2009.7.1 Wed とても個性的なサウンドのクァルテット |
竹内直(ts,bs) 清水絵理子(pf) 井上陽介(b) 江藤良人(ds)さんらのクァルテットの サウンドは、なんと個性的なんでしょう。土着的なところと洗練されたところが 程よくミックスされていて、良くグルーブして、いかにもジャズ、そんなサウンド を醸し出しています。なかなか素敵なワルツ♪Vienna Waltz、良く泣き良く歌う バラード♪A Time For Love、♪You Are So Beautiful、ラストの♪こきりこ節 は途中から皆で手拍子を打ちながら歌いながらエンディング…と、とても楽しい ステージでした。お客様は相変わらず少ない毎日ですが、いらしたお客さまは みなさん熱心に聴いていらっしゃいました。 |
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2009.7.2 Thu これからが増々楽しみな真由子さんのピアノ |
早、半年が過ぎ、今年後半に入った昨夜は、片倉真由子(pf) 佐藤ハチ恭彦(b) 広瀬潤次(ds) さんのトリオ。回を重ねるごとにコミニケーションが深まり、とても いいトリオサウンドになって、特に真由子さんのピアノを聴くと、こんな不況の中 でも元気が貰える感じがします。1st.stage ♪Secret Love ♪Love Me Tender ♪I Close My Eyes ♪Body And Soul、モンクの♪Evidence。♪Body And Soul… これはいわば当店のテーマソングなので、いろんなグループ・いろんなミュージ シャンの演奏を聴きますが、昨夜の真由子さんのは、間の取り方と和音の響きが とても新鮮でした。2nd.stage ♪A Foggy Day、ハチさんのイントロが素晴らし かったポール・チェンバースの♪Whims of Chambers、♪All The Things You Are、 ミディアムテンポの♪When Lights Are Low は、自然に身体が揺れました。 アンコールには♪Star Crossed Lovers〜The Single Petal Of A Rose をメドレー で真由子さんがソロ演奏。ピアノの音がお店全体に響き渡り、おしゃべりしていた 方も全員がピアノに釘ずけになりました。これからがますます楽しみな真由子さん、 みんなで応援しましょうね。 |
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2009.7.3 Fri 野力さんのオリジナル曲を初めて演奏 |
《BASS TALK》の鈴木良雄(b) 野力奏一(pf) 井上信平(fl) 岡部洋一(per) さんは、 もう永いこと一緒に活動している仲間なので、サウンドはまとまり、安心して 聴いていられるユニットです。チンさんのオリジナル曲を、野力さんが素敵に アレンジするスタイルが定着していますが、昨夜は初めて、野力さんの オリジナル曲♪Feeling Free が演奏されました。メロディもリズムも野力さんの 想いがたっぷり入った、なかなか素敵な曲で、また聴きたいと思いました。 |
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2009.7.4 Sat 久々に活気に満ちた週末の店内 |
1週間ぶりに客席は満席になりました。海老沢一博(ds) 坂井紅介(b) 林正樹(pf) 小池修(ts) 竹内直(ts) さんらミュージシャンは、早くから入ってリハーサルをし、 いろいろと打ち合わせてなどして本番1曲目 ♪La Festa、出だしからハッとする 迫力と緊張感で客席を圧倒しました。フルートからサックスそしてピアノをフィー チャーして♪Afro Blue 、ベースからサックスそしてピアノへ ♪St. Thomas、 バラード♪In A Sentimental Mood、♪A Night In Tunisia…。ピアノから サックス、サックスからベース、とバトルを繰り返し演奏を盛り上げて行きました。 2nd.stage、♪It Don't Mean A Thing ♪Carioka ♪Caravan、そして小池さんを フィーチャーしての♪Body And Soul は、素晴らしいソロ演奏でした。 ♪Impression では凄いテナーバトルが繰り広げられ、満席のお客さまは大喜び。 客席とステージは一体となり、ミュージシャンもお客さまも共に楽しめたようで、 久しぶりにお店は活気と熱気に満ちました。「元気を貰えましたよ」と喜ばれて 帰られたお客様も多く、私も元気をもらえました。リーダーの海老沢さんと 紅介さんは、終演後も演奏について話し合っていました。リズム隊が一番の要、 ということをよくご存知の海老沢さんは、紅さんが出演できないステージには 立たないくらいなのです。 |
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2009.7.5 Sun マイケル・ジャクソンを忍んで大合唱 |
リラックスした土曜日の夜にふさわしいメンバー、天野昇子(vo) 山本剛(pf) 鈴木良雄(b) セシル・モンロー(ds) さん。NYに移り住んで30年近くになる 昇子さんは、あくまで自然体で、英語の詞も良く理解出来ているので聴く方に とても解りやすいのです。♪Blue Moon ♪A Train ♪All Of Me ♪Secrect Love など。そしてマイケル・ジャクソンを忍んで、♪We Are The Wold。歌詞の プリントをお客さま全員にお配りし、みんなで合唱しましたが、よく知っていても いざ歌うとなるとなかなか難しいものですね。でも皆さん一生懸命、歌って いらっしゃいました。それから私が大好きな♪Here's To Life、♪Route 66 でお開きになりました。お客様は久しぶりに「山本節」も聴け大満足な様子でした。 |
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2009.7.7 Tue 熱心なファンが応援に見えていた月曜日 |
松島啓之(tp)嶋友行(b)今泉正明(pf)高橋徹(ds)さんのグループは、オリジナル曲は 演奏せずスタンダード曲だけ演奏するので、お客さまにとっては親しみやすく、 時には忘れていた耳になじんだ曲も思い出させてくれたり…熱心なファンが多い のも、頷けます。昨夜の♪Nikas Dream ♪You Don't Know What Love Is ♪Out Of No Where など、松島さんのソロが、楽器が良く歌っていて素敵でした。 ところで今夜は七夕ですね。たまには嫌な世の中を忘れて、雲の間からのぞく星空 (と言っても残念ながら都内ではほとんど星など見えませんが…)、彦星と織り姫に、 想いを馳せてみたいと思います。
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2009.7.8 Wed 味わい深いトリオも、客席はまばら |
時折、満月が顔をのぞかせていましたが、曇り空で星空のあまり見えなかった 七夕の夜。大口純一郎(pf) 米木康志(b) 原大力(ds) さんのトリオは、奥の深い 味わいのあるジャズらしいサウンドで、私は大好きなのですが、熱心なファンの 方々の他は客席はガラガラ。なんとも残念でした。そんな中、♪My One And Only Love が特に印象に残りました。大口さんもこの曲を弾き終わると 「いい曲ですね」とおっしゃっていましたよ。ベーシスト、チャーリー・ヘイデン のラテン曲 ♪Our Spanish Love Song は、とても素敵な曲。 もう一度聴きたいと思いました。 |
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2009.7.9 Thu 当店では珍しいメンバーによるCD発売記念ライブ |
昨夜は、久米雅之(ds) 関根敏行(pf) 佐瀬正(b) 井上淑彦(ts)さんという、当店では 馴染みの薄いメンバーによる《CD「21」発売記念ライブ》でした。このCDは、 久米さんの初リーダーアルバムで、ほとんどが彼の作・編曲です。ドラマーで作曲や 編曲をなさる方は、特に日本では珍しい存在です。バラード♪Requiem リズムが 面白い♪Steve、♪April18とか♪CO2 とか、タイトル曲♪21 とか、題名はかなり シンプルですが、なかなか良い曲が多かったです。♪A Foggy Day は、不思議な アレンジでした。ピアノの関根さんはとても良く指が動き、タッチも奇麗で、 15年間沈黙されていて復帰は最近のようですが、素晴らしいピアニストだと思い ました。井上さんもしばらく沈黙していたようですが、当店には17年ぶりの出演。 実に上品なテナーを聴かせてくれました。類は友を呼ぶ、といいますか、皆さん 粒ぞろいの大変いい感じのグループだと思いました。また出演してもらいたいと 思います。CDも応援よろしくね。 |
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2009.7.10 Fri 久しぶりに活気に満ちた店内 |
《横山達治スペシャル プロジェクト》昨夜のメンバーは、福井友美(pf) 高瀬裕(b) トミー・キャンベル(ds) 里見紀子(vln) 横山達治(per) さん。美人女性が二人揃った ステージは、華やかでいいですね。お客さまもよく知ってらっしゃいます。 ステージの真ん中で微笑みながら美人がヴァイオリン弾く里美さんの姿は、 サマになります。特に彼女は、2年ほど前までこのユニットのレギュラーメンバー だったので、皆さん待ってましたとばかりにいらしてくれたようです。お客さまが 多いので達ちゃんのジョークも冴え渡り、笑いが絶えない店内でした。友美さんも、 トミーさんも、高瀬さんも、みんなが楽しみながら演奏しているので、お客様も 楽しくないはずはありません。陽気なラテンジャズの演奏で、久しぶりにお店は 活気に満ち、とても良い雰囲気の夜でした。 |
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2009.7.11 Sat 空席が目立った金曜の夜 |
うっとおしい雨もやんだ金曜の夜、パナマ帽が良く似合うグレース・マーヤ(pf,vo) さんと 荻原亮(g) 佐藤ハチ恭彦(b) 大坂昌彦(ds) さんのメンバーです。これまでは、 彼女の出演する夜、特に金曜などは、ほぼ満席になるのが当たり前でしたので、 昨夜の空席はとても目立ちました。休憩時間に、ブルーノート東京にいた当店の お客様から呼び出しがあり、行ってみたのですが、こちらも空席が目立ちました。 景気は底を打った、などと言われているようですが、私には増々ひどくなっている ように感じられます。ステージは元気一杯のマーヤさんと、同じくパナマ帽の 大坂さん。ハチさん、亮さんも楽しそうに演奏していました。特に、亮さんの ギターは美しく歌っていました。いい音楽を聴くと元気をもらえるのですが、 この不景気では、カラ元気ですね。 |
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2009.7.12 Sun 素晴らしいドミニクさんの演奏に感動 |
トミー・キャンベル さんの《オルガンアイズ セッション バンド》、昨夜はスペシャル ゲストとしてドミニク・ファリナッチ(flh,tp) さんが参加しました。早い時間から お店に入ってリハーサルをし、お客様をお迎えしたのですが、この夜も期待したほど お客さまはお見えになりません。普段、というかこれまでは、このユニットの時は 客席の半分は外人客で埋まっていたのに、昨夜はなぜかお一方もお見えになりません。 まるで、昨秋のあのリーマンショックの時のようです。 演奏は変わらず活気に溢れファンキーでした。ゲストのドミニクさんは、トランペット もフリューゲルホーンも実に良く鳴り、素晴らしいものでした。さすがジュリヤード 音楽院出身だけあります。感動しました。彼は、韓国での仕事がキャンセルになって しまったようで、次の仕事まで約2週間ほど滞在されています。居合わせたお客さまは 大変ラッキーで、大喜びされていました。きっとまた、フラッと現れ、演奏に加わって くださるのではないかしら。 |
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2009.7.14 Tue 素敵なオリジナル曲の多いクループ |
関東では今日、例年より早く梅雨明したようで、真夏日だった昨夜は、この3月に 近藤さんの初めてのリーダーアルバムが発売され、大好評中のグループ、 近藤和彦(as) 今泉正明(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds)さんでした。客席にはファン の方がいらして熱心に聴いていらっしゃいました。ステージは、近藤さんの オリジナル曲とスタンダード曲を織り交ぜての演奏でしたが、良いオリジナル曲も 多く、楽しめました。スタンダード曲では、三拍子の♪Lush Life は面白い感じが しました。オリジナル曲は、♪Forty Seven♪El Cantarode Mallorga、バラード ♪The Sixteenth Night など。チャーリー・マリヤーノとデヴィット・ニューマンに 捧げた♪Smoke Ringは、近藤さんが尊敬しているミュージシャンに捧げた曲だけ あって、とても味わい深い曲でした。 |
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2009.7.15 Wed 全国ツアー最後の夜の楽しいステージ |
昨夜は仲良し二人組、TOKU(vo,flh) 小沼ようすけ(g) さんのDUO。九州から最後は 北海道富良野まで2週間に及ぶ全国ツアーの後、東京は当B&Sへ帰って来ました。 人気者二人ということで、客席の2/3は女性が占めていました。ツアー中に新しい 発見をし、とても楽しく、いろんな収穫があったということで、ステージでは 新曲も披露されました。♪Sno' Peas、ボブマリーの♪Waiting In Vain などは、 2人で演奏しているとは思えない厚みのあるサウンド造りがなされていました。 最後はお客様をコーラスに参加させての♪Whole New Life。アンコールには ♪Fly Me To The Moon。この曲、ツアー中に小学校で演奏したら、なぜか 1年生は大笑い、3年生は恥ずかしそうに、5,6年生は静かに聴いてくれたそうで、 年齢によって反応の違いが大変面白かったらしいです。女性たちの顔も輝いて、 終始満席の店内の賑わいは、久しぶりの事でした。 |
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2009.7.16 Thu スピード感・グルーブ感は、さすが!! |
奥平真吾(ds) デビット・バーグマン(pf) 杉本智和(b) 横山達治(per) さんのメンバー でしたが、ベースの杉本さんが急性虫垂炎になってしまい急きょ荒巻茂夫(b)さんが 駆け付けてくれました。デビットさんと真吾さんのスピード感が凄く、それでいて どっしりしたグルーブ感…引き締まった素晴らしい演奏で、久しぶりに達ちゃんの 顔も真剣そのもの。真吾さんのオリジナル曲♪Fields of Sisal は、アフリカ・ケニヤ で生まれた曲で、何キロも麻の畑が続いている風景を曲にしたのだそうですが、 そんな情景が良く出ていました。♪Round About Midnight ♪Smile、そして ♪Body And Soul では、真吾さんのブラシの使い方が絶品!!でした。 ♪Sweet And Lovery などもとても良かったのですが、でもお客様が少なく、残念 でした。一人っ子の真吾さんは、ご両親がご高齢になってきたので来年には帰国 なさるそうです。日本には数少ない素晴らしいドラマーの帰国は、大歓迎ですね。 |
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2009.7.17 Fri 独特の説得力に酔いしれた夜 |
与世山澄子(vo)さんと、バックは 山本剛(pf) 香川裕史(b) 大隅寿男(ds) さん。 みなさんが久しぶりの顔合わせとあって、客席は満席になりました。澄子さんも 信頼厚い剛さんで、一緒に演奏出来ることがとても嬉しいようでした。 1st.stage オープニング、剛ちゃんのお馴染みの♪Misty の演奏が始まると、 待ってましたとばかりお客さまは大喜び。澄子さんは♪Lover Come Back To Me から始め♪Dar l Never Another You、アメリカの大恐慌の時にみんなが癒された という♪Street Of Dream、そして説得力のある澄子さんならではの♪Lover Man ♪What A Wonderful World、♪All Of Me、♪Suny Side Of The Street、 ♪Every Time We Say Goodbye…など。アンコールには♪Body And Soul で終演 になりました。お客さまはみなさん与世山さんの世界を堪能し、「与世山節」と そして「山本節」とに酔いしれたような夜でした。 |
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2009.7.18 Sat お店の冷房設備が故障してしまい… |
この猛暑に、大変なことになりました。実は、お店の冷房設備が故障し、昼間から 全ての冷房がウンともスンともいわなくなってしまったのです。管理会社を通じて ビルの電気工事屋さんを緊急手配しましたが翌日作業になる、ということで昨夜は 冷房なしで営業することになりました。出演メンバーは、伊藤君子(vo) 坂井紅介(b) 加納樹麻(ds) 二村希一(pf) さんのグループで、ペコちゃんらは、冷房の効かない 店内で早い時間からリハーサル。そして、お客さまにはお断りの上、ウチワをお配り した中、冷房なしのステージが始まりました。ペコちゃんは深紅のブラウスに、白い パンツスタイルでしたが、1st.stage が終わる頃には汗でびっしょり。2nd.stage では真っ白いブラウスに着替えての、まさに熱唱でした。客席のお客さまもミュージ シャンも汗だく。でもみなさん、お馴染みの津軽弁ジャズなど、エンターティメント 溢れるステージを、暑い中文句も言わず、最後まで楽しんで聴いて行かれました。 今日、冷房が直ってくれることを祈るばかりです。 |
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2009.7.19 Sun 今夜も真夏のジャズクラブ… |
昨日昼過ぎ、冷房設備の修理のため電気設備のプロがやってきて随分いろいろと 苦労して原因を調べた結果、どうやら屋上の室外機に原因があることが判明した まではよかったのですが、故障部品がすぐには入手できない…と。さあ、大変、 さっそく渋谷のヤマダ電機まで、冷風機3台・扇風機5台を買いに走り、設置したり ご予約のお客様にお電話で冷房が効かない事をお伝えしたり、と、てんてこ舞い。 その間も《トミー・キャンベルヴォーカルセッションバンド》の TOKU(voflh)さん 山口有紀(vo)さん、そしてトミー・キャンベル(ds)さんらは、汗だくでリハーサル。 その後、ケイ柴田(pf)さんグレッグ・リー(b) さんドミニク・ファリナッチ(tp,flh)さん も加わって、猛暑の中、誰一人文句も言わず集中してリハーサルをしていました。 結局2,3組のお客さまが遠慮なさいましたが、他のお客さまは、暑い中でのジャズ を楽しむかのように、最後まで聴いていかれました。ま、ジャズは夏の炎天下での ジャズフェスなど、暑さとはそうミスマッチではないのですが… そんな訳で、部品の手配が間に合わず、お客さまには大変申し訳ないのですが、 今夜も「真夏のジャズクラブ」です。 |
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2009.7.20 Mon 本当に暑い熱い、真夏の夜のジャズ |
日曜夜は、坂井紅介(b) 古川初穂(pf) 吉尾公弘(ds) さんに、神戸からの新人 ヴォーカリスト小橋知枝(vo) さんのステージでした。でも、冷房がまだ故障中で、 扇風機と冷風機を合計7台回したのですが、ほとんど効き目なし。メンバーが 初顔合わせなので早くからリハーサルをして本番に臨みました。満席のお客さま も、暑い中の妙な連帯感で楽しんでおられました。45年前の新宿で、初めての ジャズライブを始めた頃はもちろん冷房も無く、菊池雅文さんや日野皓正さん、 故日野元彦さん、富樫雅彦さんらが暑い中、汗だくで演奏していた頃の事が鮮明に 思い出されました。そんな中、ワインカラーのスリップドレス姿の小橋さんが 登場すると、ステージに花が咲いたようで、とたんに明るい雰囲気になりました。 スタンダード曲を中心に歌いましたが、歌はやはり人生経験が必要です。まだ若い 彼女は、これからいろいろと経験を積むと、もっともっと良くなると思いました。 アンコールに、顔を出して下さったペコちゃん(伊藤君子)とTOKUちゃんが入って ♪Summer Time をいっしょに歌ってくれました。ペコちゃんが津軽弁バージョン を披露すると、みんなのテンションが上がり、最後は大ノリの店内になりました。 みなさま、本当に暑い中、ご苦労様、そしてありがとうございました。 |
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2009.7.22 Wed サウンドも容姿も気品のある美人ミュージシャン |
南アフリカケープタウンからやって来たアマンダ・ティフィン(pf,vo)さんと、 半年はケープタウンに住んで活動している松永誠剛(b)さん、そしてオランダ出身 で現在は沖縄在住のセバスティアン・カプティン(ds)さんのメンバーでしたが、 お店の冷房装置の故障は未だ直らず。でも雨で比較的気温が低く少し安堵したの ですが…外気を入れるためドアを開けて演奏していると、湿気でピアノの鍵盤が 濡れたようになり、アマンダさんは時々手を拭きながらの演奏でした。ピアノの 響きに湿度は大敵…困ってしまいます。演奏はほとんどアマンダさんのオリジナル ソングで、自然体で歌うそのヴォーカルは、声もピッチも素晴らしく、思わず 彼女の世界に引き込まれました。セバスティアンさんは曲にあわせてコンガを 叩いたりして彩りを添えていました。アマンダさんは、5代前のご先祖さまが スコットランド出身で気品あふれる美人。しかもおおらかで素敵な女性でした。 P.S. 現在(7/22昼下がり)、部品(コンピュータ基盤)がなんとか入手でき、お店では 冷房を修理中です。直るといいのですが… |
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2009.7.22 Wed 【お知らせ】冷房修理完了 |
故障中にご来店のお客さまには、大変ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。 冷房設備の修理ができ、涼しい店内が戻ってきました。 みなさまのお越しをお待ちしています。 |
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2009.7.23 Thu 私の好きなジャズらしいサウンド |
やっと冷房が直り、安心してステージを楽しむことが出来ました。お客様も ミュージシャンも良く我慢して下さいました。改めて感謝いたします。 で、メンバーは 辛島文雄(pf) 池田篤(as) 須川崇志(b) 小松伸之(ds) さん。 昨夜は須川さんが初登場でした。彼はバークリー出身でNYに2年間住みその後 帰国した若きベーシストで、低音を丁寧に弾くとてもベースらしいサウンドは 私の好きなタイプ。きっと辛島親分に鍛えられ、さらに素晴らしくなることで しょう。これからが楽しみです。また、久しぶりに小松さんを聴いたお客様が、 見違える程良くなったドラミングにびっくりなさっていました。池田さんは、 テナー・アルト・ソプラノサックス、そしてソプラニーノ(小クラリネットとも 呼ばれる小さなサイズのクラリネット)と4本の楽器を持参し、ソプラニーノで ♪Walts For Monk を演奏してくれたのですが、なかなか良かったです。 ♪Green Dolphin Street ♪Blue Monk ♪Body And Soul ♪Bird Like ♪Roud Midnight…などが演奏されましたが、いつ聴いてもジャズらしい骨太 のサウンドで、私の好きなグループです。 |
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2009.7.24 Fri 味のある、とても良いステージ |
当店久しぶりの、中本マリ(vo)さんと大石学(pf) 米木康志(b) セシル・モンロー(ds) さんのメンバーは、ツアーもいつも一緒に行っている気心知れた仲間たちで、私も 安心して聴いていられます。歌手歴の長いマリさんは、独特の世界を持っており、 熱烈なファンもいます。ステージは、スタンダード曲と、ほとんど彼女しか歌わ ない曲を2曲歌いました。バラードで♪Too Many Springs、踊りだす人もいた ♪Zoot Suit Stomp。歌には人生がよく表れます。テクニックは勉強や練習で 何とかなりますが、人生経験がかもし出す「味」はなかなか身に付きません。 マリさんの味のあるステージを聴いていてその思いを強くしました。トリオの サポートも完璧で、とても良いステージでした。 |
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2009.7.25 Sat メジャーブレイクを予感させる素晴らしい歌 |
初来日のジェニファー・サノン(vo) さんは、まだ22歳の初々しい黒人シンガー です。ジョージ・コリガン(pf) さんとのデュオでしたが、丸くて、温かみも厚み もある素晴らしい声でスタンダードナンバーを丁寧に歌いました。日本では まだあまり知られていないので、お客様の入りが心配でしたが、客席は埋まり、 いらしたお客様はみな、その素晴らしい歌に聞き惚れていました。♪All Of Me ♪Blue Sky ♪My Funny Valentine ♪Love For Sale ♪Blues …など、全部で 17曲も歌い上げました。先日、カーネギホールでウィントン・マリサリスの オーケストラにダイアン・リーブスとディディ・ブリッジヲーターとともに出演 して大喝采を受けたそうですが、それも頷けます。5年後にはきっとメジャーに なってることと今から楽しみ。私も長生きして、彼女の成長や、孫の成長を 見たいと思った夜でした。 |
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2009.7.26 Sun 演奏が挨拶代わりのミュージシャンたち |
明るくてチャーミングなティファニー(vo) さんを大好きな、秋田慎治(pf) 吉田豊(b) 小前賢吾(ds) さんのトリオがサポートしての楽しいステージ。 1st.stage、♪Comes Love ♪Moon River ♪黒いオルフェ ♪Mack The Knife ♪五木の子守唄のイントロつき♪Summertime ♪Lullaby Of Birdland…。 2nd.stage では、いま一時帰国中で飛び入り出演の海野雅威(pf) さんと ♪The Way You Look Tonight。さらに♪Amazing Grece をデュオで。 彼女の良く透る声が店内いっぱいに響き渡り、皆さん聞き惚れていました。 ステージは ♪Bye Bye Blackbird ♪Autumn Leavs で終演になり、みなが 帰り仕度をしていると、レイモンド・マクモーリン(ts)さんとデズロン・ダグラス(b) さんが汗を拭きふきやって来ました。デズロンさんは、当店ではお馴染みの レイモンドさんの大学時代の親友で、ちょうどサイラス・チェスナット(pf)トリオ のメンバーとして来日公演中なのです。ベースの吉田さんが、一度片付けたベース をもう一度取り出し、海野さん、デズロンさん、レイモンドさんで2曲演奏。 ティファニーさんも1曲加わって歌い、挨拶代わりの演奏で旧交や親交を深めて いました。ミュージシャン・シップって、いいものですね。 ([Photos]欄更新しました) |
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2009.7.28 Tue たまには切れのいいタンゴもエキゾチックで素敵 |
当店初登場の《クアトロシェントス》。メンバーは、会田桃子(vln) 北村聡 (banndoneon) 林正樹(pf) 西嶋徹(b) さん。月曜日なのにファンで満席になり、 お互いに顔見知りの方が多く大賑わいでした。私は、たまたまスタッフが足りな かったので厨房のお手伝いをしながら聴いていましたが、良くコミニケーション がとれていて、素晴らしいサウンドのユニットだと思いました。CD発売記念 ライブを兼ねていて、ステージはそのCDの中の曲が多く演奏されました。 会田さんと林さんのオリジナル曲が主でしたが、とてもチャーミングな曲が多く 普段はジャズを演奏している林さんの幅の広さも感じました。ほとんどの曲名が 英語ではなく(スペイン語だと思います)覚えられませんでしたが、いずれも スピード感あふれ、タンゴの切れの良いリズムが快感でした。3歳の頃から 習い始めたという桃子さんは、さすがに素晴らしいヴィオリニストで、 是非また聴きたいと思いました。([Photos]欄更新しました) |
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2009.7.29 Wed 少ないお客さまでしたが熱の入ったステージ |
福田重男(pf) 上村信(b) セシル・モンロー(ds)さんのトリオ。雨の夜になることが 多い福ちゃんは「雨男」なんて言われますが、昨夜は昼の雨も夜になって止み、 ホッとしていたのですが、どうした事かお客様はいつもの顔ぶれが少なく、寂しい 限りでした。でも、せっかくお越しいただいた方にはいい気持になっていただこう、 というわけで、かなり熱の入ったステージでした。♪Black Bird ♪My Ideal ♪How About You ♪Blessing ♪Rachel's Lament ♪So What …など、信さんも セシルさんも緊張感に充ちた演奏でした。お客様が少ないとエネルギーが出なく なるのが普通ですのに。福ちゃんは、全英オープンでの59歳のトム・ワトソンの 活躍を観て大変感動し勇気をもらったということで、少しでも永く生きて、 少しでも永くピアノが弾きたい、と思ったそうです。 |
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2009.7.30 Thu 「初恋の人」に逢いにいらした方も… |
スペシャルゲストにNY在住の増尾好秋(g)さんを迎えての 鈴木良雄(b) 井上信平(fl) 大村亘(ds)さんのメンバー。このメンバーで全国ツアー中ですが、土日の高速代が 千円になったことで渋滞になり、他のメンバーが間に合わず、チンさんと増尾さん のデュオで時間を繋いだこともあったそうです。何でも地方のジャズフェスでは ミュージシャンが時間に間に合わない事態があちこちで起きているらしいです。 増尾さんは、かって同年代の女性の憧れの的だったジャズマンで、当店でも、 「初恋の人に逢いに来たワ」と嬉しそうにおっしゃってた方が、数人いらっしゃい ました。ここしばらくミュージシャンとしての活動をしていなかった彼ですが、 去年から本格的に活動を再開。来日する度に素晴らしいプレイを聴かせて くださいます。2nd.stage に岸田恵士(ds)さんが遊びに来て飛び入りし ♪Coming Home Baby を演奏したら、店内がとたんにファンキーな雰囲気に なりました。ミュージシャンの「持ち味」なのでしょうか、不思議だなあ、と 思いました。それから、チンさんが私に書いてくださった♪Passion Lady を 久しぶりに聴きましたが、増尾さんと信平さんの相性がとてもいいようで、 大変素敵でした。どうもありがとう。 |
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2009.7.31 Fri ベース&ドラムレスなのに、とてもよくスウィング |
ウィリアムス浩子(vo)さんと、平岡雄一郎(g) ハタヤ・テツヤ(pf) ヤマガミ・ヒトミ (as,fl) さんというベース&ドラムレスのメンバー編成で、私はこのような編成で 歌うのを初めて聴きましたが、浩子さんの実力は大した物です。ステージ中央の 椅子に座り歌う彼女の姿はまさに大人の女性の雰囲気。曲の意味を説明しながら 歌に入っていくのですが、声もピッチも良く、ベースもドラムもないのに、よく スウィングして、しかも自然体。平岡さんがアレンジをなさっているのですが、 彼の才能とセンスにも感心しました。ウチでもファンがどんどん増えていますが、 それも頷けます。演奏曲は、1st.stage、♪Blame It On My Youth ♪I Can't Give You Anythjng But Love ♪Poincian これは絶品!!でした。 ♪Love Me Or Leave Me ♪Bewiched ♪A Night In Tunisia は皆のソロが自由 なプレイで面白かったです。♪Love For Sale ♪Both Sides Now。 2nd.stage、♪I Could Write A Book ♪A Nighingale Sang In Berkeley Square ♪S'wonderful ♪When You Wish Upon A Star(星に願いを) ♪Natureboy ♪Softly As In The Morning Sunrise これも絶品!!でした。そしてイギリスの ウェールズ地方の歌♪Water Is Wide ♪Bye Bye Blackbied、アンコールに応えて ♪The Good Life。初めて聴いた方はCDもお買い上げになり、ファンになりました と言ってお帰りになられました。嬉しいですね。誰もが好感をもてる人柄の良い 素敵な浩子さん、そう遠くない日にきっとブレイクするに違いありません。 ([Photos]欄更新) |
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