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 Weblog by Kyoko (過去のブログはカレンダーを戻してネ)
  1.2 Sun 新年、明けましておめでとうございます。
  1.6 Thu 新年初に相応しい緊張感とユーモアのある演奏
  1.7 Fri 大盛況!「スイングしなけりゃいみないね」記念ライブ
  1.8 Sat 明るいマーヤさんで温まった、激寒の金曜の夜
  1.9 Sun 楽しい週末「ルビー&サファイア」発売記念ライブ
  1.10 Mon 大賑わいだった今年初めてのサンデースペシャル
  1.12 Wed 真っ正面から音楽に取り組む爽やかユニット
  1.13 Thu ユニーク連弾 !! 聴いても観ても楽しい贅沢な夜
  1.14 Fri ベテラン達の息のあったトリオ演奏
  1.15 Sat 最近の金曜夜に多い、もったいないほどいい演奏
  1.16 Sun 若さと希望が溢れるサウンドとステージ
  1.18 Tue 絵になる蘭さんのステージに大勢のファン
  1.19 Wed 新しいアルバムが増々楽しみなTOKUちゃん
  1.20 Thu ファンが多いのも頷ける近藤さんのステージ
  1.21 Fri 大寒も、緊張感のある熱いステージ
  1.22 Sat 久しぶりにロマンチックで素敵な金曜日
  1.23 Sun NYの今、を感じた素晴らしい来日トリオ
  1.25 Tue 小曽根さんご夫妻もいらしてメンバーも興奮の夜
  1.26 Wed 詩情が豊かで、自然に心に入ってくるトリオ
  1.27 Thu ジャズらしいジャズ演奏に、悔やまれる思いの夜
  1.28 Fri 温かく気持ちのいい生音が響きわたった店内
  1.29 Sat シンガーたちで賑わって華やかな店内の金曜夜
  1.30 Sun 包み込むような優しいヴォーカルに心温まった夜


  2011.1.2 Sun   新年、明けましておめでとうございます。
昨年は BODY&SOUL にとって、大変厳しい一年でしたが、
何とか新年を迎える事が出来ました。これも当店を愛してくださる
みなさまのお陰だと感謝しております。
今年も、よろしくよろしくお願い致します。
▶毎年、大晦日の《カウントダウンセッション》は、予約を受けないので
お客さまが入りきれず外で寒い思いをさせてしまうのか、逆に
(一昨年のように)みなさん大勢いらしてくれるかしら…とドキドキします。
でも、今年はちょうどお客さまが全員お座りになられ、
第1部を始めることが出来ました。
▶最初のステージは、伊藤大輔(vo) 山口有紀(vo) ヒロ モロズミ(p,key)
箭島裕治(b) さんの《トミー・キャンベルヴォーカルセッションバンド》。
いつものように楽しいステージが繰り広げられました。フロントの
2ヴォーカルは10年以上続いていて、今や素晴らしいエンターティーナーに
成長しました。有紀さんはもともとバイリンガルですが、大輔さんは英語を
すっかりモノにして、有紀さんとのコントや掛け合いで客席を沸かせます。
若い人の吸収力は、羨ましい限りです。
▶第2部は TOKU(vo,flh) 福田重男(pf) 井上陽介(b) ジーン・ジャクソン(ds) さん。
数曲演奏すると、いよいよカウントダウンの時刻に。その頃には、続々と
お客さまがいらして、店内は立ち見のお客さまで立錐の余地がないほどに
なりました。そんな中、TOKUちゃんの音頭で全員でカウントダウン。
クラッカーの鳴る中、賑やかに新年を迎えました。
▶私も新年のご挨拶で皆さまに感謝を述べ、そして、日頃感じていること…
便利になったコンピューター時代だからこそ、人と人が顔を合わせて話すことや
ライブ音楽の素晴らしさ・大切さを話すことができました。多くの方からご賛同
いただいたのは、きっとみなさんそう感じていらっしゃるのですね。
▶カウントベイシーバンドのメンバーもいらして、賑やかに3時ころまで
演奏が続いたでしょうか…私が帰宅したのは5時ころ。起きられなくて、
ホントの寝正月で元旦が暮れました。依る歳波には勝てませんね。
▶以前に東京勤務で今はシンガポール勤務の方が、久々に東京に里帰りし、
ご家族で当店でお年越しをなさった方もいらっしゃいました。嬉しい限りです。
そんな方のご期待に少しでも添えるように、今年もまだまだガンバって
いかなくてはと改めて思います。
▶さて、今年の初ライブは5日(水)、《守屋純子(pf) セクステット》です。
新しい年をぜひ素敵な演奏とともにはじめてください。お待ちしています。
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  2011.1.6 Thu   新年初に相応しい緊張感とユーモアのある演奏
▶《守屋純子セクステット》守屋純子(pf) 中村健吾(b) ジーン・ジャクソン(ds)
岡崎好朗(tp) 近藤和彦(as) 村田陽一(tb) さん。このメンバーは全員がそれぞれ
ご自分のバンドを率いている実力者ばかり。この強力な男性陣を率いるのが
才媛守屋さん。ご自分の作曲・編曲した譜面をメンバーに渡し、少しの
リハーサルで本番に入りました。
▶ライブ演奏では、最初の音出しでリスナーを引き付けなければいけませんが、
昨夜は、それが緊張感に溢れた素晴らしい出だし。しかもベースとドラムスの
コンビネーションが抜群で、フロントの3人もとても楽しそう。守屋さんも
安心して集中した演奏を繰り広げました。
▶健吾さんは、暮れにNYで待つ奥様のところに行き、4日に帰国したばかりの
初ライブ。お土産に赤いライトの着いたウサギの耳の髪飾りと、TVニュースの
NYタイムズスクエアーでのカウントダウンで見た眼鏡をお土産に頂きました。
私が早速、身に付けたところ、これがなかなかイケて、お店の中が新年らしく
明るい雰囲気になりました。健吾さん、ありがとう。
▶1st.stage…3管が揃って出た♪Four In One、守屋作で近藤さんのソプラノ
サックスをフィーチャーした♪Waltz Step、O.ピーターソンに捧げた
♪Dear Oscar では tp,tb,bass,ds がそれぞれソロをとり、♪Teardrop では
as,pf がソロを、♪It Don't Mean A Thing では tp,tb,as,ds,b がソロをとり
よくスイングしていました。
▶2nd.stage…守屋作♪Nakamise Street、お世話になったフランス人に捧げた
♪Daniel、♪Black Nile、♪Monk's Mood はtb,b がソロ、守屋さんの作品
♪East Side West Side では全員がソロをとりました。アンコールは
♪Green Chimneys。
▶守屋さんは、オリジナル曲以外はT.モンクの曲とD.エリントンの曲を好んで
演奏します。昨夜もその充実したステージで今年をはじめることができました。
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  2011.1.7 Fri   大盛況!「スイングしなけりゃいみないね」記念ライブ
▶主に伴奏を活動の場として50年に渡って活躍されてきた海老沢さんが、
初のリーダーアルバムをリリースしたのが昨年10月。レコーディング・
メンバーは海老沢一博(ds) さんの他、林正樹(pf) 坂井紅介(b) 小池修(ts)
竹内直(ts)さんですが皆さん売れっ子で、メンバーがなかなか揃わず、
昨夜が初めてのライブになりました。海老沢さんは、メンバーが一人でも
欠けたらライブ演奏はしない完璧主義。なかなかそこまで徹底する方は、
そうはいません。
▶昨夜は大勢のお客さまが応援にみえ、客席は満席状態。ステージングも
凝ったもので、メンバーを大切にしている姿勢が伝わってきました。
そしてアルバムタイトル通り、よくスウィングして、エネルギュッシュな
中に繊細さのある温かいステージでした。
▶奥様であるペコちゃんも早くからいらしてお客さまにご挨拶。途中から
私が健吾さんにいただいたNY土産のウサギの耳をつけて、彩りを添え
素敵な夫婦愛を見せていただきました。お客さまにはCDもたくさん
お買い上げいただき、とても良い記念ライブになりました。
▶1st.stage…先ずは海老さんご挨拶。小池さんを紹介して今年の抱負など。
そして演奏が始まりました。小池作♪Manhattan Cafe ♪P.S Thank You、
竹内さんのバスクラリネットで♪I Let A Song Go Out Of My Heart、
♪Oblivion…バスクラがセクシーで、途中からタンゴになるメリハリも
とても良かったです。一番若い林さんを紹介しフィーチャー して♪Caravan。
繊細で素敵なアレンジに、この曲の認識が変わりました。 紅介さんを紹介し
ベースをフィーチャー して♪It Don't Mean A Thing…ベースのイントロで
拍手と掛け声が上がったところで2テナーで豪快にテーマに入り、客席からは
手拍子も出るほど。
▶2nd.stage…Mcなしで演奏だけで♪Carioca、ドラムスのイントロから
竹内さんがフルートに持ち替えて♪St.Thomas、バスクラで♪In A
Sentimental Mood、小池さんのテナーと竹内さんのフルートの前奏の付いた
♪Body And Soul、ドラムスのイントロから♪Impressions、お客さまに
リクエストを聞くと一斉に「♪Night In Tunisia!」ということで、
ブラシのドラムソロから入って2テナーバトルで終了。とにかく楽しく、
元気がもらえた夜でした。
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  2011.1.8 Sat   明るいマーヤさんで温まった、激寒の金曜の夜
▶ご主人である荻原亮(g)さんと、NY帰りの強力なリズム隊、中村健吾(b)
奥平真吾(ds)さんをバックに、半袖のブラウスに白のミニスカートに
白のブーツ姿という若々しい姿で登場した、グレース・マーヤ(vo,pf) さん。
マーヤさんは昨夜が今年の仕事始め。亮さんもとても気持良さそうに
演奏されたいたステージでした。
▶ドラムスの真吾さんは、スタンダード曲はもちろんよくご存知ですが、
ポップス系の曲はあまり知らないいものが多かったようです。でもそこはプロ、
しっかり聴きながらサポート。ベースの健吾さんはいつものように、見ている
だけで楽しさが伝わる演奏姿で、キチンとYシャツにベストを着て、真ん中で
構える姿もサマになります。マーヤさんと亮さんはご夫妻ですから、当然、
阿吽の呼吸ですよね。
▶1st.stage…♪Honeysuckle Rose ♪ステキな貴男 ♪Cry Me A River
♪In Walked Bud ♪Lover Man。
▶2nd.stage…♪Like Someone In Love、ベースがバックのヴォーカルで
イントロを始めた♪Love Letters、♪Love Me or Leave Me ♪Come Rain
Come Shine、ベースのイントロから始まった♪Charade では、途中から
素晴らしいドラムソロが入りました。そしてギターイントロから入った
バラード♪You Don't Know What Love Is、マーヤさんが一番好きな曲
♪Hallelujah I Just Love Him So。
▶「今夜は自分の好きな曲を選びました」という選曲のステージ。とても
すごく寒い夜で客席は寂しかったけれど、お客さまは大満足の夜でした。
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  2011.1.9 Sun   楽しい週末「ルビー&サファイア」発売記念ライブ
▶秋田トリオとは4ヶ月ぶりのステージだったティファニーさんの
5枚目のアルバム「ルビー&サファイア」の発売記念の週末土曜日。
メンバーは、ティファニー(vo) 秋田慎治(pf) 吉田豊(b) 小前賢吾(ds) さん。
久しぶりの顔合わせで新しい曲の演奏とは言え、すでに信頼関係が
出来ているので、少しのリハーサルで新曲もまたたくまにクリアーして
本番に臨みました。
▶「ルビー&サファイア」は、2枚組のCDで、ジャズのスタンダード
ナンバーを納めたのが「ルビー」、ポップスナンバー集が「サファイア」です。
淡いピンクのドレスに身を包んだ素敵なティファニーさんのステージは、
ジャズだけでなく、全てその中からの曲が披露されました。
▶1st.stage…サファイヤから♪Let It Be、ルビーから♪I've Got You Under
My Skin ♪It Could Happun To You、サファイヤから♪Feel Like Makin' Love、
ルビーから♪S.T Thomas、サファイヤから♪Georgia On My Mind。
▶2nd.stage…サファイヤから♪We'll Be Together、ルビーから
♪Take The A-Train ♪Smile、サファイヤから♪You've Got A Friend
ルビーから♪Why Don't You Do Right、日本語で♪赤トンボ〜♪Stardust
彼女は日本語の歌がとても上手です。♪That' All。来月2月に当店に
一緒に出演する大阪のピアニスト、近秀樹さんがいらしていて、彼を
呼び上げて♪I Shought Abut You。CDもよく売れて、楽しい夜でした。
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  2011.1.10 Mon   大賑わいだった今年初めてのサンデースペシャル
▶昨日の日曜日は、デビット・バーグマン(pf) 井上陽介(b)
ジーン・ジャクソン(ds)さんの「NYトリオ」による、今年初めての
サンデースペシャル。デビットさんは、NYで大学教授をなさっていて、
NYと東京と半々の生活をしているのですが、実はデビットさんの奥様は、
女優の中島唱子さんです。
▶で、奥様の中島さんが声をかけてくださって、さすが女優さんですね、
大勢のお知り合いの方が聴きにいらしてくれました。初めて聴かれた方も
多かったのですが、皆さん熱心に聴いてくださって、感動されて、また
聴きたいと多くの方におっしゃっていただきました。
▶ジーンさんも奥様が日本人で、NYや世界ツアーの活動以外は、日本の
奥様の元で仕事をなさっています。このお正月は、たまたまこのお二人が
東京にいて、デビットさんのリクエストでこのトリオが実現しました。
▶ステージは、音が出た瞬間からグルーブ感とスピード感の違いを感じました。
サウンドが厚くてリズムが心地よく、陽介さんの楽しそうな表情が見ている皆を
和ませます。デビットさんも、なかなか会えない奥様の仕事仲間の方たちに
会うことができ、とても嬉しそうで、一生懸命日本語を話し、ひたむきで
優しい人柄がにじみ出ていらっしゃいました。
▶1st.stage…♪But Nut For Me、デビットさんがトランペッのために書いた曲
♪Tom Harreu、H.ハンコックの♪Toys、♪Smoke Get In Your Eyes、
デビット作♪Weird Knack は「変な癖」という意味らしいです。
ケニー・カークランドに捧げた♪For Kenny。
▶2nd.stage…デビットさんが奥様に捧げた♪Small Wonder House Keeper、
♪Tangoed Web ♪Sweet And Lovely、デビット作♪Fairy Tale、
♪When You Wish Upon A Star、♪Embraceable You ♪Just In Time、
アンコールは ♪Old Folks。
寒い夜でしたが、店内は、ほんわかと温かい夜でした。
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  2011.1.12 Wed   真っ正面から音楽に取り組む爽やかユニット
▶去年の夏以来2回目の出演になる、真由子さんお気に入りのメンバーで組んだ
クィンテット。片倉真由子(pf)さんを筆頭に、佐藤ハチ恭彦(b) 二本松義史(ds)
浜崎航(ts,fl) 山田拓児(as,ss,bc) さんという若さ溢れるメンバーです。
▶真由子さん、二本松さん、山田さんはバークリー音楽大学で一緒に学んだ仲で
卒業後もNYで一緒に飲んだり食べたり勉強したり…仲の良いお仲間です。
先に真由子さんが帰国し、一年ほど後に他の2人も帰国して、東京で再会。
仲間を集めてこのユニットを結成しました。
▶1st.stage…山田アレンジ♪Sky Lark、真由子アレンジ♪Sunflower、
E.ドルフィーの♪Serene はバスクラとフルートをフィーチャー しました。
山田アレンジで横浜ジャズプロムナードで優勝した曲♪How Long Has This Been Going On?、
テナーとアルトで T.モンク作♪Evidence。
▶2nd.stage…、持ち替えてバスクラとフルートで J.バイヤードの♪Mrs.Paker Of K.C.、
今度はソプラノとテナーに持ち替えて、真由子作♪8th Street、バスクラとフルートで
バラード♪It's Magic、テナーとアルトに持ち替えて H.シルバーの♪The Jody Grind、
アンコールはソロピアノの気持の良い音がお店中に鳴り響きました。
▶私も、当店のスタッフも応援したくなる、若さが爽やかなグループです。次回は、
3月20日の《Sunday Special》 に登場します。ぜひお聴きになってみてください。
ピアノトリオはもちろん真由子さんはこのユニットでも、どんどん活動の場を
広げていくようです。
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  2011.1.13 Thu   ユニーク連弾 !! 聴いても観ても楽しい贅沢な夜
▶昨夜は、何とも言えない興味深いサウンドとステージを楽しみました。
二人のピアニスト、林正樹(pf) 田中信正(pf) さんによる4ハンズ1ピアノの
連弾です。テーマだけが決めてあって、あとは全てが即興演奏。お二人の
個性が融合して、ジャズならではの醍醐味を味あわせていただきました。
▶お二人は、ピアノのタッチが同じなので、まるで同じ人が4本の手で
弾いているような不思議な感じ。もの凄い反射神経がないと、あのような
演奏は出来ないと思いますが、これは実際に聴いてみないと分からない、
と思いますよ。演奏中の脳の働きはどうなっているんでしょう…いつもながら、
お二人の頭の中を覗いてみたい気がしました。
▶1st.stage…♪I Got Rhythm、♪Night And Day、林作♪2006、
五十音シリーズの「あ」は♪愛 を林さんのソロで。ロボットになりたくて
書いたという林作♪Robotmahn を連弾で。
▶2nd.stage…田中作♪Soro、玉三郎が夢に出てきて踊りを教えてくれたという
♪Clark は連弾しながらどんどん発展して行くので長い曲になりました。きっと
お二人の頭の中で物語が発展していったのでしょう。そして林さんの五十音
シリーズ「ま」は、途中に沢山の妙な間があって面白かったです。
田中作の踊るような感じの♪Foot Step、五十音シリーズ♪So、アンコールは、
田中アレンジの♪Limelight はチャップリンの歩く姿が音で浮かびあがりました。
▶お客さまも初めから終わりまでどなたもお帰りになる事なくお楽しみいただいて、
私もスタッフも嬉しい限りで、一緒に楽しみました。初めての方も、ワインを
飲みながらしっかり聴いていらしたのが印象的でした。
▶2月11日に杉並公会堂で、この二人による2台のピアノコンサートがあります。
ゲストに彼等のお師匠さんである佐藤允彦さんが参加し、ピアニスト3人…
面白そうですね。私もぜひ聴きに行きたいと思っています。
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  2011.1.14 Fri   ベテラン達の息のあったトリオ演奏
▶昨夜は、前夜のユニークなステージとは好対照のオーソドックスな
山本剛(pf) 鈴木良雄(b) セシル・モンロー(ds) さんのピアノトリオで、
演奏内容も、スタンダード曲が多くリラックスした夜でした。
▶久しぶりのトリオ演奏で出演する山ちゃんを聴きに、多くの昔からの
ファンの方がいらして、みなさん山ちゃんならではの「山本節」を
楽しんでいらっしゃいました。チンさんは、前日NYから帰ったばかり。
でも時差ボケもなくMCをなさいました。セシルさんもトリオで
叩くのは久しぶりですが、いつものように綺麗なタッチで繊細な
ドラミングでした。
▶1st.stage…鈴木作♪Game Boy、♪Kiss On The Wind…この曲は
チンさんの曲ですが、山本ちゃんにとても合う曲です。
♪Girl From Ipanema、エロル・ガーナーの♪Love Touch では
「山本節」が冴えていました。♪Caravan。
▶2nd.stage…山本作♪Love、お客さまのリクエストで♪Mr.PC、
ポール・チェンバースに捧げた曲♪Obsession、♪Moon Light In Bar Mondo、
これが出なくっちゃ山ちゃんではない♪Misty、そして♪Night In Tunisia。
お馴染みの好きな曲が聴けたステージに、お客さまはみなさん
大満足でお帰りになられました。
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  2011.1.15 Sat   最近の金曜夜に多い、もったいないほどいい演奏
▶金曜夜の《トミー・キャンベル オルガン-アイズ セッションバンド》
河合代介(org) ハル高内(g) トミー・キャンベル(ds) さんに、その日夕刻、
アメリカから帰国したその足で、当店に現れたレイモンド・マクモーリン(ts) さん。
レイモンドさんは長旅の疲れも見せず、深くてテナーサックスらしいいい音を
出していました。
▶河合さんがオルガンを弾く時は、いつも靴を脱いで靴下で演奏しますが、
昨夜は五本指の可愛い靴下。ベースラインを弾くと指が踊っているようで
とても可愛かったです。ハルさんはコルトンブルーのシャツを着て、
無口なのですが、風貌がどこかユーモラスです。
▶トミーさんはアディダスの白黒トレーナー姿で楽しそうな演奏ですが、
時々私の顔を見て、お客さまが少ないと申し訳なさそうな顔をします。
最近はなぜか、毎週金曜の夜がとても寂しい客席なのです。本当に
何故なのでしょう…いらしたお客さまも「こんなに楽しくていい演奏なのに、
もったいない」と不思議がっていらっしゃいました。でも、愚痴を言っても
始まりません。お客さまに励まされながら「とにかく頑張らないと…」と思う
今日この頃の金曜の夜です。
▶1st.stage…、オルガンとドラムスで♪Sonny Moon For Two、
♪Quiet Night Quiet Stars、ギターが入って♪John Brown's Body、
サックスが入って♪リパブリック賛歌、♪A Real Good'Un、♪Mimoza
♪This I Dig Of You。
▶2nd.stage…♪Geogina On My Mind、♪Mellow Mood、
♪Baby It's Cold Outside ♪You Make Me Feel Brand New、♪Foly Land、
♪ジョシア、♪Musician Talk ♪Work On The Wild。いらしたお客さまは
少なかったですが、満足度はとても大きかったようです。
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  2011.1.16 Sun   若さと希望が溢れるサウンドとステージ
▶この5月にバークリー音楽大学を卒業する、大林武司(pf) くんと
ケンジ・ハーバート(g) くん。NYのニュースクール大学を卒業して
NYで活動中の黒田卓哉(tp) さんと、帰国した中村健吾(b) 柴田亮(ds)
さんの若さ溢れるメンバーで、それぞれのオリジナル曲とスタンダード曲を
演奏した週末のステージ。
▶客席には、大勢のそれぞれのご親族の方々が上京して応援にみえ、
店内は前夜とは打って変わって週末らしい賑わいになり、私もスタッフも
胸をなでおろしました。
▶終演間際に、ブルーノート東京から今公演中のマッコイ・タイナー バンドの
ヴォーカルで出演しているホセ・ジェームスさんが、ドラマーの方と一緒に
いらっしゃいました。彼は、黒田さんとはNYで一緒のバンドに出ていて、
同じニュースクール大学の出身ということで大の仲良しだそうです。
そして♪Mornin' を歌ったのですが、その声と、そしてスキャットの
素晴らしさ凄さ…他のミュージシャンも初めてで、大変驚きました。
もちろんお客さまも大喜びでした。
▶さすがマッコイさんが選んだだけある男性ヴォーカリストです。私も
これから今夜の最終ステージを聴きに行こうと思っています。彼はとても
律儀な方で、NYのミュージシャンから私によろしく伝えてほしいと頼まれた、
といろんな人の名前を逐一あげてくださいました。
▶1st.stage…サム・リバース作♪Cyclic Episord、ケンジ作♪Circle Song、
♪Out Of Nowhere、T.モンクの♪Ask Me Now、黒田作♪Blue Tomato
熟してないことの英語はgreen、英語力のなさを感じた思い出の曲だそうです。
▶2nd.stage…ケンジ作♪Killer Tune、大林作♪Waltz, Slot, Lagoon は
とても綺麗な曲でプエリトリコに行った時に景色と食べ物に感動し一ヶ月も
滞在して作ったという曲。黒田作♪Double Dribble は元気のよい曲でした。
そしてアンコールにはホセさんが入って♪Mornin' 。
▶昨夜が最後のステージで、大林くんとケンジくんはカリフォルニアの
仕事で今頃は機中の人です。いずれも、これからの日本のジャズシーンを
明るく元気にしてくれる感性豊かな頼もしいミュージシャンたちでした。
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  2011.1.18 Tue   絵になる蘭さんのステージに大勢のファン
▶今月からピアノが替わった大城蘭(vo)さんのステージ。メンバーはいつもの
平岡雄一郎(g) 吉田豊(b) 平井景(ds) さんと、新しく福井ともみ(pf) さん。
ともみさんは、とてもはっきりしたピアノを弾く美人ピアニストで、
平岡さんのギターとの相性も良く、サウンドが明るくなります。
▶昨夜の蘭さんは、パープルのスリップドレスに黒のシースルーが素敵な
レースドレスの重ね着で、ヘアースタイルは昭和初期のモガ、といっても、
今の方には通じないですね。髪をきつく結って薄い紫とグレーの花を付けて
竹久夢二の絵から飛び出したようで、とても素敵でした。
▶1st.stage…♪Pennies From Heaven ♪Green Dolphin Street
♪I Love Being Here ♪On A Clear Day ♪スローボッサで♪What's New、
♪Almost Like Being Love、沖縄の特産品を歌った曲♪芭蕉布
♪Beyond The Reef ♪Day In Day Out。
▶2nd.stage…♪Just ♪Day By Day ♪Sails ♪Wave ♪Night & Day
♪You Don't Know What Love Is ♪Little Girl Blue
♪I Can't Give You Enything But Love、沖縄弁で♪My Favorite Things
♪What A Wonderful World、アンコールはお客さまからのリクエストで
沖縄の星空が目に浮かぶ♪Vincent、そして♪Love For Sale。
▶ファンの方々がステージ前を取り囲むようにお座りになって、
蘭さんの歌と姿を堪能していらっしゃいました。
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  2011.1.19 Wed   新しいアルバムが増々楽しみなTOKUちゃん
▶新しいCDをアトランタで制作中で前日に帰国したばかりの TOKU(vo,flh) ちゃんと
柴田敏弥(pf) 楠井五月(b) 福森康(ds) 吉田智(g) さんのステージ。新しいアルバムを、
アトランタ在住の宮本貴奈さんとアメリカのミュージシャンとレコーディングしたのは
昨秋11月。その仕上げの作業が残っていたということで、1週間の渡米でした。
▶でも、疲れも見せず、いつものように繰り広げたステージ。彼にとって、
大好きなステージ活動は、かえって疲れがとれるのかもしれませんね。
アルバムは多分5月くらいには発売されるそうです。今までは、ライブステージで
新しい曲がご披露されたのですが、今回は中身が一切明かされませんでした。
きっと、明けてびっくりお楽しみ…そんな中身なのかも知れません。ますます
楽しみですね。
▶1st.stage…TOKUちゃんの作品♪A Whole New Life、♪Rock With You、
♪Night And Day ♪My Shining Hour、♪She、ベースをバックにヴォーカル
♪Fly Me To The Moon、♪Teach Me Tonight。
▶2nd.stage…♪I Can't Help It、B.カーターの♪Tight、♪Half Moon Bay、
♪Dolores Carla Maria、♪The Nearness Of You、TOKU作♪Again、
♪Nostalgicos、♪Kiss Of Life、アンコールでは、この不況の時代を少しでも明るく
と♪Smile をみんなで大合唱して終りました。
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  2011.1.20 Thu   ファンが多いのも頷ける近藤さんのステージ
▶近藤和彦(as) 今泉正明(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんのクァルテット。
近藤さんのお話。彼のお正月は、毎年、明治神宮に行かれるそうですが、単なる
初詣ではなく、奥の斎場まで行ってお祓いをしてもらうそうです。先ずは大きな
太鼓の音がして祝詞とともに一人一人名前を言われ、雅楽が響く中、鈴を持った
巫女さんがおごそかに舞われるそうです。巫女さんの鈴がシャンシャンと鳴ると、
何だか悪いものが落ちた気になって、今年も頑張ろうと思うのだそうです。
なかなか本格的な初詣ですね。
▶ステージは、いつもながらとてもバランスのいいサウンンドで、でも強弱が
がはっきりしています。近藤さんのオリジナル曲も、いろんな趣の曲があって
魅力的です。しっかりとファンがいらっしゃるのも頷けますね。
▶1st.stage…♪Star Eyes、W.マリサリスの♪This Is The Feeling Of Jazz、
近藤作品♪El Cantaro De Maiiorca、C.ミンガスの♪Duke Ellington's Sound Of Love
近藤作品♪Univesity Place 11th St.…ここには昔、ブラッドレイというクラブがあって
仕事の終わったミュージシャンが集まるお店として有名でした。残念なことに
今はありません。
▶2nd.stage…Blue Sylph シルフとは空気の精のことらしいです。近藤作品で
そこは根性だけではたどり着けないよと♪The Place That Cannot Reach Only By Spirit、
ダリに捧げた近藤作♪Blues for Salvador、P.メセニーのバラード♪If I Could。
T.モンクの♪Well,You Needn't をフラメンコ風にアレンジ。アンコールは、
C.パーカーの♪Segment。お客さまは最後まで誰一人お帰りになりませんでした。
▲top
  2011.1.21 Fri   大寒も、緊張感のある熱いステージ
▶大寒の寒さが身にしみる昨夜は《THE FORCE》メンバーは奥平真吾(ds)さんと
宮川純(pf) 須川崇氏(b) 太田剣(as) さんです。ユニットを率いる奥平さんと、
メンバーをちょっと詳しくご紹介しますね。
▶かって天才少年としてデビューした真吾さんですが、NYに行って20年近く住み、
今や大学生と高校生の父親です。でも容姿は20代の頃と少しも変わりません。
NYではケニー・ギャレットやロニー・キューバのバンドに起用されたりして
活躍中でしたが、ご両親が老齢になったので帰国。お子さんはNYの学校で
育ったので日本の学校は初体験でしたが、もう馴染まれたようです。
▶昨夜はご両親と奥様、そして娘さんもいらしてましたが、このご両親が
大のジャズ好きで、真吾さんもその影響でドラムを始めたようです。
帰国してから自身が気に入ったメンバーを集めて結成したユニット、
それが《THE FORCE》なのです。
▶宮川さんは23歳と若いですが、作曲も編曲もこなす、今注目のピアニスト。
須川さんはバークレー音大を卒業後しばらくNYで修行して帰国。将来が嘱望
されているベーシストです。太田さんはユニバーサルレコードからメジャー
デビューし、何でもこなす実力派のサックス奏者です。
▶1st.stage…♪Green Dolphin Street、♪宮川作♪Counter Clockwise、
奥平作でアフリカのある部族名のタイトルだそうです♪Maconde、
♪Surch For Please、♪奥平作♪Alisema。
▶2nd.stage…K.ギャレットの♪Computer G,、W.シーウター作宮川アレンジ
♪Infant Eyes、ケニヤの景色を曲にした奥平作品♪Fields of Sisal、
アルトサックスをフィーチャーして♪Theme For Ernie、♪E.ジョーンズの
♪Taurus People。
▶NYで鍛えられたメンバーが揃って、緊張感のある素晴らしい演奏でした。
お客さまも大満足され、聴いているうちに興奮して思わず声を上げる方も
いらっしゃいました。
▲top
  2011.1.22 Sat   久しぶりにロマンチックで素敵な金曜日
▶チャリート(vo) ユキ アリマサ(pf) 坂井紅介(b) 加納樹麻(ds) さんの
週末、金曜の夜。シースルーのブラウス、ゆったりしたパンツと
スパンコールのベスト、全てを落ち着いた茶色で決めて登場した
チャリートさん。
▶このトリオとの相性がとてもいいようで、バックのサウンドに
身を任せるように安心して歌う歌は、素直に聴く人の心に
届いていたようで、途中どなたも席を立つことなく、みなさん
気持よさそうに聴いていらっしゃいました。
▶寂しい客席が定着してしまったような最近の金曜日ですが、
でも昨夜は、久しぶりにいらしてくれた常連のお客さまが何組か
いらしてくれて、熱心に聴いてくださいました。
▶1st.stage…♪Why I Feel This Way、バラード♪So In Love、
明るく♪Close To You、バラード♪You Don't Know What Love Is、
♪Estate ♪People、バラード♪Tenderly。
▶2nd.stage…♪Satin Doll、バラード♪But Beautful、♪A Foggy Day
♪A House Is Not Home、♪Save Your Love For Me、私の大好きな
♪Nature Boy、アンコール♪I Wish You Love。
▶チャリートさんの特にバラードは、情感がよく表現され、そこに
繊細なトリオサウンドが重なって、心の琴線に触れるようでした。
私も気持ちが良くなって、常連のお客さまと一緒に、ちょっと
ワインを飲み過ぎた金曜の夜でした。
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  2011.1.23 Sun   NYの今、を感じた素晴らしい来日トリオ
▶ザビア・デイヴィス(pf) リッチー・グッズ(b) ケンドリック・スコット(ds)さんの
来日トリオ。ザビアさんは去年に続いて2度目の出演。温厚な人柄で、落ち着いた
品のあるピアノです。リッチーさんは当店初めての出演でしたが、キュートな人柄で、
借り物のウッドベースでしたが、自分の楽器のような素晴らしい演奏でした。
ケンドリックさんは、以前に当店に出演した事がありますが、がっしりした体格で、
凄いテクニックの持ち主です。
▶三人ともが作曲・編曲をこなすミュージシャンで、今、NYのジャズシーンで
注目著しい三人ですが、昨夜のステージは、そのことが納得できる素晴らしい
演奏で、お客さまの中にはユーチューブで見たザビアさんのパリでの動画に
感動して、本物を聴きにきたという方もいらっしゃいました。
▶3日前に来日した、シルク・ド・ソレイユ所属で今度の「コルテオ」公演で
カナダから来日した女性が客席にいて、聞くと、以前に東京勤務で今はNYに
戻られた当店によく来られていた女性弁護士の方に、東京に行ったらぜひ行け、
と紹介されたそうです。嬉しいですね。終演後に、ミュージシャンたちと話が
はずんでいらっしゃいました。
▶1st.stage…B.パウエルの♪Celia、リッチーさんの作品♪Citizens Of Zamuda、
これはアフリカの香りがする曲でした。ケンドリック作♪V.C.D. …何の略かと
思ったら人の名前だそうです。ザビア作♪For The Love Of Amy、
♪The Message ♪Dance Of Life。
▶2nd.stage…W.ウォールター "♪Jitterbug Waltz、エレベに持ち替えて
リッチー作♪King Jaffe Jaffer、ケンドリック作♪Cycling Through Reality
♪Dig ♪Body And Soul、アンコールは♪I Love You。
ぜひ、また聴きたいと思ったトリオの、気持ちのよい週末の夜でした。
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  2011.1.25 Tue   小曽根さんご夫妻もいらしてメンバーも興奮の夜
▶突然の大雨に見舞われた週明け月曜の夜。出演メンバーは、岡崎好朗(tp)
菊池太光(pf) 楠井五月(b) 横山和明(ds)さんの若者たちのクァルテット。
岡崎さん以外は全員25歳の青年たちです。岡崎さんがNYから帰国して、昨年
メンバーを組んでグループを結成したところ、偶然みな同い年だったのです。
▶ステージは、主に岡崎さんのオリジナル曲を演奏しますが、出演の度に、
音楽が進化していて、音楽に対する真摯な気持が伝わってきます。休憩時間に
グループでいらした50代のお客さまと「今の若いミュージシャンは、なかなか
優秀で見所があるね」などとおっしゃって、私も、昨夏の小曽根さんの
オーケストラとの欧州ツアーの話などしている、まさにその時、小曽根さん
ご夫妻が入ってこられ、びっくりしました。
▶実は岡崎さんは、小曽根さんのオーケストラのメンバーで、彼のグループを
聴きにみえたのですが、若いメンバーの素晴らしい演奏に驚いた様子でした。
アンコールには小曽根さんが入って演奏。お客さまも喜びましたが、若い
ミュージシャンも大喜びで、一緒に写真を撮ったり質問したり…。なにしろ
ピアノの菊池さんは、クラシックの勉強中に小曽根さんのCDを聴いて
感動してジャズに転向したそうで、大変な興奮でした。
▶1st.stage…♪The Perfect Number、♪Eternal Blue(これは地平線のこと)
三拍子で♪Miyabi、バラード♪Titania、サンバのリズムで♪Alstroemeria。
▶2nd.stage…♪Elementary、ミディアムテンポで♪Dragon Smile、
ラテンのルズムで♪Missing Link、ピアノのイントロから♪Body And Soul、
アップテンポで♪Dream Hunter。アンコールは小曽根さんが入って
♪It Couldn't Happen To You。
▶このグループは、ちょうどレコーディングも終わってCD発売を待つばかり。
スリリングでスピード感に酔った夜、CDも応援しないではいられませんね。
みなさま、よろしくお願いします。
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  2011.1.26 Wed   詩情が豊かで、自然に心に入ってくるトリオ
▶よくスウィングする福田重男(pf) 上村信(b) 市原康(ds) さんのトリオ。
普段は客席が寂しい火曜日ですが、昨夜は多くのファンの方がいらっしゃって、
店内は活気づきました。交友関係がとても広い福田さんと、そして上村さんも
群馬出身で、故郷からのお客さまもいらしゃっていました。
▶このトリオのステージは、ジャズを知らない人でも抵抗なく自然に聴ける
心地よい演奏で、福田さんのオリジナル曲も、リズムとメロディーが
はっきりしていて楽しめます。しかも、福田さんがとても気さくな方で、
話しかけられるとどなたにも丁寧に対応なさいます。やっぱりファンの多い
ミュージシャンは日頃から違いますね。
▶1st.stage…♪Photography、福田作♪Rachel's Lament、福田作♪Lullaby、
♪My Ship、♪When Lights Are Low、そして♪Go Ahead Nigel これは
福田さんのオリジナル曲ですが、みなさんが大好きです。
▶2nd.stage…♪Just Be Happy My Love、福田作♪Bitter Sweet、
福田作♪Spring-8、聴きにいらしていた井上智さんのギターが入って
♪All of You、♪All The Things You Are。最後は群馬からいらした方のために…
福田さんが故郷の風景を曲にした♪Childfood Dream でした。
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  2011.1.27 Thu   ジャズらしいジャズ演奏に、悔やまれる思いの夜
▶池田篤(as) 辛島文雄(pf) 島田剛(b) 高橋徹(ds)さんの《池田篤クァルテット》に
岡崎好朗(tp)さんが加わった昨夜のクィンテットは、ジャズ好きにとっては
たまらないステージです。メンバーも、演奏する曲も、サウンドも、いわゆる
ジャズらしいジャズが堪能できるからです。このメンバーでCDも発売されていて、
私もスタッフも楽しみにしていました。
▶演奏は、フロント陣二人のコンビネーションが素晴らしく、辛島さんは
サイドメンに徹して二人をしっかりサポート。篤さんはしばらくぶりに
聴きましたが、元々上手いうえに、また一段と磨きがかかったようなプレイで
素晴らしいジャズを聴かせていただきました。
▶1st.stage…♪Will You Still Be Mine、池田作♪Falls、C.ミンガスの長〜い
タイトル曲♪Orange Was The Color Of Her Dress Then Silk Blue、
♪A Flower Is A Lovesome Thing、C.ミンガスの♪Remember Rockefeller
At Africa。
▶2nd.stage… A.ファーマーの♪Farmer's Market、池田作品で題名のない
♪バラード、ボサノバで♪Call Me、H.ハンコックの♪One Finger Snap、
そして最後に♪Body And Soul。
いいジャズに浸った夜でしたが、客席が寂しく、もっともっとたくさんの方に
聴いてい欲しい、と悔やまれる夜でもありました。
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  2011.1.28 Fri   温かく気持ちのいい生音が響きわたった店内
▶今年初めての《フロントページ》。レギュラーメンバー、三木俊雄(ts) 松島啓之(tp)
奥村晶(tp) 片岡雄三(tb) 山岡潤(euph) 浅井良将(as) 浜崎航(ts) 福田重男(pf) 上村信(b)
柴田亮(ds) さん10人が全員揃って気持の良い今年のスタートです。今年も、毎月最終の
木曜日には余程のことがないかぎり、当店への出演が決定しています。
▶10人編成という生音オーケストラによるジャズは、他にお手本がなく、試行錯誤
しながら13年目に入りました。アレンジの譜面も10人分で、三木さんもその苦労話を
されていましたが、ようやくコツが分かってきた、ということです。
▶1st.stage…三木作♪Stop And Go…ソロをとったのは三木(ts) (tp)奥村(tp) 福田(pf)、
♪リンゴ追分…ソロは浜崎(ts) 松島(tp) 福田(pf)、三木作♪Escher's Vision…ソロは
山岡(euph) 浅井(as)、三木作♪Sleep Like A Baby…ソロは三木(ts) 上村(b)、
♪Quantum Leap…ソロは奥村(tp) 片岡(tb) 岡崎(ts) 柴田(ds)。
▶2nd.stage…三木作♪Papillon…ソロは浜崎(fl) 福田(pf) 奥村(tp)、♪If I Told A Lie…
ソロは三木(ts) 山岡(euph) 上村(b)、上村作♪The Last Phase Of The Moon…ベースの
イントロから入って同じパターンを繰り返し盛り上げて行くスタイルで、ソロは
松島(tp) 浅井(as)、スペイン人の曲♪Matilda Long Ver…ソロは片岡(tb) 福田(pf) 浜崎(ts)、
三木作変拍子の難しい曲♪Next Channel…ソロは三木(ts) 浅井(as) 柴田(ds)でドラム
のソロが圧巻でした。アンコールは、キース・ジャレットが演奏しているのを聴いて
感動したという旧いスタンダード曲♪Time On My Hands。綺麗なメロディーの
ハーモニーでゆったりとステージを終えました。今月は新曲も披露され、
外は酷寒でも、店内には温かな気持のいい生音が響きわたりました。
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  2011.1.29 Sat   シンガーたちで賑わって華やかな店内の金曜夜
▶今年初めてのペコちゃんのステージ。伊藤君子(vo) さんに、若井優也(pf)
坂井紅介(b) 海老沢一博(ds) さんのメンバーですが、昨夜は、シンガーや
シンガー目指して勉強中の方が大勢いらっしゃって、お店は華やいで
楽しい金曜の夜になりました。
▶若井さんは仕事の都合でリハーサルなし、いきなりの本番でしたが、
難しい曲もしっかり弾きこなしていました。紅介さんと海老さんの
サポートも完璧。そんな中、ペコちゃんはロイヤルブルーのヨージヤマモトの
ニットドレス、胸に大きな花を付けて、とても綺麗で店内が華やぎました。
ステージの真ん中に立つシンガーは、特に小さなライブハウスだと視線が
集中します。だから衣装のセンスもシンガーの素養として大切な要素ですが
ペコちゃんはさすがです。いつも素敵な出で立ちで、歌はもちろん、
衣装でも楽しませてくれます。
▶1st.stage…まずトリオ演奏で♪It Could Happen To You の後、
ペコちゃんが入って♪Ain't Misbehavin'、♪Bewitched、♪Bridges
♪Can't Help Lovin' Dat Man、♪Close To You、♪The Days Of Wine And Roses、
佐藤允彦作♪Evening Snow は日本的な香りのするいい曲です。♪Feeling Good。
…曲名と順番、お気づきですか。実はアルハベット順に選曲されているんですよ。
選曲もひと味違いますね。
▶休憩時間になると、韓国の歌姫ウンサンさんが久しぶりにいらっしゃいました。
続いて鈴木央紹(ts)さん、続いてフランスから帰ってきたシンガー ライカさんが。
ウンサンさんは、山野楽器でのキャンペーン演奏で1日だけ来日したのですが、
大のペコちゃんファンで、仕事が終わるとまっすぐいらっしゃたのです。
すっかりメジャーになった彼女ですが、時間が許すと、必ず当店に
顔を見せてくれます。
▶2nd.stage…テナーサックス鈴木さんが参加して 津軽弁バージョンの
♪Fly Me To The Moon、♪Good Morninng Heartache ♪On Green Dolphin Street
♪I'll Be Seeing You、ここで客席のウンサンさんを呼びあげて二人で♪Love For Sale、
ウンサンさんひとりで♪As Time Goes By、今度はペコちゃんひとりで
♪New York State Of Mind、今度はライカさんを呼びあげて一緒に
♪My Funny Valenntaine、ペコちゃんひとりで♪Old Devil Moon、
アンコールは♪Follow Me。
▶もちろんお客さまは、一度に3人のタイプの違うシンガーを聴けて大喜びでした。
素晴らしいシンガーたちに、乾杯 !!
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  2011.1.30 Sun   包み込むような優しいヴォーカルに心温まった夜
▶今月の最終土曜日は、ウィリアムス浩子(vo) さんと、皆さん初顔合わせの
メンバー、伊藤志宏(pf) 西嶋徹(b) 小前賢吾(ds) 中路英明(tb) さん。でも、
みなさんリハーサルですぐ打ち解けて息が合いました。
▶浩子さんは、薄紫のシルクのミニドレスに、シルバーの太いベルト。
黒のストッキングに黒いパンプスを履き、腕には綺麗に光る腕輪。髪を
ポニーテールにして、柔らかい雰囲気で登場しました。
▶ステージは、発想のとても面白い志宏さんのアレンジした難しい曲を
何曲かやったのですが、全てが上手くいって終演後には大喜びでした。
西嶋さんも、こんな楽しいライブは久しぶりだと感激されていたのが
印象に残りました。トロンボーンの音質も、彼女のヴォーカルとよく
マッチして、終始、気持の良いステージでした。
▶1st.stage…♪Nearness Of You、トロンボーン中路さん入って伊藤
アレンジの♪I Hear Music、♪On Green Dolphine Street、伊藤アレンジで
バラード風な♪Softly As In A Morninig Sunrise、伊藤アレンジ♪Tea For Two、
♪Time After Time、♪But Not For Me。
▶2nd.stage…♪Love Letters、伊藤アレンジ♪Lullaby Of Birdland、
伊藤アレンジ♪A Time For Love は、初めベースガアルコ(弓)で弾いてから
ヴォーカルが入ったデュオで、ベースの低音がとても心地よかったです。
伊藤アレンジで明るい感じで♪Almost Like Beeing、伊藤アレンジの
ドラムソロから始まった♪Charade は、3拍子から4ビートになる面白い
アレンジで、とても良かったです。ピアノとヴォーカルで♪I'll Remember April、
♪Bye Bye Blackbird、アンコールは♪Good Life。心の和んだ夜でした。
▶浩子さんは、新年早々 LA に行ってレコーディングし、少しの滞在中に
ドライブしてお知り合いの家に行かれたそうですが、ドライブ中に海岸線で
ラッコやセイウチがいたり、横道にそれて森の中に入ると孔雀やリスや鹿…
自然の中でたくさんの動物たちに会って、とても癒されたそうです。
浩子ちゃん、よかったね。
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