2008.9.2 Tue 雨も上がりTOKUちゃんの週明けでしたが… |
いつものTOKUちゃんバンドなのに、昨夜はお客様が少なく気の毒でした。 私は、「ガッド・ギャング」最終日のブルーノート東京に、スティーブさんに 会いに行ったら、人々々で溢れていました。(当店が閑散としてたのは、 多分そのせいですね)。さすが天下のスティーブ・ガッド !! 1st.stage も 2nd.stage もチケットは売り切れ状態でした。演奏は無駄な音が全くなく、 シンプルなのによくグルーブして、ツボにはまると、客席からは大歓声が 上がる大盛況でした。今回の来日は新しいメンバーで、オルガンとギター そしてロニー・キューバのバリトン・サックスです。スティーブさんは、 25年ほど前の当店六本木時代に、B&Sが招請して出演したこともありますが、 年月が経ちメンバーが変わっても、あの頃からのグルーブ感は全く変わらず、 素晴らしいものです。「東京JAZZ」のメンバーの間でも、彼ガッドのことが 噂になったそうで、ブルーノート東京には連日、デビット・サンボーン、 ジョージ・ベンソン、昨夜もボブ・ジェームスはじめ大勢のミュージシャンが 聴きに来ていました。で、いつも思うことですが、外国のミュージシャンは、 他人の演奏をよく聴きにいきますが、日本のミュージシャンは、あまり人の 演奏を聴かないようですね。意識の違いでしょうか…生活に追われて いるのでしょうか…とても残念で寂しいことですね。 |
|
孫のレイちゃんが熱を出し、川崎病の疑いで緊急入院。急いで駆け付けると、 小さな身体に点滴の管やらいろいろ付けられ、痛々しいばかり。2歳も過ぎ、 自分の意志がはっきりしてきて、怒ったり泣いたり大騒ぎ。可哀想で 看ていられません。熱が下がったところでとりあえず帰宅。そんなわけで、 お店には遅くに出ることになりました。でも、ドアを開けるとちょうど心地良い サウンドが響いていて、少しホッっとしました。ステージは、高嶋宏(g) Q.いしかわ(ts,vo) 西川直人(org) 吉岡大輔(ds)さんのグループで、常連の お客様のお連れの方が、西川さんのオルガンを大変気に入られ、客席に 呼んでいろいろお話をされてました。少しずつでもファンが増えると、 嬉しくなりますね。 |
|
2008.9.4 Thu 新しい峰厚介バンドはオリジナル曲一色 |
昼は孫の病院へ。どうやらレイちゃんの熱も下がり、点滴の管も外され元気も 出てきて安堵しました。つききりの母親と交替してレイちゃんに夕食を食べさせ、 それから帰宅したので、お店に出たのは9時半過ぎ2nd.stage からになりました。 お客様は少なかったのですが熱烈なファンがいらしていて、とりあえずひと安心。 峰さん(ts)のステージはオリジナル曲が中心で、曲名のない曲から始まり、 曲名のないバラード、♪ウリウリ、♪Mr.Monster…そこにケイ赤城さん(pf)が 遊びに見え ♪Red Vest に飛び入りしたのですが、ケイさんに変わった途端、 世界が一変。その変化の大きさに驚き、感心しました。アンコールに 清水江里子さん(pf)と連弾で♪アールデコを演奏して終わりましたが、 来週13日(土)のケイさんのステージがとても楽しみになりました。 |
|
2008.9.5 Fri 心配事もなくなり元気になった夜 |
昨日も昼間、孫(レイちゃん)の病院へ行くと、川崎病の疑いはない、との診断で とても安堵しました。突発性発疹ということでブツブツが身体中に出ていますが、 一週間もすれば良くなるとの事。本人はいたって元気で、元のヤンチャ坊主に戻り 追いかけ回すのに大変になりました。そんなわけで昨夜もお店には1st.stage の 最後に入ると、ステージは、辛島文雄(pf) 池田篤(as) 川村竜(b) 小松伸之(ds)さん のメンバーで、♪オレオ を迫力あるプレイで演奏中でした。 モダンジャズとして、私はこのような「男のジャズ」が大好きなのです。 客席もほとんどが男性でした。2nd.stage は♪Just Enough ♪Take The A Train ♪Dear Old Stockholm ♪Roud About Midnigt など、 池田さんはアルト、テナー、ソプラノサックスと持ち替えてのプレイ。 いずれの楽器もとても良く歌っていました。ここ2,3日、心配事で憔悴していた 私ですが、これですっかり元気をもらいました。(いろいろとご心配いただいた 方々、どうもありがとうございました。紙上を借りてお礼申し上げます)。 |
|
2008.9.6 Sat 愛くるしいティファニーさんのステージ |
昨夜は、スタンダードナンバーを丁寧に歌うティファニーさんのステージ。 謙虚で優しくて、曲の説明も英語と日本語でやってくれます。例えば、 「日本の秋は美しいから早く来てほしい…」と♪枯葉を。そして、歌うたびに 「ありがとう、みなさん」と感謝の気持ちを素直に表現します。 「私が歌います」という感じの歌手が多い中にあって、彼女はあくまで、 「歌を歌う私」…そんな謙虚さに、いつもとても好感が持てます。 ラストの♪ルート66 のあと、アンコールに応えて♪アメージングレース を 秋田慎治(pf)さんとのDUOで終えました。初めて参加した小前賢吾(ds)さんも、 彼女の歌を楽しみながらプレイしていました。 |
|
2008.9.7 Sun 私が理想とする店内だった週末 |
TOKU(vo,flh) ティファニー(vo)の人気者と、ケイ柴田(pf,key) 箭島裕治(b) さんがメンバーの《トミー・キャンベル ヴォーカルセッション バンド》。 いつものように客席は、アメリカ人、イタリア人、アラブ人、フリッピン人、 韓国人、ロシア人…と国際色がとても豊かで、半数以上が外人客でした。 TOKUちゃんとティファニーさんがいろんなアドリブを入れると、 外人の方はすぐ大きく反応するのでステージもノッてきます。トミーさんの ジョークも受けるし、英語と日本語による寸劇風の掛け合いの入った 2ヴォーカルの歌も大いに盛り上がり、時間を忘れてしまいます。結局、 ステージは12時まで続き、みんな名残惜しそうにお開きになりました。 国籍や人種を問わずミュージシャンと客席が一体になり、みんなで音楽を 楽しむ姿は、私が理想とする姿。ハッピーな週末でした。 |
|
2008.9.9 Tue バランスのとれたトリオに聴き入る女性客 |
昨夜の秋田慎治(pf) 安カ川大樹(b) 加納樹麻(ds)さんのトリオは、 いつものように客席は女性客がほとんど。イケメン秋田クンのオリジナル曲 中心のステージですが、ファンにとっては大満足のようでした。最近、 彼は新しいピアノに買い替え、防音の効いた部屋で思う存分練習したり 作曲したり…充実した日々を送っているようで、1st.stage では、 ニューピアノで最初に創った♪Blue Forest を披露してくれました。 2nd.stage で印象に残ったのは♪Fahrenheit 。そして、私が好きな曲、 デューク・エリントンの♪I Got It Bad 。アンコールは、珍しく ♪Body And Soul でした。終演後、お客様と話している、かなり ひょうきんな樹麻さんをみて、演奏中のチョー真面目な姿とのギャップに 笑ってしまいました。 |
|
2008.9.10 Wed 今年初めての小沼ようすけトリオ |
今年はソロで全国ツアーをしていて東京にいることが少ない、ようすけクン。 海が好きで葉山に住み、サーフィンをして真っ黒に陽焼けし、とても たくましくなっていました。彼とBODY&SOULは同じ年に生まれたことも あって、ホームグランドに帰って来たような感じで、嬉しそうに演奏して いました。(私も、息子が長旅から帰って来たような感じがしました)。 間のMCも、ナイーブでピュアーな彼らしいおしゃべりで、とても好感が 持てました。お客様の2/3は女性客。演奏した曲も1st.アルバムに入っている 懐かしい曲や、ジャネット・ジャクソンの♪All For You ♪カルロス・ジョビン の♪Wave ジョージ・ベンソンの♪Ready&Able などをオリジナル曲に混ぜて 演奏し、アンコールにはみんなが好きな♪Drivin でお開きとなりました。 時計を見るとすでに12時を回っていましたが、皆さんも余韻を楽しんでいる かのようで、すぐにはお帰りにはなりませんでした。 |
|
2008.9.11 Thu 90歳のハンク・ジョーンズさんは元気いっぱい |
昨夜は「コットンクラブ」にハンクさんを聴きに行きました。楽屋に訪ねると、 90歳のご高齢になっても私の事をはっきり覚えていてくれて、すぐハグして キスしてくれました。当夜の共演メンバーは、坂井紅介(b) FUYU(ds)と TOKU(vo,flh) …孫のような彼らと、スタンード・ナンバーを次から次へと 楽しそうに演奏するその姿は、リラックスして、素直で、何のてらいもなく、 まるでピアノと戯れているようで神々しくさえ思いました。中でも、 セロニアス・モンクの♪Monks Dream の味のあること!しびれるほどでした。 アンコールに♪オレオ の他2曲、合計1時間半も演奏。そして、 あのコマーシャルのように、自分で「やるもんだ」と言って、はしゃいだのは いいのですが、ステージを去る瞬間につまずいて、皆をドキンとさせました。 楽屋についても、まだエネルギーが余っているのか、お茶目なことを言って ウケていました。共演できた3人は、とても良い勉強になり幸せだった、と みんな喜んでいました。私はまた来日される事をお願いして、別れてきました。 お店は《What's Up》のCD発売のライブでしたが、そんなわけでお店に帰った のが11時半過ぎでしたのでほとんど聴けませんでしたが、お客様から 大変良かったと言われ、ひと安心しました。 |
|
2008.9.12 Fri オリジナル色の濃い、いいグループ |
リーダー近藤和彦(as)さんのオリジナル曲は、国際的で変化に富んでいます。 インドやスペイン、9・11テロの1年後のNYで書いた曲など、題名が難しくて 覚えられなかったのですが、興味深く、楽しく聴かせていただきました。 お客様の中にNY在住でケニー・バロン(pf) さんのレギュラー・ベーシスト 北川潔さんが見えていて、お帰りになろうとしてドアに向かう彼を近藤さんが 引き止め、アンコールに応えて♪Autumn In New York をサックスと北川さん のベースで演奏。客席からはため息が聞かれるほど素晴らしい演奏でした。 北川さんの今回の帰国は、演奏のためではなくプライベートでの帰国だという ことで、とてもラッキーな夜になりました。 |
|
2008.9.13 Sat 三連休の前夜祭のような雰囲気 |
昨夜は、ペコちゃん(伊藤君子=vo)の大好きなメンバー、大石学(pf) 坂井紅介(b) セシル・モンロー(ds)さんがバックで、エッピック・ソニー時代の 曲を多く歌ってくれ、久しぶりに♪Love を聴いているうち、昔を懐かしく 思い出しました。よく音楽談義をして朝方まで飲み明かしたものです。 私たち二人とも若かったので出来ましたが、今はひと晩そんな事をしたら 3日間ダメージが残ってしまう歳になってしまいました。2nd.stage で、 初めて♪I Thought About You の詩を津軽弁で朗読。客席はシーンと 聴き入り、私も何だか胸が熱くなりました。アンコールに、詩人、 谷川俊太郎さんの曲を歌い終わったら、あまりに素晴らしく、 興奮したファンの方が立ち上がり拍手喝采…と同時にグラスを落として 割ってしまうハプニングも。エンターティメント溢れるステージで 三連休の前夜祭のような夜になりました。 |
|
2008.9.14 Sun 緊張感溢れる上質なトリオ |
今年のケイ赤城教授は、カルフォニア大学の生徒28人の夏期ゼミを日本で開催し、 2ヶ月ほどの教授職終了後、いつものメンバー(杉本智和=b, 本田珠也=ds) との ツアーでした。3ヶ月もの日本滞在は初めてでちょっとお疲れのようでしたが、 ピアノの前に座ると豹変。凄い迫力とスピード感で演奏が始まりました。 1st.stage ではオリジナル曲を1時間半も演奏しました。あまり多くて曲名を つけるのが大変なので、ナンバリングだけにしたいと言っていました。 2nd.stage では月刊プレイボーイ誌でディスク大賞を受賞した♪Liquid Blue、 ビリー・ホリディーで有名になった♪言い訳はやめて 、チック・コリアの ♪カプチーノ 、そしてリッチー・バイラークの♪Dark Lady など、ケイさん流 アレンジで聴かせてくれました。一緒に演奏している二人とも、こんな難しい アレンジをよくここまでしっかり演奏しているものだ、と感心しつつ、嬉しく 思いました。聴いている方はいいですが演奏する方は至難の業だと思いますよ。 来年の来日が、今から楽しみです。 |
|
2008.9.15 Mon 可愛いひかりさんのCD発売間近 |
市川ひかりさん(tp)の4枚目のアルバムは11月に発売になります。昨夜は、その 紹介で、アルバムタイトルの♪Joy から1st.stage ステージがスタートしました。 今回はアレンジも自身で担当し、張り切っていることが彼女のおしゃべりで感じ とれました。日本で、しかもいつも一緒に演奏しているメンバーで作れたことも 嬉しかったようです。掘秀彰(pf) 中林薫平(b) 平井景(ds)さんらも、気持ちよく 彼女をサポートしていました。演奏曲もバライティーに富んでいて、♪StarDust ♪I Will Wait For You、オリジナル曲♪Home そして♪Smile をアップテンポで、 ♪All Of You、明るいオリジナル曲♪みつけた ♪My Fany Valentine ♪星に願いを …などなど。トランペットもフリューゲルホーンも吹きこなし、小柄な身で一生 懸命プレイする姿にとても好感が持てました。お客様も大変楽しんでいましたよ。 |
|
2008.9.17 Wed 遅くまで大騒ぎのアフターアワーズ |
福田重男(pf) 上村信(b) セシル・モンロー(ds)さんのトリオ。「世界金融不安 の中、聴きにきてくれてありがとう」なんて福ちゃんが挨拶し、モンクの ♪Think Of One からステージが始まりました。F I 好きの彼は、今年は若い バッテルが優勝して感動したことや、大好きなマンセルは「ライオンハート」と 言われ、困難にいつも前向きに生きた強い心の持ち主だったとか…演奏の 合間に興味深い話をしながら演奏しました。そんなステージが終わる頃、 突然 Roy HargroveとBig Band の一行のメンバーが大勢、楽器を持って 入ってきました。今日から彼らがブルーノート東京公演なのは知っていた のですが、昼間のリハーサルで疲れて、今夜はやって来ないだろう、と思って いましたが…。みんなが楽器を持っているので、演奏に参加するのかと待った のですが始まらない。で、メンバーが楽器を片付けると、ロイさんが突如 ピアノを弾いて歌い始めました。そうしたら、ギターリストもテナー、アルト、 バリトン、トロンボーンも、みんな客席に座ったまま吹き始め、店内は ステージと化しました。そうこうしていると今度はコットンクラブに出演中の ジョナサンさん(ds)、ウゴナさん(b)たちも、ホテルに帰ったあとにもかかわらず、 着替えてからタクシーで乗り付けてやってきました。みんな忙しくて、 本国では会う機会がないらしく、当店で旧交を温めることになったようです。 残っていた常連さんたちは、思いもかけないジャムを大いに楽しんでいました。 きっと今週は、毎日が賑やかな店内になりそうです。 |
|
2008.9.18 Thu 自分たちの音楽を追求し続けるトリオ |
昨夜、早い時間に、コットンクラブに Tom Harrell Quintet を聴きに行って きました。トムさんは、心身健康な状態ではないようですが、楽器を持つと それを忘れさせる素晴らしい演奏をします。バックは全員黒人でしたが、誰も 「出しゃばってプレイ」することなく、皆が音楽を大切にしている事がよく 伝わってくる上質で品のある演奏でした。中でもベースの Ugonna Okegwo さんとのDUOで演奏した♪Body and Soul には、涙がこぼれそうになりました。 「叙情詩人」と言われるだけありますね。 お店に出てみると、お客様は少なかったのですが、常に自分たちの音楽を しっかりみつめて活動している 大口純一郎(pf) 米木康志(b) 原大力(ds)さんの トリオ。1st.stage の最後にボサノバを4ビートで演った ♪雨に咲く薔薇、 とても素敵でしたよ(原題はポルトガル語)。2nd.stage にはブラジルの ミルトン・ナシメントの♪ベラクルーズ を演奏したのですが、どんな曲を 演奏しても「大口サウンド」になります。これは大変すばらしい事だと思います。 |
|
2008.9.19 Fri 秋に入ってからのお店はガラガラ |
世界金融不安による株安・不況のせいでしょうか。この2日間もお客様が少なく 困ってしまいます。私は、気分転換にと昨夜もブルーノート東京に Roy Hargrove Big Band を聴きに行きました。若いメンバーが多く活力溢れる演奏で、 トランぺッターがリーダーなのに4本もの若者のトランペットが入っていて、 それぞれにソロを取らせるのですが、いずれもハイトーンがもの凄い スピード感で、アレンジも抜群にカッコいい。アメリカのミュージシャンの 層の厚さを再認識。また、一人一人を大切にしているロイさんの、懐の深さを 感じとれました。スペシャルゲストとして Roberta Gambarini さんの ヴォーカルが入り、アンコールではロイさんとスキャットで掛け合いをして 聴衆を沸かせていました。私はすっかり興奮して、嫌な事が忘れられました。 アフターアワーズには、例によって当店にロイさん他6人がやってきて 音楽談義に花を咲かせていました。 |
|
2008.9.20 Sat お客さまは少なめでしたが… |
金曜日なのに台風の影響でしょうか、雨が激しく傘があっても濡れてしまう ほどで、びしょ濡れで来てくださった方々には申し訳ない思いでした。 でも、ステージは大熱演。この8月にミシェル・ルグランとレコーディング したCDが発売になり張り切っているチャリートさん。そのCDの評判も大変良い ようで、客席には普段はお目にかかれないような政府高官の方がいらして、 そのCDをたくさんお買い上げになっていかれました。 1st.stage ではスタンダードナンバー♪I Let a Song♪Waltz For Debby ♪Black Coffee ♪Watch What Happen ♪You Must Believe In Spring …など、 情感豊かに歌いました。2nd.stage は♪You Don't Know What Love Is ♪Overjoyed ♪People ♪Summer Knows ♪What are You Doing Left Your Life ♪That Old Black Magic など、選曲はバライティーに富んでいて、雨の中 いらしたお客様も、皆さん満足なさっていました。 |
|
2008.9.21 Sun お天気も良くなりやっとお店らしい感じに… |
週末は《トミー・キャンベルー ブルーアイズ セション バンド》。ハル高内(g) さんに、新人ベーシスト大村太一郎(b)さん、それに新人ヴォーカル2人、 ティファニー・マーティンさんと深川百里江さん。新人が多いので私まで緊張 してしまいましたが、3人とも難しい曲を立派にこなして驚きました。 トミーさんがしっかりリハーサルをした結果でしょうか…ほんとに新人発掘が 上手ですね。特に細身のティファニーさんは、声は細いのですが低音から高音まで 音の幅がすごくあり、表現力も素晴らしかったと思います。深川さんは、 まるいふくよかな声で英語も上手。自分たちでユニットを組んでいて、今度 ユニバーサル・レコードからポップスでデビューするそうです。 2nd.stage が終わった12時過ぎに Roy Hargrove Big Band の一行とシンガー Roberta Gambariniさん、彼女のマネジャーまでやってきました。そして例の ごとくJAMが始まりましたが、残念ながらお客様はごく少数で、客席はほとんど 身内でした。ブルーノート東京ですでに2ステージ演奏してから来ているのに、 良くエネルギーがあるなと感心しますが、みな好きでこの道に入った人達なので 当たり前なのかもしれませんね。気が済むまで演奏して帰って行きました。 週末だったし、私もすっかりリラックスしていい気持ちになりました。 |
|
2008.9.22 Mon 【メンバー変更のお知らせ】 |
9.25(木)《フロントページ オーケストラ》 ピアノが、福田重男さんに替わり大西順子さんに変更になりました。 |
|
2008.9.23 Tue 気持ちのよい天気、爽やかな音楽 |
昨夜は客足もそこそこでしたし《BASS TALK》なので演奏面の心配は全くないし、 ビルボードにベースのルーベン・ロジャースとドラムのグレッグ・ハッチソンに 会いに、ダイアン・リーブスを聴きに行きました。スタンダード・ナンバーはあまり 歌わず、新しいアレンジでお客様と一緒に歌ったりしてエンターティメントして いました。「声」の楽器としてのピッチが素晴らしく良く、私は彼女がデビューした 頃から聴いていますが、ひと周りもふた周りも大物シンガーになっていました。 中にブラジルのギタリストもいて、皆でシンガーをもりたてているのを見て、 バックミュージシャンも歌詞の意味がよく分かっているからこそ、あのようないい サウンドが出来上がるのだな、と思いました。日本のミュージシャンも「歌伴」を する時は、ぜひ歌詞の意味を理解して演って欲しいと思いました。それにしても ビルボードは、上の席は自分で飲み物を買いに行かなくてはならないし、階段が 多いし、客としてはくつろげなくて…(お店の方にはワルいですが)あまり好きには なれないタイプのお店ですね。 |
|
リレット(vo)さんは、最近よく秋田慎治(pf)さんと共演しているので信頼関係が できて来て、安心して歌えるようです。1st.stage では「蝶々夫人」を歌った ♪For Butterfly をヴァースから入り(ヴァース=本体のコーラスに入る前に 置かれる序奏部分で最近ではヴァースを持っている曲はほとんどない) とても良かったと思います。彼女の声は、透明感のある大変きれいな声質で、 メロディをストレートに歌うのでわかりやすく、聴衆を心地よくさせるシンガー だと思います。そんなわけで、ステージはとても明かるく良かったのすが、 祭日でお客さまの入りは今イチ…残念な夜でした。ステージ途中で、今 ブルーノート東京にベニー・ゴルソンのバンドのメンバーとして来日中の バスター・ウイリアムス(b)さんがみえ、若い日本のメンバーの演奏を 熱心に聴いていました。 |
|
2008.9.25 Thu 山田穣さん、復活 !! |
松島啓之(tp) 今泉正明(pf) 嶋友行(b) 広瀬潤次(ds)さんのグループに、長い間 沈黙していた穣さん(as)が、前より少し太ってしっかりした体型になり元気に 復活してきました。皆が待ち望んでいたので、客席にもファンの方々がおみえに なりレギュラーメンバーが揃った事を大層喜んでいました。昨夜はそのライヴ・ レコーディングでしたので、最初は緊張きみでしたが、すぐ以前の感じに戻り 時々笑顔がみえました。ステージは、松島クンのオリジナル曲が♪Treasure 1曲。 あとはウェイン・ショーター、ガレスピー、リー・モーガン、チャーリー・パーカー、 サド・ジョーンズ、ケニー・ダーハムなどの曲をアレンジし、いずれもスピード感 溢れる演奏で、私も堪能しました。お客様はCDの出来上がりが待ち遠しいようで、 帰りがけに何人もの方から「今日録音したCDはいつ発売ですか?」と聞かれました。 来年早々には出したいと思っています。乞う、ご期待ですね。 |
|
2008.9.26 Fri 大西順子さん《フロントページオーケストラ》に参加 |
いつもの福田重男さんに代わって大西順子さんがピアノを弾いている姿に、 お客様は驚くと同時に大変喜んでいました。バークリー大学時代の同級生である 三木俊雄(ts)さんの助っ人で来てくれたのです。メンバー変更は、私も2日前に 聞いたばかり。ピアノの調律をリハーサル前に済ませておく手配で少しあわて ましたが、2時間ほどのリハーサルで本番でした。短い間にたくさんの譜面を 読み、弾くのですから大変な労力です。初見の曲もあったようですが、本番では 少しもそんなことを感じさせず弾きこなしていました。さすがですね。 彼女は2週間ほど前、ブルーノート東京に自分のトリオで出演。私も聴きに 行ったのですが、その時はリズム隊がすごくて、日本人にはちょっと太刀打ち できないと思うと同時に、脳を刺激され、興奮した記憶がよみがえってきました。 |
|
2008.9.27 Sat 《モーツアルトmeatsジャズ》に衝撃 |
東京オペラシティホールに小曽根真さんのコンサートに行き衝撃を受けました。 パキート・デリヴェラとオーケストラ「モズアート」のジョイント・コンサートで 2006年ワルシャワ音楽祭で欧州の聴衆を熱狂させ話題となったコンサートです。 最初の♪ピアノ協奏曲第9番ジュノムは、 天上からおりて来たような小曽根さんの 美しい音色。そしてヴィオリンの漆原朝子さんとオーケストラの素晴らしさに 心が洗われるような感動でした。次の♪クラリネット協奏曲イ長調K622 は、 パキートさん(cl)が真っ白の上下で陽気に登場し、とてつもなく美しい音色ですごい テクニックを披露してくれました。なんと10歳でキューバ国立劇場でデビューした 早熟の天才で、二十歳前にはすでに若手音楽家達とグループを結成してジャズ、 ロック、クラシック、キューバ音楽などを融合した独特のスタイルを確立。その後 アメリカに亡命し米国のさまざまな音楽に多大な影響を与えて1997年のグラミー賞 を受賞したほどの人だけのことはあります。(考えてみると、当のモーツアルト始め 小曽根さんパキートさん漆原さん…みんな幼少時から天才の誉れ高い人たちですね) 最後に2人のインプロヴィゼーション(即興)でジャズを演ったのですが、その スリリングなスピード感に客席は興奮状態。アンコールは3曲にも及び、聴衆は 帰る事を忘れて酔っていました。小曽根さんのコンサートはいつも心の琴線に 触れる感動を与えてくれるのですが、特に昨日は筆舌に尽くしがたいほど 素晴らしく、衝撃的な感動でした。 |
|
2008.9.28 Sun 《TORIO '》大人のクラブの雰囲気 |
2004年に結成してから3枚のCDを出している《TORIO '》は、この11月に 4枚目のレコーディングをする事になり張り切っているリーダー市原さん。 メンバーそれぞれにファンがついていて年齢層が比較的高いので、店内も サウンドも大人のジャズクラブの雰囲気になります。ベースの森さんは スウェーデン在住で《スカンジナビア・コネクション》として活動している のですが市原さんのたってのお願いでこのユニットが実現します。その意味が、 演奏を聴くとよくわかります。ピアノとドラムスの真ん中で根底のリズムを しっかりと支えているのです。福田重男(pf) さんは当店のレギュラーなので オリジナル曲でもファンは知っているのですが、ベースとドラムスが違うと また違ったサウンドに聴こえ、ジャズは飽きずに面白い、とお客様も実感された ようで、みなさんその違いを楽しんでらっしゃいました。CDもたくさん売れた ようです。やはり、演奏を聴いて良かったと思うとお買い上げになるようですね。 |
|
2008.9.30 Tue 客席はガラガラ、でもミュージシャンは一生懸命 |
雨で寒い月曜日…一番悪い条件になってしまい演奏者には気の毒でしたが、 でもいらしたお客様にご満足いただけるようミュージシャンは一生懸命演奏して いました。海老原淳子さん(vo)は、客船内のステージの仕事をした後なので、 まだ身体が揺れている感じが抜けないということでした。その客船の聴衆の 平均年齢は70歳位とか。だから旧い曲を演奏しなくてはならず、昨夜もその中 から懐かしい♪バイヤ・コンデオス ♪キサス・キサス などが演奏されました。 |
|
来たる10月25日(土)、東京国際フォーラム・ホールC において、 《Layers Of Jazz (ジャズは生き続ける)》Jazz Lives On 日本臨床眼科学会 チャリティ・コンサート が行われます。出演は、小曽根 真(pf) 小曽根 実(pf) 中川英二郎(tb) 中川喜弘(tp) 北村 英治(cl) 小林正人(b) 八城 邦義(ds)… すばらしい二組の親子共演に、大御所北村さんです。小曽根さんのコンサートは いつもお客様を満足させてくれますが、今回もジャズの「歴史物語」を繰り広げ 楽しませてくださいます。チケットの一般売りはしていませんが、もったいない 情報なのでお知らせさせていただきました。事務局 (tel.03-3589-4422 fax.03-3589-3974) にお問い合わせいただくとチケットが入手できます。 ちなみに、S席¥5,500、A席¥3,500、18:00開場、18:30開演です。 |
|
|