMに、立席で 本格的料理を安く提供し、17店舗を展開して急成長中の 「俺のフレンチ・俺のイタリアン青山店」が紀伊国屋のビルに オープンします。そのレセプションに、以前当店にいらして お知り合いになった社長に招待され、行って見てきました。 ▶この店は、銀座店などこれまでの店舗と違って2億5千万 かけて白を基調とした新イメージにしたそうで、スペースも 広く厨房設備も最高級。広い音楽スペースに若いミュージ シャンを社員待遇で迎え、15分のライブを演奏します。 ▶仕事の少ないミュージシャンにとってはありがたい所かも しれません。薄利多売のスタイルで当店とは違いますが、 社長は私と同い年。来年はNYのマジソンスクエアーの側に 140坪のお店を出すとのこと。会社を立ち上げてまだ2年 ですが高級料理を安く提供し社会貢献をしたい、とのことで マスコミ登場も多いようで、宣伝費がかからなくていい、 ともおっしゃっていました。聞いていると勉強になります。 ▶ジャズはジャズですが私の世界とはかけ離れていますが、 起業家として凄いな、と思いながらお店に出ました。すると トニーさんのスチールパンの柔らかい奇麗な音が聴こえて きて、なんだかホッとしました。 ▶トニー・グッピーー(steelpan)さんと 宮川純(pf) 中村健吾(b) 藤井摂(ds)さん。こちらは連日お客さまが少なくアタマが痛い ですけれど、ミュージシャンの顔が明るくて、音楽をこよなく 愛して演奏しているのが感じ取れて、少し嬉しくなりました。 ▶1st.stage…♪Morning、J.ヘンドリックス♪Foxy Lady、 ♪To Wisdom The Prize、トニー作♪Cry Skiyes、♪Got A Match。 ▶2nd.stage…K.ギャレット♪Singer Song Of Song、 ♪Seven For Twelve、ボサノバ♪Moon And Sun、 ピアノとSteelpanのデュオで♪Santimanitay…今はカリプソと いいますが、昔はカイソと言っていたということです。 MJQで有名な♪Bags Groove、♪ベッサメムーチョ、 アンコールは♪I Got You〜♪Feeling Good、最後は ノリノリで楽しく終りました。次回出演は12月10日、寒く なる時期、カリブ海の香りがするジャズをお楽しみください。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.12 Sat 2つのいい演奏を聴いた日 |
▶お店に出る前、ブルーノート東京に出演中のスティーブ・ ガットバンドを聴きに行きました。新しいアルバムメンバー との来日公演です。店内は立ち見の出る満席状態。さすが スティーブさんです。 ▶私とは35年来のお付き合いで、今お孫さんが三人になった お話してくれましたが、相変わらずセクシーでチャーミング なお人柄は変わりません。しかもあの凄い切れのいいカッコ いいドラミングは健在。共演メンバーの音楽性も高く、客席 は歓声の渦に包まれまれっぱなし。私も音楽に酔いました。 ▶挨拶もそこそこにお店に出ると…こちらも負けていません。 原朋直(tp)朝日拓馬(g)池尻洋史(b)デニス・フレーゼ(ds)さんの クァルテット。4ビートを基本としたジャズの音色がよく、 オリジナル曲もメロディーがよく聴こえて来て、素晴らしい ステージ。 ▶原さんは交響楽団と共演する程の、日本を代表するほどの 実力の持ち主でお人柄も最高。昨夜のメンバーは彼の人選で、 朝日さんと池尻さんは当店初出演の若いミュージシャン。 朝日さんは作曲の才能豊かで、楽器の音色も良くおまけに ルックスもイケメン。これからの活躍が楽しみなギタリスト。 ▶池尻さんはどっしりしっかりしたベース。デニスさんは ドイツ出身ですが奥様は日本人で東京在住。音色が綺麗で 人柄の良い素敵なドラマーです。 ▶1st.stage…原作♪Color As It Is、♪Family Man、 朝日作♪#6、スタンダード曲♪Little Girl Blue、 原作♪Let's Gomi Jam、C.パーカー♪Straght No Chaser。 ▶2nd.stage…朝日作♪Sign、題名どうり軽やかに 原作♪Lightly、朝日作♪#3、スタンダード曲♪Cry Me A River、 原さんミルトを付けて♪Power Butterfly、原作♪Wait with Hope。 ▶昨夜の客席にはなぜか外国人が多く、皆さん音楽の質の 高さに感心しながら熱心に聴き入っていらっしゃいました。 このユニットの次回出演は来年になります。日本にもいい ミュージシャン、若いジャズがあります。再確認しました。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.13 Sun 明るくハッピーなステージ |
▶マヤ・ハッチ(vo)泉川貴広(pf)小泉P克人(b)石若駿(ds)さんの 三連休初日のステージは、皆がハッピーになってしまうほど 明るいエネルギーに満ちたステージでした。マヤさんは周りの 空気を明るく変えてしまう天性のキャラがあります。 ▶登場したスタイルは、ちょっと変わったヘアースタイルに グリーンのミニワンピース、白黒模様のスパッツにヒール姿… これは多分彼女にしかマッチしないと思います。スタイル同様 作曲も作詞も得意ですが、彼女にしかない自分の世界を持ち、 その中にジャズのエッセンスを入れた曲作りをされています。 同世代の共演メンバーとの合作曲もあり、昨夜は、それらを スタンダード曲の中に挟んで歌うステージでした。 ▶1st.stage…♪Tea for Two、♪Afro Blue、♪Black Bird、 ♪I Wish You Love、小泉・マヤ合作♪We Are The Sun、 ♪I Remember Cliford、泉川・マヤ合作♪The Side To Give、 ここで、誕生日だった泉川さんへのサプライズ・プレゼントで ケーキが運ばれ♪Happy Birthday。 ▶2nd.stage…石若・マヤ合作リズミカルな曲♪Fight or Flight、 スタンダード曲♪This Can't Be Love、♪Skylark、 ♪The Boy From Ipanema、小泉・マヤ合作♪Righs,Camera,Action、 スタンダード曲♪In A Sentimental Mood、♪Round Midnight。 ▶アンコールはマヤさんが大好きな日本の童謡♪赤トンボ。 日本語も上達している彼女ですが「童謡ってなあに」と聞かれ ました。昨夜は、お母上がシアトルから里帰りでいらしていて マヤさんのステージを目を細めて楽しんでいらっしゃいました。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.14 Mon 独特の美しさを持つサウンド |
▶三連休中日は、先日に続いてラーゲン・ルンド・トリオの 2回目の【BODY&SOUL Special】彼らの10日間の日本ツアー 京都、大阪、静岡、水戸など地方を回ってその最終日でした。 メンバーは同じ、ラーゲ・ルンド(g) オーランド・ル・ フレミング(b) ジャマイア・ウイリアムス(ds)さん。すっかり 日本に慣れてきてリラックスしたステージを繰り広げました。 ▶演奏曲は、先週の土曜日に演奏したのとほぼ同じで、毎日 演奏してきて、とても良く仕上がっている感じ。とにかくその 独特の音色がとても美しく、スタンダード曲も彼ら独特の 奇麗なサウンドで琴線に触れてきます。まるで宇宙空間で聴く ような広がりと浮遊感のあるサウンド。ギターファンには ラーゲさんが神様のような存在であるのも頷けました。 ▶今日、ラーゲンさんオリアンドレさんはNYへ。ジャマイア さんはLAへ、それぞれ帰国されました。美しく素敵な音楽を ありがとうございました。ぜひまたいらして聴かせてください。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.17 Thu 非の打ち所がない演奏に… |
▶一昨日は、大型台風の接近ということでお店は臨時休業。 台風一過で秋晴れの夜、土岐英史(as)さんリーダーユニット 市原ひかり(tp)片倉真由子(pf)坂井紅介(b)井上功一(ds)さんの メンバーのステージは、CS日テレの新しくできるジャズ番組 の収録が行われました。 ▶この番組は、CSテレ朝で放送されていた「源流ジャズ」を 制作していた会社が、どうしてもジャズ番組を続けたくて、 頑張って局に交渉して企画が決まったものです。ジャズ人口が 増える意味でも、ミュージシャンにとっても、色んな意味で ありがたいことですね。収録に当たっては、雰囲気のいい映像 を録るために、お客さまにはステージの周りに座っていただく などご協力いただいて本番がはじまりました。 ▶1st.stage…土岐作♪C minor、♪Dear E、 ♪Lady Travelor、♪One More Question。 ▶2nd.stage…土岐作♪Afternoon、 スタンダード曲♪It Could Happen To You、土岐作♪Wyeth ♪Picasso's Holiday、アンコールは♪MA-TA-NE。 ▶土岐さんのサックスは、音色がとにかく綺麗で良く歌い、 オリジナル曲もメロディーがよく聴こえてくる自然な曲が多く ひかりさんとの相性も良く、間に入る真由子さんのピアノも 素晴らしく、紅介さんのベースの音色も良く、井上さんの ドラミングの演出も良く…と、非の打ち所のない演奏でした。 ▶それで、米国西海岸ニューメキシコ州の北部、サンタフェ からいらした老夫婦のグループのお客さまが、ステージの 周りでお聴きになり、その素晴らしい演奏に感動され、 当地に招待したい、ということになりました。 ▶来年8月に、日本の文化を紹介するイベントがあって、 そこで演奏してほしい、ということで東京の担当会社の方を 紹介され、実現に向けてこれから真剣な打ち合わせが始まり そうです。当店にはたまたまいらしたのですが、土岐さんの このユニットに目をつけるなんて、お目が高い、というか お耳が肥えてるというか…。実現するといいですね。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.18 Fri 初めて聴いた外人も「ブラボー !!」 |
▶温かく気持の良い響きに、初めてお聴きになった外国人の お客さまも魅了されていた《南青山六丁目楽団》岡崎正典(ts) 片岡雄三(tb)山岡潤(euph)紅野智彦(pf)嶌田剛(b)高橋徹(ds) さんの中低音楽器だけのジャズ。 ▶当店独自のユニットですが、実力者メンバーの日程を 合わせるのが難しく、今年3月に出演して以来の出演でした。 その間に、この独特のユニット用に新曲のアレンジをされて レパートリーが増えていました。中低音楽器だけのジャズは アレンジも難しい仕事ですが、岡崎さんが真剣に取り組んで とても素敵なアレンジになっていました。 ▶6人のスケジュールを合わせるのが難しくて、今年の出演は 2回と寂しかったのですが、ミュージシャンも私も、この どこにもないこのユニークな編成の素敵なサウンドを止めて しまうのは忍び難く思います。もっともっと多くの方に ご支持・応援していただいて、来年は出演の機会をもっと 増やしていきたい、と思います。 ▶1st.stage…R.ブラウン♪Ray's Idea、ガーシュインの ポーギー&ベスから♪It Ain't Necessarily So…は ハーモニーがすごく美しかった。 ♪Nutcracker Suite Overture Miniature、 バラード H.シルバー♪Peace、C.ウォルトロン♪Bolivia。 ▶2nd.stage…♪April In Paris、T.モンク♪Evidence、 ピアノとベースはお休みでいつ聴いても楽しい R.アームストロングの♪Struttin' With Some Berdecue。 三管のすばらしさに外国人のお客さまが「ブラボー !! 」 テナーサックスをフィーチャーしてバラード♪I Loves Porgy、 オールメンバーで♪No More Blues、アンコールは J.コルトレーン♪Blue Train。 皆さまリラックスして最後まで、この素敵なサウンドを お楽しみになっていらっしゃいました。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.19 Sat 楽しくて素敵な誕生日ライブ |
▶フルート奏者 井上信平さん56歳の《バースディライブ》は 演奏者もお客さまも、皆さんがハッピーに楽しまれました。 井上信平(fl) 石井彰(pf) 斎藤誠(b) 岩瀬立飛(ds) 竹中俊二(g) さん でしたが、都合によりピアニストが出口誠(pf)さんに変わっての ステージでした。 ▶出口さんは当店初出演、斉藤さん岩瀬さんは当店六本木時代 よく出演されていましたが、久ぶりの出演。斉藤さんは立派な 体格でニックネームはクジラですが、最近15キロのダイエット に成功してとてもスマートになっていました。岩瀬さんは今、 売れっ子ドラマーで、メジャーバンドのレギュラードラマーを 幾つもなさっている大変多忙なドラマーです。 ▶このメンバーは、信平さんがご自身で選ばれたお気に入りの ミュージシャンで、昨日は早くからリハーサルをして本番に 臨まれました。お誕生日を祝いにお花やケーキなどプレゼント をお持ちになって駆けつけたファンの方々は、女性が多いのに 驚きました。優しい井上さんらしいですね。 ▶お客さまとメンバーが一緒になってお誕生日をお祝いして お店は楽しい楽しい雰囲気に包まれました。で、演奏曲ですが 私は忙しくてメモが出来ず、信平さんにリストをお願いして あったのですが、彼もハッピーになってお酒が進んだようで お忘れになったらしく、演奏曲名は省略です。 ▶ステージは、楽しい曲や踊りたくなるような曲が多く、皆で コーラスしたり、身体でリズムを取って楽しんでいらっしゃい ました。最近多くなった外国人のグループの方々も、大層 楽しんでいらっしゃいました。信平さん、素敵な誕生日ライブ 良かったですね。これからも増々お元気でど活躍くださいね。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.20 Sun 新アルバムも予約段階で1位 |
▶ウィリアムス浩子(vo) 伊藤志宏(pf) 馬場孝喜(g) 佐瀬正(b) さんの小雨降る週末土曜。NYでレコーディングしてきた 4枚目のアルバム「A Wish」が、もうすぐ発売になります。 レコーディングメンバーのJohn di Martino(pf) 高橋信之介(ds) さんをNYから呼び寄せて行われるの発売ツアーを11月に 控えて、浩子さんの張り切っているステージ。 ▶ダイエットの成果が出てきてスリムになった彼女に、黒の ミニ姿に黒のストッキング、赤い靴が良くお似合いでした。 ドラムレスのバックでしたが三人の相性も息もピッタリと あって、いつもの気品漂う気持ちのいいステージが繰り広げ られました。 ▶1st.stage…♪Almost Like Being Love、 ブラジルの曲♪Someone To Light Up My Life バラード♪But Beautiful、アップテンポの♪Seasons of Love、 いらしていたお誕生日のお客さま二人に♪Happy Birthday、 ♪I Can't Give You Anything But Love、 タンゴ風のアレンジが秀逸♪Softly As In A Morning Sunrise、 ♪Smile、ベースのアルコがすばらしかった♪Myfavorite Things。 ▶2nd.stage…♪Love Letters、可愛らしい♪Tea For Two、 ♪Every Time We Say Good-Bye、♪Night In Tunisia、 シンディ・ローパーの♪Time After Time、 バースから歌った♪Fly Me To The Moon、♪Lullaby Of Birdland、 アンコールは♪Night And Day。 ▶昨夜は久しぶりにU-Streamでライブが中継されました。 新しいアルバムは、すでにAmazonのジャズ部門で、発売前に 予約で1位になっているそうです。今や「バラードの女王」と 言われる面目躍如ですね。このアルバムは全て、浩子さんが ご自分でいわば自費制作で頑張った作品です。苦労の甲斐が ありましたね。体調を整えてツアーも成功させてくださいね。 皆さまも応援よろしくお願い致します。 ←当夜のスナップ写真 ←アルバム「A Wish」ジャケット |
|
2013.10.22 Tue いつもとひと味違う躍動感 |
▶福田重男(pf)中村健吾(b)村上寛(ds)さんのトリオ、いつもは 奥平真吾(ds)さんと上村信(b)さんがレギュラーですが、真吾 さんは今アフリカツアー、上村さんも都合で出演不能になり 健吾さん村上さん…福田さんが選んだメンバーになりました。 ▶それぞれはもちろんご存じのお仲間ですがトリオを組んで 演奏するのは初めてなので、早くからリハーサルをして 本番に臨まれたステージは、いつもとひと味違うサウンドに なって、いつもの曲も印象が違って、福田ファンの方々も その違いと躍動感のあるサウンドを楽しまれました。 ▶1st.stage…♪Nobody Else But Me、M.デビス♪Solar、 ビートルズから♪Black Bird、♪ノルエーの森、 ♪Exactly Like You、福田作♪Go Ahead Nigel…これは皆さん 大好きな福田さんの曲ですが、期待どうりの演奏でした。 ▶2nd.stage…T.モンク♪Eronel、♪No More Blues、 A.C.ジョビン♪輝かしき人生、W.ショーターの奥様の名前 だとか…♪MIYAKO、日本人はなかなか自分の奥さんの名前 は曲名にしずらいようで、こちらはサイボーグの名だという 福田作♪Reichel's Lament(レイチェルの嘆き) ♪The Old Black Magic、アンコールは心のこもった ♪Body And Soul でした。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.23 Wed 思わぬ飛び入り演奏に大満足 |
▶近藤さんは今ファースト・コールのサックス奏者で多くの バンドのレギュラーメンバーですが、昨夜のメンバー、 近藤和彦(as) 今泉正明(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんのこの クァルテットは、近藤さんご自身がリーダーのユニットです。 ▶ここでは彼の追求する音楽の世界がとてもよく表現され、 楽しませてくださいます。このメンバーを聴くと近藤さんの 音楽世界には不可欠なメンバーなのが良く解ります。皆さん 勉強家で、音楽に対する真摯な気持が伝わってくる演奏です。 ▶昨夜は、日本ツアーを終えた近藤さんが尊敬されている オランダのサックス奏者ベンジャミン・ハーマンさんのトリオ の皆さんが聴きにいらして熱心に聴いていらっしゃいました。 ▶1st.stage…♪Star Eyes、♪Evol Deklow Ni、 近藤さんのオリジナル曲を3曲♪Blues For Salvador、 ♪Under The Dim Right、♪The Place That Can Not Reach Only By Sprit(根性だけじゃたどり着けないよ) ▶2nd.stage…近藤アレンジ、とても凝ったアレンジだった ♪Body And Soul、近藤作♪Deep White、 G.ガーシュインのポーギー&ベスから♪My Man's Gone Now、 D.エリントン♪You Know I Care、 V.ルイス♪Hey, It's Me You'Re Talking t、 ▶アンコールはベースのエリンスト・グレラムさんと、 ドラムスのヨースト・バトッカさんが参加♪Take The Coltrane (ベンジャミンさんは楽器を持って来られなかったのでパス) 思わぬ飛び入り演奏にお客さまは大変お喜びでした。 この後、日本とオランダのミュージシャンが「国際交流」を 深めていらっしゃいましたが、今朝、みなさんオランダへの 帰国の途につかれました。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.24 Thu ミュージシャンシップ溢れるステージ |
▶旧交を温めながらの演奏になった 岸田恵士(ds) 増尾好秋(g) さんと野本晴美(pf) 河原秀夫(b)さんのクァルテット。もう30年 以上前NYに住んでいたころは、岸田さんと増尾さんは一緒に 練習したり、ジャムったりしていた仲です。増尾さんは今は NYから近いペンシルバニヤの閑静なところにお住まいですが、 ご高齢のお母様のためによく帰国されています。 ▶岸田さんは、そんな彼と久々に一緒にライブをやりたくて 帰国のスケジュールに合わせてブッキングされ、それが昨夜 実現したというわけです。岸田さんはこの夜のためのチラシや ポスターを自作され、大勢のお客さまに連絡するなど一生懸命 張り切ったステージで、昔話を入れながらのMCでした。 ▶増尾さんのギターは自然体で音も綺麗ですが、昨夜は歌も 聴かせてくださいました。晴美さんは久し振りの出演でしたが 味のある美しいピアノで、増尾さんの音を良く聴いて演奏する 素晴らしいサポートでした。河原さんはウッドベースとエレベ を持ち替えて、ブレークダンスの先生と一緒にダンスも披露 して楽しませてくださいました。 ▶1st.stage…増尾さん提供の♪Minor Adjustment、♪Love Letter、 増尾さんのヴォーカル入り♪I Love You For Sentimental Reason 素直な良い歌でした。ドラムから始まった♪Night In Tunigia、 岸田作♪Burnin' ここでブレークダンスが入り、客席からは 自然に手拍子がでました。 ▶2nd.stage…岸田作♪Sunburst、♪Brand New Day、 ♪Spiritual、♪You Are My Every Thing、 ♪Walking My Baby Back Home、 つい先日亡くなった岡田さんに捧げて岡田作品♪Laughing Heart …日本語で増尾さんが歌いました。 ▶岡田さんもNY時代のお仲間で、亡くなる前、この曲を親しい ミュージシャンがレコーディングしCDにして発売し、闘病 療養中の岡田さんを支援しましたが、残念ながらお亡くなりに なられたので、残されたまだ小さなお子さまのお役に立てば と今も販売しています。昨夜は増尾さんが持っていらした10枚 は完売しました。素敵なミュージシャンシップですね。 ▶最後は岸田さんが人生を歌う♪大都会の遊牧民…毎回、詞が 違って岸田さんの想いが歌われますが、昨夜は特に中身の濃い いい詞が付けられていました。感動の拍手が鳴り止まず アンコールは♪I've Never Been In Love Before。 ▶岡田家支援のCDは当店に置く事になっています。¥500です。 生活も大変な今の時代、ミュージシャンが子供に残せるものは 多くありません。皆さま、ぜひご協力をお願い致します。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.25 Fri 思わぬ飛び入り演奏に大喜び |
▶台風27号は、本土直撃はなくなったようですが、この所 気になって、私の気持もカラッと晴れないのですが、昨夜の 秋田慎治(pf) 中村健吾(b)さんのデュオの、美しく響く音色と ビートの効いたステージで、気持ちが少し軽くなりました。 ▶健吾さんのベースは、最近、コンサート会場で楽器を損傷 する事故があって、エースではなくスペアの楽器でしたが、 いつもと同じ音色でした。同じ関西出身の秋田さんとで、 とても気が合うらしく、深く大きなグルーブのある、聴き 応えのある素晴らしいデュオ演奏でした。 ▶損傷したベースの写真を見ましたが、その無惨な姿に私も 胸が痛みました。楽器はミュージシャンにとって分身みたいな ものです。健吾さんのショックは想像に余りあります。すぐ NYに持って行って修理をするということですが、ちゃんと 元通り治るといいですね。 ▶1st.stage…スタンダード曲♪Nearness Of You、 1997年秋田作♪Just Like It、2002年中村作♪Op-Oz (O.ピーターソンと小曽根真さんがモチーフの曲です) 中村作タンゴ♪Wango Tango…エキゾティックで良い曲でした。 2004年秋田作♪Road To The Lord…これは私の好きな曲です。 ▶2nd.stage…秋田作♪Piece To Peace、中村作♪Midnight Blues、 1998年秋田作♪Blue On You、今年作曲した秋田作ブルースは ♪タイトル未定、旧い写真を見て作ったという2006年中村作 ♪Nostalgia…これも私の好きな曲です。 ▶この時、小曽根真さんが入っていらっしゃって、目を閉じて 聴いていらっしゃいました。♪Summertime、そして 秋田作♪Walkin' In Paris。健吾さんは前を向いているのですぐ 気づきましたが、慎治さんはピアノに向かっているので気が つきませんでしたが…曲が終わると小曽根さんが「いいね !!」 大拍手の中、ようやく気がつかれました。 ▶アンコールは♪It Could Happen To You を、秋田さんと 小曽根さんが交代でピアノを弾きました。客席のお客さまは 思わぬ飛び入りに大喜びでした。小曽根さんは大変お忙しい のにいつもミュージシャンのことや当店のことを気にかけて、 ちょっと時間があると立ち寄ってくださいます。なかなか できることではありません、超一流は違うなあと、いつも 感心しつつ感謝しています。本当にありがたいことです。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.26 Sat 台風の最中も温かいステージ |
▶台風27接近のニュースが頻繁に流れている中、ペコちゃん (伊藤君子さん)の月に一度のステージ。今月のメンバーは 伊藤君子(vo) 若井優也(pf) 坂井紅介(b) JUN SAITOH(ds)さん。 ▶日本を代表するシンガー、ペコちゃんのステージはいつも 満席に近いのに…キャンセルも多くでてしまい、ミュージ シャンにとっても、楽しみにされているお客さまにとっても、 週末のお店にとっても、大雨の予報は困りものです。 ▶そんな中いらしてくれたお客さまのために、ペコちゃんは、 心をこめて説得力のあるヴォーカルで楽しませてくれました。 有名になっても決して奢ることなく、お客さまをとても大切に するペコちゃんの温かいステージ。白の上着に白の柄の入った 黒のロングスカートというスッキリとした姿でした。 ▶1st.stage…♪Bye Bye Blackbird、♪Can't Help Lovin' Dat Man、 ♪S' Wanderful、♪New Tork State Of Mind、♪Autumn In New York、 ♪September In The Rain…をOctoberに変えて。 ボサノバで♪Dindi、ノリの良い♪Feeling Good…還暦祝いで いらした方たちが立って踊っていらっしゃいましたよ。 ▶2nd.stage…♪Black Coffee、♪How Long Has This Been Going On、 津軽弁バージョン♪My Favorite Things と♪Some Time I'm Happy、 津軽弁で歌うと皆さまにんまりして和やかな顔になられます。 ♪Bridges、♪Honeysuckle Rose、心に響く♪Body And Soul、 さあ皆さんジャズ歌手になりましょうと♪It Don't Mean A Thing でデュワデュワと合唱です。アンコールは♪Imagine。 ▶客席には、アメリカ、イギリスなど外国からのお客さまも いらしたのですが、みなさん感動され、ペコちゃんのCDを お買い上げになってお帰りになられました。外は大雨になって いましたが、いらした皆さまは、ご満足されて、心は晴れて いるようでした。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.27 Sun 小曽根さんのクラシックとの共演 |
▶小曽根真さんと同じく世界的クラリネット奏者、パキート・ デリベラさんと、東京都交響楽団による「Jazz meets Classic With」と題したコンサートが上野の東京文化会館であって、 台風が去りつつあった土曜の午後、聴きに行ってきました。 ▶最初は、モーツアルトのクラリネット協奏曲イ長調(K622) 交響楽団に小曽根さんとパキートさんがフィーチャーされて クラシックなのにお二人の掛け合いがあったりして、ジャズの 香りがする演奏でした。次のラフマニノフ、バガニーニの 主題歌による狂詩曲(作品43)では、リズムも激しく変化に とんだ曲で、特にピアノはもの凄い大迫力です。 ▶聴き応えがありましたが、驚いたことに小曽根さんは ほとんど暗譜で弾いていて譜面なし。素晴らしい !! 指揮は シンガポール出身でジュリヤード音大出身の30代の好青年。 小曽根さんとも大の仲良しということでした。 ▶第二部はジャズ・セッション。小曽根さんとパキートさん はリラックスした衣装に着替え、MCで笑わせながらデュオ とは思えないほど美しく深い演奏でした。とにかく生音の 音色が美しい !! 小曽根さんはもちろん、3,000人の聴衆を 惹きつけるお二人のその力に、プロフェッショナルの真髄を 感じました。技術と感性と魂と…結局最後は「人間力」 なのですね。 ▶会場を埋め尽くした聴衆の中には、多くの当店のお客さま そしてミュージシャンもいらしていて、私はあちこちから 声をかけられました。皆さんクラシックファンとかジャズ ファンとかではなく、小曽根ファンなのですね。3,000近い チケットが完売ということで、知り合いの主催者の方も大変 喜んでいらっしゃいました。いつもながら…さすが世界の 小曽根さんです。昨夜のレポートの前に、小曽根さんの 素晴らしいコンサートのご報告をさせていただきました。 |
|
2013.10.27 Sun 初顔合わせの共演ステージ |
▶コンサートを終えてその足でお店へ。チャリート(vo) ユキ アリマサ(pf)パット・グリーン(b)加納樹麻(ds)さんの 初顔合わせのメンバーのステージ。でもリハをしてすぐに 打ち解けたようです。皆さんが英語のわかるメンバーで、 チャリートさんも安心して、リラックスしたステージが 繰り広げられました。 ▶彼女は、東南アジアのツアーから帰ってきたばかりで少々 お疲れ気味でした。ツアーでは3オルガンをバックに歌った ようで、面白く楽しんだということでした。でも、タイ、 シンガポール、インドネシア…など各地でいろんな美味しい ものを食べて少し太った、と嘆いていました。 ▶1st.stage…ピアノトリオで♪I Hear Rhapsody、 ♪Someone In Love、チャリートさん登場し ♪Whatch What Happend、♪Love Dance、 ♪Nica's Dream、♪When Octover Is Cones、 ♪Sundy Morning、♪In Love In Vain。 ▶2nd.stage…ピアノトリオで♪Si'eule、♪Beautiful Friend Ship、 チャリートさん入って♪Estate、♪You Don't Know What Love Is、 ♪All The Way、♪Love Bewear、♪Feel Like Makin' Love、 ♪But Beautiful、S.ワンダーの♪Sir Dude …とたっぷり歌って 終演となりました。 ▶台風27号が本州を反れて大したことはなかったのですが とにかく警戒を呼びかける報道が凄く、地方から上京して 聴きに来るご予約をされていた方や、上京中だった方が お帰りを早めて予約キャンセルされた方が多かったです。 ▶こんなお電話もありました「飛行機のキャンセル料を 払って取り止めたのに、こんな事なら上京出来たのに…」 最近は、警戒報道が過熱気味のようで、困りものです。 報道の仕方を研究してほしいですね。そのうちに 「オオカミ少年」になって、逆効果かもしれませんよ。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.29 Tue 久々の「山本節」に大賑わい |
▶8月に南アフリカのジャズフェスに出演し当店3ヶ月ぶりの 出演になった山本剛(pf)さんの《スウィンギートリオ》の面々 香川裕史(b) 大隅寿男(ds) さん。このトリオのファンの方々や 当店を応援してくださる古くからの常連さんたちで、週明けの 月曜日なのに、お店は賑わいました。 ▶剛さんは、定番のチャイナ服ではなく、南アで出演時に着て 大好評大喝采を浴びた時の、赤い「マンデラシャツ」を着て 「山本節」全開。彼のお知り合いの方々ばかりの客席に話し かけながらリラックスしたステージを繰り広げました。 ▶1st.stage…山本作♪Midnight Sugar、十八番♪Misty では 待ってましたとばかり大きな拍手。♪Cheek To Cheek、 ベースをフィーチャーして♪Stardust、 山本作♪Blues From South Africa、♪Ms' Blues。 剛さんは休憩時間はお酒片手に客席に挨拶回り。 ▶2nd.stage…♪Embraceable You、ここから遊びにいらして いた三人のドラマー競演、まず大井澄東さんで、剛さんの 即興♪Blues For Sumito、次がJUN SAITOHさんで♪Take The A Train 岸田恵士さんで♪大都会の遊牧民…この曲は、岸田さんの詞が 歌われますが、昨夜は剛さんも即興で歌われました。 日本語で人生を歌うお二人は、なかなか味がありましたよ。 ▶レギュラーメンバーで♪Poinsiana。♪Loving Tach …は この曲が聴きたくてお見えになるご夫婦がいらっしゃる程の 「山本節」全開で、皆さまうっとりと聞き惚れました。 山本作♪Gentle Blues、最後は恒例、皆で ♪旦那飲ましてちょうダイナ で楽しい夜が終りました。 ←当夜のスナップ写真
|
|
2013.10.30 Wed 音が出た途端 これがジャズだ !! |
▶小雨降る肌寒い火曜日、お客さまも少なくミュージシャン にはお気の毒でしたし、月末のお店にとっても痛手でしたが …音が出た途端に世界が変わったように、力強くスピード感 に溢れたサウンドが響き渡り「これがジャズだ !! 」と感じ、 私の気持ちもスキッとしました。 ▶松島啓之(tp) 山田穣(as) 今泉正明(pf) 上村信(b) 広瀬潤次(ds) さんの、コミニケーションの良く取れたメンバーで、みなさん 性格は穏やかですが、音楽に対する情熱を熱く持つ人たち。 客席は寂しかったのですが、そんなことはモノともせず、 スピード感グルーブ感のある気持の良い演奏でした。 ▶1st.stage…W.ショーター♪Summit、先日亡くなった 岡田勉さんと演奏した思い出の曲♪June Night では松嶋さんが ミルトを付けてしっとり吹きました。アルトから入った M.ヲルドロン♪Soul Eyes、N.アダレー♪Teaneck。 ▶2nd.stage…松嶋作♪Blues Like This、J.ケーブル♪Think On Me、 バラードT.モンク♪Monk's Mood、K.ダーハム♪Windmill(風車) アンコールはリクエストに応えて♪Nostalgia。スタンダード曲と オリジナル曲が適度にあって、ストレート・アヘッドなジャズ が好きな方には、堪らない幸せな夜になりました。 ←当夜のスナップ写真 |
|
2013.10.31 Thu ピチピチと若さ溢れるステージ |
▶若さ溢れるエミリーさんと、レコーディングは一緒にした けれど、なかなかライブの共演機会がなかったようすけさん EMILY(vo) 小沼ようすけ(g) 金子雄太(org) 藤井伸昭(ds)さんの 昨夜の熱気溢れるステージ。 ▶ようすけさんは、スリランカでサーフィン中に骨折し、すぐ 帰国して入院生活を送っている間、毎日ギターを弾き、作曲の 時間もできて、思わぬリセットができたということでした。 ベーシストメンバーが仲々決まらなくて彼女がようすけさんに 相談しオルガンの金子さんとの初共演に。オルガンで歌うのは 初めての経験だったエミリーさんは、嬉しそうでした。 ▶そんなメンバーでしたが、エミリーさんは音が出た途端に 我が意を得たりでテンションが上がったようでした。彼女は 3カ月オーストラリアに語学留学して、帰った来たところ。 声が良く伸びて、スキャットも素晴らしく魅力的で、留学の 成果が良く出て、ひと回り大きく成長されたようでした。 若いから吸収力が凄いですね、すっかり、これからが楽しみな シンガーに成長されていました。 ▶1st.stage…インストでG.ベンソン♪Affirmation、 M.グレバー作♪What A Difference A Day Made、 エミリーさん登場ぢて♪How High The Moon をアップテンポで スキャットも入りました。きれいな声で切なく歌った M.リーブス♪Loving You、P.デスモンド♪Take Five、 R.ロジャース♪My Funny Varentine、H.マンシーニ♪Moon River。 ▶2nd.stage…美しいギターソロが満席の店内に響き渡った 小沼作♪Wind、エミリーさんとようすけさんとのデュオで しっとりと小沼作♪Friend And Lover、 フルメンバーで♪Cheek To Cheek、 W.ジョン♪Fever、A.ハミルトン♪Cry Me A River、 E.マクドナルド♪Feel Like Making Love、 アンコールはD.ウィルソンB.プレストンB.フィシャー共作 ♪You Are So Beautiful。 ▶明るく若さはちきれる楽しい夜が終わりました。次回の 出演は来年になります。ぜひ成長を聴きにいらしてください。 ▶スタッフが少なく私はフロアを動きっぱなし。曲名メモも とれず、今や当店の準スタッフともいえる松本さんがいらして いて曲を聴きながらネットでいろいろ調べてくださいました。 何から何までいろいろ世話になっています。いつも本当に ありがとうございます。 ←当夜のスナップ写真 |
|
|