新年明けましておめでとうございます。 いつもお店とこの欄を訪れて頂いて、ありがとうございます。 BODY&SOULは今年8月8日、開店40週年の節目の年です。 「タロー」の後、30代になって気楽にはじめたお店ですが、 気が付けばもう40年… これも皆さまのお陰と感謝致しております。 ここ数年は年を追う毎にお店にとって厳しい環境が続き、 今年は消費税が上がるなど増々厳しいことになりそうです。 皆さまの応援を頼りに、何とか頑張って 続けて行きたいと思っています。 これまで以上に今年も心からよろしくお願い申し上げます。 皆さまとミュージシャンとお店にとって、 今年が良い一年になりますように… |
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2014.1.1 Wed ゆったりと盛り上がった大晦日ライブ |
▶毎年オープンの9時前から大勢のお客さまがお並びになり、 ドアが開くのを待っていらして、すぐ満席になるのですが… 今年はすんなりと座れる状態で、お店に行ってみてびっくり。 食事なども沢山仕込んだお店としては、例年とは想定外の 【大晦日カウントダウン セッション】 でした。 ▶お客さまにとっては、ゆっくり楽しめたかもしれません。 それに深夜過ぎに、今来日中の、NYハーレムでロングランを 記録したゴスペル・ミュージカル「Mama,I Want to Sing」の メンバーが10人ほど遊びにいらして、TOKUさんの《HIT》に 合わせて客席からハモって参加され、人間の声の素晴らしい ハーモニーに大変盛り上がりました。 ▶1st.stage…最初は真由子クィンテットによるストレート・ アヘッドな気持の良いジャズ演奏から。メンバーは、 片倉真由子(pf)佐藤ハチ恭彦(b)山田玲(ds)浜崎航(ts,fl) そして山田拓児(as,ss,bc)さん。 山田アレンジのホーギーカーマイケル♪Skylark エリックドルフィー♪Serene 真由子作♪8th street G.ガーシュウィン♪How Long Has This Been Going On? ロバートグラスパー♪L.N.K. Blues ▶そしてヴォーカリーズ・ユニット H I T =TOKU(vo,flh) マヤ・ハッチ(vo)伊藤大輔(vo)さんの、感動的に素晴しい 人間の声によるステージ。バックは、宮川純(pf)楠井五月(b) 二本松義史(ds)さんのトリオです。 ♪Charlston Alley、♪Caravan、♪In A Mellow Tone、 ♪Hearen's Design、♪What An I Here For?。 ▶ここで、皆でクラッカーを鳴らしてカウント・ダウン とともに最初のステージを終えました。 ▶2nd.stage…真由子クィンテットで ♪It's Magic、♪D.エリントンJump For Joy、 リーコニッツ♪Sunflower、真由子作♪タイトルなし、 ホレスシルバー♪The Jody Grind、 アンコールには真由子さんのソロピアノでD.エリントンの ♪Star Crossed Lovers~The Single Petal of A Rose。 店内に響き渡る気持の良いピアノ・サウンドを、いらした ゴスペルの皆さんも聴き入っていました。 ▶続いて 《H.I.T》 ♪Hi-Fly、♪Moanin'、♪Where Are You?、 ♪Moody's Mood For Love、♪Walkin'…ではインストユニット のメンバーも参加して盛り上がりました。 ▶♪Oh Happy Day では、客席で聴いていたゴスペルの方達が その場で全員参加して素晴らしいコーラス。店内はまるで 教会のような雰囲気になり、お客さまは大喜びでした。 ♪NYに帰ったトミー・キャンベル(ds)さんが日本に残して いった曲♪The GotooZe、アンコールは♪The New ABC。 ▶片付け全てが終ると5時過ぎ。スタッフの皆で、歩いて 金剛八幡宮に初詣。東急本店近くの「すしざんまい」で お腹を満たすと、もう朝7時過ぎでした。ミュージシャン、 スタッフ、本当にお疲れ様でした。 ----- ▶昨日の大晦日にお客さまが少なかったのは、10連休という 大型連休で皆さんお出かけになったのかしら。あるいは、 最近は、どこでも大晦日にはオールナイトでステージを開く ようになったせいかしら。考えてみると、当店は今年40周年 ですが、大晦日のオールナイト・セッションも40年。当時は、 大晦日はどこもお店を閉めていて、ライブジャズとともに 新年を迎えるお店はほとんどなく、その意味では当店は、 カウントダウン・セッションの先駆けかもしれません。 ▶その頃は当店でも、特に出演メンバーを決めてステージを 開くのではなく、お年取りを済ませたミュージシャンたちが、 三々五々ほろ酔い気分でやってきて、変わる替わるステージ に出て演奏する、本当の意味のジャム・セッションでした。 いわばミュージシャン達の忘年会、お客さまも、立ち寄って ジャズを聴いてから初詣に…そんな感じでした。 ▶予約をとらず9時にお店を開ける…その習慣が残って今に 至っていますが、今年は少し変えなくてはいけないかしらと 思いました。ジャズに限りませんが世の中に「手作り感」が 段々少なくなっていく気もします。昔はよかった、なんて嘆く つもりはありませんが、40年も毎日お店に出ていると、時代や 暮らしが変わっていくことを肌で感じ、しみじみ、人生長く やってきたんだなぁ…なんて感じる今年のお正月でした。 ▶私は久々に5日間のお休みがとれ、ブログを書く時間も ゆっくりとれましたので少々長いレポートになりました。 ご容赦くださいね。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.7 Tue 活気ある素晴らしい演奏も... |
▶年明けは守屋純子(pf)さんが恒例です。今年はクィンテット 近藤和彦(as) 岡崎好朗(tp) 高瀬裕(b)ジーン・ジャクソン(ds) さん、そしてリーダー守屋純子(pf)さん。守屋さん岡崎さんは 朝から大学で授業を済ませてから、早くからお店に入って リハーサル。準備万端整えてお客さまを待ちました。 ▶例年はこのグループを聴きに大勢の方がいらっしゃるのに、 今年はなんだか寂しい店内でした、この冬一番の寒さのせいか 今年は正月休みが長かったせいか、お勤めの方は初日から残業 だったようで、何人かご予約をキャンセルなさった方も… 新年で張り切っていた私も少し拍子抜けしてしまいました。 ▶でも演奏は「ジャズの王道を行く」そんな感じのスリルと スピード感に溢れる聴きごたえのある素晴らしい演奏でした。 ▶1st.stage…まずは♪慕情 を珍しくアップテンポで演奏。 守屋作♪Gentle Breeze、T.モンク♪Bye-Ya、 ラフマニノフ♪Vocalise…近藤さんソプラノサックスで。 守屋作♪Bright Moment。 ▶2nd.stage…G.ガーシュイン♪A Foggy Day、 守屋作のお母様に捧げた曲♪A Thousand Cranes(千羽鶴)、 等伯作品集から♪Maple、♪Pine Trees、♪Groovin Forward… いずれも国宝の絵をモチーフにした曲で、守屋さんの作曲の 才能が遺憾なく発揮された素晴しい曲と演奏でした。 アンコールは、ラフマニノフのピアノコンチェルト作品18 ♪Rhapsody on A Theme of Paganini をクィンテット用に アレンジして演奏。素晴しいアレンジでした。 ▶お客さまも大満足の演奏で、心も身体も暖かくなりました。 守屋さんは毎冬、オーケストラのコンサートをされています。 2月21日(金)今年も渋谷の大和田さくらホールで行われます。 ぜひ、この素晴らしいサウンドをお聴きになってください。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.8 Wed ピュアで美しい極上のデュオ |
▶「Voyage」のアルバム発売記念だった 小沼ようすけ(g)さんと 宮本貴奈(pf)さんのデュオは、CS日テレプラスのジャズクラブ 中継番組「Mint Jazz」の収録がありました。 ▶昨夜のステージは、音が美しくはじけていつの間にか二人の 音楽の世界に連れて行ってくれるような爽やかな感じで、 ピュアーで美しくスウィングする極上のデュオでした。 貴奈さんは姉御肌で、話も音楽も相手のいいとこを引出すのが 上手なのですが、興味あるMCも楽しめました。 ▶MCで…お二人の出会いは9年前のX'mas。ようすけさんが 当店に出演していた時、当時アトランタから一時帰国していた 貴奈さんが、ブルーノート東京に出演していたアトランタの 友人に会いに来て居合わせたTOKUさんと一緒に当店に遊びに 来て、飛び入りでようすけさんと演奏したのが初対面。 ▶そのお二人がデュオアルバムをリリースしての記念ライブ、 共演を楽しみながらの演奏で、ようすけさんがジャズの世界に 入ったきっかけなど、面白い話も聞くことができました。 ▶1st.stage…♪Pent Up House、♪After The Morning、 バラード♪My One And Only Love、ようすけ作♪Fly Way… この曲はJALの機内放送でかけてるそうです。二人にピッタリ の清々しい曲でホントに鳥が飛んでる姿が思い浮かびました。 新春なので♪Joy Spring、貴奈作♪Rainbow…これは元々は お琴のための曲ですが、この夜の自然の流れで自由にアレンジ して演奏される面白さがありました。 ▶2nd.stage…ようすけさんのソロで♪It's Romantic…これは彼が 一番初めに好きになったスタンダード曲だということです。 貴奈さんソロでピアノトリオの時のタイトル曲♪On My Way、 ♪Ice Candle…スウエーデンのミュージシャンのとても奇麗な 曲で涙が出そうになりました。 ▶ようすけ作♪For Fukushima…「海男」ようすけさんが、何代 先になっても子供達が福島の海で遊べる願いを書いた曲です。 貴奈作♪Sunshine Day…映画「ふるさとがえり」の中の曲、 ようすけ作♪Coffee Please、♪Over The Rainbow…とても綺麗 な虹でしたよ。アンコールは応援にいらした、いわばお二人の 縁結びの人 TOKUさんが入って♪Friend And Lover を熱唱。 ▶貴奈さんはボストン、NY、アトランタ…米国に18年、英国の オクスフォードに1年と、海外生活19年。昨年から東京を拠点に ジャズだけでなく邦楽の人との共演や映画音楽も手がけている 才媛です。日本での活動を応援してあげてくださいね。 ▶「Mint Jazz」でのオン・エアは2月22日(土)深夜からです。 ぜひこの夜の、極上のデュオをTVでお楽しみください。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.9 Thu 剛トリオに年明け初めての賑わい |
▶久し振りの本降りの雨になった昨夜、でも寒さは緩んで 暖かかったせいか、店内は多くのお客さまで賑わいました。 山本剛(pf)香川裕史(b)大隅寿男(ds)さんのスウィンギートリオ。 新年が明けて以来ずっと寂しい店内で、スケジューリングが 良くなかったのかしら…と悩んでいたところ私もスタッフも ホッとして気持よく働けました。 ▶剛ちゃんは時々、予定にはない新しいミュージシャンを 呼んで飛び入りで出演させます。昨夜は、中村誠一さんの 娘さん、紗理さんでした。バークリーを卒業して日本に帰国、 この世界への登竜門、日本のモンクコンペティションで優勝し 活動しはじめて間もないシンガーです。 ▶私は彼女を聴いたのは初めてでしたが、日本人離れした声で チャーミングで…すぐブレイクして大活躍しそうな素晴しい シンガーです。有望な新人がまた一人…嬉しくなりました。 ▶1st.stage…♪A Girl from Ipanema、 ♪Someone To Watch Over Me、♪For Once In My Life、 ♪A Falling Love Too Easily、景気の良い曲をと♪Caravan、 ♪YAMA Blues。 ▶2nd.stage…遊びにいらしていた岸田恵士(ds)さんが入って 彼の持ち歌♪大都会の遊牧民。♪Loving Tauch、 シンガー紗理さん登場で♪Cheek To Cheek、そしてバラード ♪I Wish You Love…可愛らしさを裏切る素晴しい歌唱力 !! トリオで♪Blue Moon、♪The Very Thought Of You、 ベースソロで♪A.B.C.〜♪What A Wonderful World。 ▶再び紗理さんが入ってバースから歌った♪The Man I Love。 トリオに戻り♪砂漠に陽が落ちて、最後は恒例の ♪旦那飲ましてちょうダイナ。「山本節」全開の夜でした。 ちなみに沙理さんは、当店3月7日に初出演がすでに決まって います。皆さん、この新人をぜひ聴きにいらしてください。 きっと応援したくなりますよ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.10 Fri 外人客も魅せられた実力派シンガー |
▶大野えり(vo)さんと、鈴木央紹(ts)若井優也(pf)米木康志(b) さんのドラムレストリオの昨夜のステージ。ドラムレスにも 関わらず、ドラムが聴こえてくる感じでしっかりとリズムが 感じられ、英語の歌詞も明解で、深いグルーブ感があり、 気持の良いジャズサウンドが店内に響きました。 ▶夜遅く雪が舞う、という予報で、お客さまの足が遠のいた のでしょうか…客席は寂しかったのですが、中身の濃い客席 のお客さま、といった感じでしょうか。 ▶わざわざ地方から飛行機に乗って近くのホテルを取って えりさんを聴きにいらした方。出張で来日し久し振りに来たら 道路が変わっていて迷ったけれど、今夜の演奏は最高だった、 来てよかった、と喜ばれた米国人の男性二人。 ▶明日の帰国を前に、日本での思い出に当店でジャズを聴いて 寿司バーに行くつもり、といらしたフィンランドからの若い 北欧美人の方、など…。皆さま期待を裏切らない昨夜の 素晴らしいステージに大満足され、お帰りになりました。 ▶長年お店をやっていて感じるのですが、日本人はとかく 宣伝力があってマスコミや時流に乗ったミュージシャンや 知名度のある人をありがたがる傾向があるのですが、外国 の方は、実際に聴いてご自分の価値判断で評価されることが 多いので、私としては、彼らの高い評価は嬉しいのです。 ▶1st.stage…♪Just In Time、T.モンク作♪Reflections、 えり作♪In Time of The Silver Rain、♪One Note Samba M.ルグラン♪You Must Believe In Spring、 D.エリントン♪Just Squeeze Me、♪Love You Madly。 ▶2nd.stage…D.エリントン♪Old Devil Moon、 D.ブルーベック♪The Duke、 D.エリントン♪The Star-crossed Lovers、 スキャット入りで♪This Can't Be Love、 H.ハンコック♪Harvest Time、 最初は日本語歌詞で♪I Could Write A Book、 B.エバンス♪Waltz For Debby、アンコールは♪Sleeping Bee。 ▶スタンダード曲を改めて追求されている えりさんですが、 今度はグレートなピアニストの曲を若井さんとのデュオで レコーディングすることになっています。昨夜歌われた曲の 何曲かはそこで取り上げられるようですよ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.11 Sat 弾き語りのマーヤさんもチャーミング |
▶弾き語りは久し振りのグレース・マーヤ(pf,vo) さんと、 坂崎拓也(b) 藤山ET雄一郎(ds) 吉田サトシ(g) さんの昨夜。 もう10日も過ぎてるのに、今年はどうしたことでしょう… 先月暮れのマーヤさんは、大入り超満員でしたのに、打って 変わって、連休の前の金曜の夜なのに客席はマバラ… ▶早くからリハーサルをして、準備万端整えてお待ちしたのに 寒さのせいか、残業が多いのか…でもそんなことを吹き飛ばし 明るく振る舞ってしっかりしたステージを務めたマーヤさん、 素敵でしたよ。 ▶1st.stage…♪No More Blues、♪Quiet Night、 アップテンポのT.マリヤ♪Yatrata、 D.ブルーベック♪In Your Own Sweet Way、 M.トーメ作♪Born To Be Blue、 坂崎さんとコーラスした♪Kiss Of Life、♪Charede、 ♪Trouble In My Mind。 ▶2nd.stage…♪Almost Like Being In Love、 マーヤ作♪Sad Samba は皆でコーラスしました。 ♪Don't Explain。悲しい歌が続いたところで、 誇りをもって前に進もうと歌う♪Pick Your Self Up、 ET雄一郎さんのカッコいいドラムソロから♪Caravan、 H.シルバー♪Peace、T.マリヤ作♪Come With Me では皆の 手拍子が入って盛り上がりました。 アンコールはH.アイランドの♪One For My Baby。 ▶楽しくて気持良いステージでしたが、長年やっている私が 今までの1月に経験したことがないほどの寂しい客席が続き アタマを悩ませています。最近は、セミプロやヘタすると アマチュアの演奏者が演奏をするお店も増えているようです。 ▶本来ジャズクラブではないお店がライブ演奏をやり、活動 の場所も増えたのか、ミュージシャンの数やライブ数も以前に 比べて増えています。ご時世ですから、声がかかれば場所を 選ばず気楽に出演するミュージシャンを責めるつもりは毛頭 ありませんが、ジャズの世界も需要と供給のバランスが崩れて いるのかもしれません。 ▶市場原理というのでしょうか、当然の結果として過剰供給 となれば、供給が玉石混交になるのは否めません。できる限り 上質な音楽を提供し、環境を整えて営業している私としては 「こんなにいいステージなのにどうして?」と拍子抜けして しまう毎日です。あら、またグチになってしまいました。 お聞き苦しいレポート、ごめんなさいね。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.12 Sun 久々にジャズクラブらしいお店に |
▶すでに人気がブレイクしてますね。多くのジャズフアンが 聴きにいらして、お陰さまでお店は今年初めての満席状態に。 寺久保エレナ(as)さんと、大林武司(pf)井上陽介(b)ジーン・ ジャクソン(ds)さんの昨夜のステージで活気が出ました。 ▶エレナさんは、冬休みでバークリー音大から一時帰国し、 山下洋輔プロデュースの大きなコンサートに出演。ライブも 数カ所でやって、休みが終わる前に学校に戻る…そんな多忙な スケジュールです。あの小さな身体のどこからエネルギーが 湧いてくるのか不思議な気がしますが、また一層大きく飛躍 していることを感じさせる演奏でした。 ▶NY在住の大林さんも、前回聴いた時より大きく進歩されて いましたが、昨夜はちょうど彼の27歳の誕生日で、皆でお祝い することが出来ました。そんなエレナさんも大林さんも、強力 なリズム隊を得て、伸び伸びとしたプレーを繰り広げました。 客席からは凄い歓声や拍手で、やっとジャズクラブの雰囲気を 感じさせてくれたライブでした。 ▶1st.stage…エレナ作♪Stay Beautiful、 ヘレン・メリルの持ち歌♪You'd Be So Nice to Come Home To、 ♪On A Slow Boat To China…ブルーベックの古い曲ですが 彼女のスタイルで演奏するとひと味違いますね。 バラード♪Left Alone…とても良い音色でした。 アップテンポでリズム・チェンジする曲♪(曲名は不明) ▶2nd.stage…最初にサプライズ。マネージャーさんが準備した バースデーケーキと全員の合唱する♪Happy Birthday に 大林さんはびっくり。嬉しそうにローソクを吹き消しました。 エレナ作品2曲♪Burkina、♪Warmth…歓声が上がりました。 ♪It's You On No One、森山タケオ作♪Good Bye…良い曲でした。 ▶アンコールは、いらしていたエレナさんのお師匠さんの 土岐英史さんを呼出して一緒に♪It Could Happen To You。 息のあった師弟の演奏の素晴しさに、客席が大歓声のうちに 終りました。ストレート・アヘッドの気持ちいいジャズに、 ステージと客席が一体となった素晴らしい、ジャズクラブ らしい夜を、皆さんありがとう。エレナさん一行は、日本 での最後の演奏で水戸に行かれました。お聴きになる方は きっと感動されると思いますよ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.13 Mon 暖かく語りかける素敵なステージ |
▶ベテラン 佐山雅弘(pf)さんと若手 川村竜(b)馬場孝喜(g)さん のこの編成は、昔良く聴いたO.ピーターソンのシェクスピア・ フェスでのライブ盤のような編成で、佐山さんご自身が選んだ 次の世代を担うミュージシャンとのコラボでした。 ▶佐山さんは、TVに時々出ていましたが、昨夜のステージも、 勉強になる興味あるお話を、MCでいろいろ話してくれました。 そのライブ盤が欲しくて購入した時の若き日のエピソードも 話してくださいました。サウンドも明るく、良くスウィング する気持の良い音が店内に響き渡り、盛り上がりました。 ▶1st.stage…O.ピーターソン♪Noreen's Nocturne、 ♪Falling In Love With Love、P.メセニー♪Jamen、 佐山作♪You Hide Something…綺麗な良い曲でした。 O.ピーターソン♪Swinging On A Star…この曲が聴きたくて、 大昔、ライブ盤を購入したんだそうですが、ちなみに当時、 家からの仕送りが¥20,000、ライブ盤を捜して¥5,000で 手に入れ、大喜びしていたら翌月復刻版が¥1,500で売り 出されたんだそうですよ。 ▶2nd.stage…♪All The Thing You Are…1895年生まれの作曲家 ジェローム・カーンの曲を1980年代生まれの川村・馬場さんの デュオで、と。ちなみにG.カーンは「煙が目にしみる」の作者。 トリオで佐山作♪Floatin' Time、♪P-Bop(爆裂) マイ・フェア・レディから♪After Youから、 ♪I've Grown Accustomed Her Face、 佐山作曲♪サンドウィッチ(砂の魔女)…サンドイッチと ウィッチを掛けて3拍子と2拍子を挟んだらしいです。 アンコールは佐山作品♪San-Du でした。 ▶外は大変寒くてお客さまは少なかったのですが、皆さん 音楽とお話で暖まって、お顔も柔らかくなってお帰りに なられたほど暖かく楽しいステージでした。それで、私は すぐ次回の出演をブッキングしました。4月17日(水)です。 ぜひいらしてください。面白くてためになって、いいジャズ が聴ける…何拍子もそろったステージですよ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.15 Wed 解説通りの素晴らしいステージ |
▶福田重男(pf)上村信(b)奥平真吾(ds) さんのピアノトリオは… 「エバンスでもない、キースでもない、この独特な気品、 美しく躍動して心地よい色香を残していく…憎いピアニスト」 松本さんがデイリーコメントで解説されていて、facebook で 三木俊雄(ts)さんもこのコメントにしびれていましたが… ▶昨夜の演奏は全くその通りだと思いました。皆さんそれぞれ 忙しく、レギュラーメンバーが揃ったのは4カ月ぶりでした。 このユニットに女性のファンが多いのもうなずける客席で、 常連のお客さまもスタンダード曲の数々を堪能されました。 ▶真吾さんは昨年、山本剛トリオで南アフリカのジャズフェス に出演して大喝采を浴び、ご自身のバンドでは生まれ故郷の ケニアで、現地の打楽器奏者とのコラボレーションが大成功。 ミュージシャンがいろんな国に行き現地の人や文化に触れる… とても大切なことだと思います。真吾さんの中では、すでに 新曲となって実っているかもしれません。 ▶1st.stage…G.ガーシュイン♪Fascinating Rhythm、 M.デビス♪Solar、ウエザーリポートの♪Midnight Mood、 レ・ミゼラブルの中の言葉から福田作♪You Can Take You Can Give T.モンク♪Bemsha Swing、P.マッカートニー♪Blackbird。 ▶2nd.stage…J.コルトレーン♪Bessie's Blues、 ♪That Old Black Magic、バラード♪All The Way、 聴きにいらしていた横山和明(ds)さんを呼出して ♪Alone Together、そして♪All Blues。横山さんはいきなり 呼出されたのに周りの音を良く聴いてとても良かったですよ。 レギュラーでメンバーで福田作の名曲♪Go Ahead Nigel、 A.C.ジョビン♪If You Never Come To Me、 アンコールは♪Someone To Watch Over Me。 ▶連休明けの残業でお忙しくなられて、ご予約をキャンセル された方もいらして客席は寂しかったですが…説得力のある 美しいサウンドをありがとう。そして素晴らしいコメントを してくださった松本さんに、感謝です。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.16 Thu タイプの違うジャズを堪能した日 |
▶昨日私は、タイプの異なる二つのジャズを堪能しました。 カナダ大使館からのご招待で夕方、カナダのシンガーソング ライター、テレーズー・モンカムさんのショーケース・ライブ が大使館内のO.ピーターソン・ホールで行われたのです ▶私は知らなかったのですが、トヨタのTV-CMに彼女の歌が 使われているそうで、彼女自身はロック系ジャズシンガーと 言っているそうです。とても個性的な歌を歌いギターも弾き、 自分の世界を持っている素晴しいミュージシャンです。 ▶歌は、B.ホリデー、E.ピアフ、J.ジョップリン…などから 影響を受けているのが感じられました。英語とフランス語で スタンダード曲や自作の曲を1時間あまり演じるショーです。 ▶ご招待客は、外国人と大企業の偉い方たちばかりで、今回 私の知り合いは、レコード会社の方お一人だけ。なぜ私だけ ここに招待されるのか、いつもあまり分からないまま... 立食パーティーでワインをいただいてお店に向いました。 ▶お店では近藤和彦(as)今泉正明(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんのクァルテット、最初のステージが終ったところ。 私が居なかったので55レコードの社長さんが演奏曲を メモしてくださっていました。 ▶1st.stage…♪Spring Can Really Hang Up The Most、 T.モンク作♪Teo…これは当時のCBSのプロヂューサーに 捧げた曲。近藤作♪Oriental Zodiac、 バラード♪Embraceable You、近藤作♪Plum Blossoms。 ▶2nd.stage…近藤作♪Blues For Salvader、 2曲目は…「昨夜、夜なべして寝ようとしたら突然旋律が 浮かんで夢中で書いていたら朝の6時半。少し寝るつもりが、 携帯のアラームが電池切れで作動せず起きたら午後の2時半。 メンバーは、今日はリハがないのかと思ったようだったけど、 すぐ連絡して、この新曲をリハーサルして…演奏出来ました !! ということで出来たてホヤホヤ、曲名はまだありません」 ♪The Place That Cannot Reach Only By Spirit…この近藤作品は いつも自分に言い聞かせるために演奏するんだそうです。根性 だけでは辿り着けないよ、と。アンコールは♪I Hear Rhapsody。 ▶全くタイプの違う、素晴らしいジャズを堪能した日でした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.17 Fri 成長が感じられる暖かいステージ |
▶半年ぶりに当店に出演する情家みえ(vo)さんと後藤浩二(pf) 金森もとい(b)山田玲(ds)さんのトリオ。後藤さんは名古屋から この日のために手弁当で上京し、みえさんを優しくサポート。 彼は彼女にいろいろと教えてくださっているようです。若い 金森さん山田さんも、みえさんをしっかりサポート。 ▶ミュージシャンだけでなく、お客さまも応援してくださって 出演する度に成長が感じられる みえさんのステージを、皆さま 優しい眼差しで聴き入っていらっしゃいました。 ▶みえさんは、当店でアルバイトしていた頃から、いくつに なってもあどけなさが残る顔でしたが、昨夜は黒のブラウスに 黒のロングドレスで登場し、大人の女性を感じさせる素敵な 雰囲気。歌だけではなく、成長を感じさせてくれました。 ▶1st.stage…ピアノトリオで一曲演奏して、みえさん登場。 ♪Speak Low、♪The Way You Look Tonight、 ♪I'm In The Mood For Love、♪Come Fly With Me、♪Day By Day、 後藤さんが推奨してくれた曲を彼のピアノとのデュオで M.ルグラン♪How Do You Keep Music Play、♪I Can't Dance。 ▶2nd.stage…トリオ演奏で♪On Green Dolphn Street、 みえさんが入って♪Moon River、♪On the Street Where You Live、 バースから歌った♪What Is This Thing Called Love?、 ピアノとのデュオ♪So In Love …は、感情がこもっていて、 後藤さんの美しいピアノとともに皆さま魅了されました。 ♪I Remember April、♪Over The Rainbow、♪That's All、 アンコールは♪Almost Like Being In Love。 ▶成長を感じられるのを見られるのは、嬉しいことですね。 その意味でもとても暖かさを感じるステージと店内でした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.18 Sat 評判通りの極上のピアノトリオ |
▶昨夜の【BODY&SOUL Special】サム・ヤッヘル・トリオ。 ドイツ生まれのサムさんは、オルガニストして有名ですが 今回の当店は、ピアニストとして登場し、深く、美しい 彼の世界を表現し、緊張感に満ちたサウンドを紡ぎ出して 聴かせてくれました。 ▶メンバー、サム・ヤッヘル(pf) さんとマット・ベイマン(b) ホルヘ・ロッシ(ds)さん。マットさんは何回も当店に出演され 昨年は宮本貴奈さんのアルバムに参加しその発売記念で出演。 ホルヘさんは、ブラッド・メルドー・トリオのレギュラー ドラマーでしたが、今は故郷スペインに帰ってピアニストと して活動されている奇才です。 ▶そんな三人が揃ったトリオを聴けるなんて、と早くから 当店のfacebookで話題になっていましたが、特にファンの 方にはたまらないライブとなったようで、東京でのライブは ピットイン、武蔵野ホール、当店と三カ所でしたが、その 全てを聴かれた人もいたほどでした。 ▶ミュージシャンも、宮本貴奈さん熊谷ヤスマサさんら ピアニストだけでなく楠井五月(b)太田剣(sax)さんもいらして 今注目のミュージックを真剣に聴いていらっしゃいました。 演奏は主にサムさんのオリジナル曲でした。 ▶1st.stage…♪Hometown、 W.ショーター♪United、 ♪Toy Balloon、♪Take My Life、♪Frank Loto Wright、 ♪Yardbird Suite、♪Lester Leaps In。 ▶2nd.stage…♪Bend The Leaves、♪Star Crossed Lovers、 ♪By Hook or By Crook、♪Lon Alma、♪Omou、♪United アンコールは素晴らしく心に届く♪Body And Soul。 ▶世界中からミュージシャンが集まるNY。そこから名が出る 人はやっぱり才能あふれていますね。今日は水戸で演奏して 日曜日に帰国されます。お客さまから、オルガンナイトと ピアノナイトを二夜で聴きたかった、とご要望がありました。 私もそう思いましたので、次回の来日時はオルガンを搬入し 行いたいと思います。 ★ スタッフ多忙のためスナップ写真撮れませんでした。 ごめんなさい。 |
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2014.1.19 Sun 透明感のある歌で心地いい週末 |
▶鹿児島でお店をやっているリレットさんですが、当店で 歌う事を楽しみにされていて、いつも手弁当で鹿児島から 上京されます。今回はご自分のお店のお客さま何人かと ご一緒にやってきてくれました。彼女の歌を聴き、一緒に 買い物をされ、お帰りになられるそうです。いいですね。 ▶昨夜のバックは、秋田慎治(pf)吉田豊(b)小前賢吾(ds) さん ですが、秋田さん吉田さんとは一緒にアルバムを制作されて いて久し振りの共演で張り切っていらっしゃいました。小前 さんとも久し振りの共演でした。 ▶赤のブラウスに黒のスパンコールのパンツと黒のブーツ、 そして黒のスパンコールの帽子、とちょっとM.ジャクソンの ようなスタイルで、素直な良く伸びる声で、いつものように 心地よいヴォーカルを聴かせてくれました。 ▶1st.stage…ピアノトリオで♪Polka Dots And Moon Beams、 ♪Alone Together。リレットさんが入って♪My Romance、 バラード♪Embraceable You、明るく♪Call Me、 What a Wonderful World…でも地球の気候が少しおかしく なっているみたいですね、と。♪That's All。 ▶2nd.stage…ピアノトリオで♪Have You Met Mis Jones、 秋田作♪Blue On You、リレットさんが入って♪Sharedo、 ♪A Song For You、♪Night And Day、♪Bridges、 ♪You Don't Know What Love Is、アンコールは♪Good Life。 心地の良い週末の夜でした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.21 Tue 歴史あるピアノトリオを聴く醍醐味 |
▶《辛島文雄トリオ》今は、辛島文雄(pf)さんと楠井五月(b) 小松伸之(ds)さんですが、このトリオが当店に出演し始めた 30年ほど前は亡くなった日野元彦さんがレギュラードラマー で「日本一のピアノトリオ」と言われ、いろんなところで ライブ活動をされて飛ぶ鳥を落とす勢いでした。 ▶ドラマーはその後、天才少年と言われた奥平真吾さんに 替わって、その後真吾さんがNYに住むようになってからは、 日本で辛島さんの2ヶ月にも及ぶツアーには必ずその間 帰国され、一緒にトリオで演奏活動されていました。 ▶真吾さんがNY在住中にドラマーの新人を探し求め、今の 小松さんを得て育て鍛え、10年。何でもこなせる素晴らしい ドラマーに成長されました。ベーシストの方は何人も替わり ましたが、若い楠井さんを起用して辛島さんがしっかりと 指導され、立派になられました。そんな歴史あるトリオは いわば、辛島親分の指導の賜物。 ▶昨夜は辛島さんからうなり声や歓喜の掛け声が上がるほど ノっていて、お客さまは少なかったですが、どなたも初めから 終わりまで、スリルとスピード感のあるピアノトリオを堪能 されました。いつもいらっしゃるお客さまも、演奏があまりに 素晴らしくて感心しきりでした。トリオの歴史を知っていて メンバーの成長過程を聴いている者には嬉しくなるのですね。 昨夜は私もスタンダード曲の数々に聴きほれました。 ▶1st.stage…♪How Deep In The Ocean、♪Onece I Loved、 アップテンポの♪Millestone、♪名無しのBlues、 ♪Just Friend、♪Darn That Dream、アップテンポの♪Oleo、 素晴しかった !! ▶2nd.stage…多摩川を散歩していてメロディーが浮かんだという 辛島作♪誰もいない河原、♪Dolphin、♪Like Someone In Love、 J.コルトレーン♪P.C.。ベースをフィーチャー、アルコ(弓)の イントロから♪Someday My Prince Will Come、 美しいバラードで♪Body And Soul 途中からミディアムテンポに。 アンコールは♪Now The Time。若いミュージシャンが立派に 成長してゆく過程を感じられるのもライブだからこそですね。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.22 Wed 演奏する喜びに満ちたトリオサウンド |
▶3カ月ぶりのピアノトリオ演奏の出演だった片倉真由子(pf) さんと佐藤ハチ恭彦(b) ジーン・ジャクソン(ds)さんです。 連日のピアノトリオの演奏ですが、昨夜とは全くタイプの 違うピアノトリオ・サウンドです。 ▶真由子さんは、H.ハンコックをCDで聴いた18歳の時、 とても素晴らしくて気に入ったドラマーがジーンさんでした。 それ以来彼に憧れ、長らく共演を夢見ていたそうです。 ▶音楽に真摯に向きあう彼女は、ピアノトリオでは彼以外の メンバーでは出演されません。でもジーンさんはNYと東京を 行ったり来たり、なかなか思うように捕まらないため、昨夜は 3ヶ月ぶりのトリオ演奏で、とても楽しみにされていました。 ▶それでリハーサルの時の一曲目には、身体の奥がゾクゾク したということです。本番でもこのトリオで演奏出来る幸せと 喜びが湧き出ているようなステージでした。若い日に夢見た 人と一緒にプレイするのは夢のよう、と感じているそうです。 ▶深いグルーブと厚みのあるトリオサウンドで、前日の辛島 トリオをお聴きになった方もいらっしゃっていて、タイプの 違う最高のピアノトリオを二晩続けて聴くことが出来て感激 とおっしゃっていました。残業で忙しかったけれど急いで 駆け付けた方、韓国からいらした三人の女性…多くの方が 美しいピアノの響きに感動されていらっしゃいました。 ▶1st,stage…♪Skylark、♪Monk's Walkin'、 ♪8th Street、A.リンカーン♪Straight Ahead、 T.モンク♪Evidence。 ▶2nd.stage…♪Secret Love、真由子作♪A Dancer's Melancholy、 O.ピーターソン♪Tricrotism、真由子作お父様に捧げた♪Rising、 ♪The Good Life、アンコールはピアノソロで ♪Star Crossed Lovers〜The Single Petal Of A Rose。 ▶2月の終わりから5月まで、ジーンさんはNYです。それで、 この素敵なピアノトリオが次回聴かれるのはまた三ヶ月以上 先の5月7日になってしまいます。真由子さんも待ちこがれて いるので、きっとその想いが滲みでる素晴らしいステージに なると思いますよ。お楽しみに。私も待ち焦がれます。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.23 Thu せっかくの初リーダーでしたが… |
▶名古屋出身のベーシスト、島田さんが拠点を東京に移して 活動し始めて2年あまり、コツコツと努力をされ今回初めて 自分の好きな実力者ミュージシャンを集め、彼の初めての リーダーライブでした。島田剛(b)後藤浩二(pf)大坂昌彦(ds) 池田篤(as)岡崎好(tp) さんのクィンテット。 ▶後藤さんは名古屋在住で、島田さんが名古屋で仕事をした 帰りに一緒に上京。池田さんも久し振りでしたが大病された とは思えないしっかりとした演奏でした。岡崎さんとの相性 もバッチリ。大坂さんの顔には笑顔が浮かんでいましたよ。 みなさん今一番脂ののっている時で、活きのいい演奏でした。 ▶このステージを聴きに、ギタリスト井上智さんと一緒に、 前日までブルーノート東京に出演していた、ジャンルを選ば ない世界的ギタリスト、ラリー・コリエルさんとピーター・ バーンスタインさんがお見えになり、お食事されながら、 熱心にお聴きになりました。うなり声が聴こえるほどノって、 ミュージシャンたちと演奏を褒めていらっしゃいましたよ。 ▶1st.stage…C.ミンガス ♪Orange Was The Color of Her Dress Then Silk Blue、 M.タイナー♪Festival Tune、♪Softly As In A Norning Sunrise、 バラード♪Polokadots & Moonbeans、島田作♪Lady In The Night。 ▶2nd.stage…P.バーンスタインの♪Jine Coffee…この曲は ♪Tea for Twoと同じコード進行で出来ているそうです。 島田作♪Momoka's Little Garden、W.デビスJr, ♪Sweet Cake、 池田作の奇麗な曲♪Flame of Peace、K.ドーハム♪Wind Mill、 アンコールは♪I'll Never Been In Love Before。 ▶ジャズ好きにはたまらないストレート・アヘッドのジャズ でしたが、残念なことにお客さまが少なくて…実は、近くの 他店で企画物があったようで、予定を組んだ私は、演奏中は 出演者に申し訳ない気持ちでいっぱい。でも他店から流れて いらした方が「こっちのほうがいいじゃん !! 」なんて言って くれて、少し救われました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.24 Fri 編成が新しくなって新鮮なサウンド |
▶フロントが交代して楽器編成も新しくなった 俵山昌之(b) さんの《Tower Stasion》福井ともみ(pf,key)藤井学(ds)さん、 そして纐纈歩美さんに替わって太田剣(as,ss)さん、市原ひかり (tp,flh)さんに替わってフルートの太田あけみ(fl)さんです。 ▶このユミットは、俵山さんのボサノバとサンバの曲を演奏 するのですが、サウンドが新鮮になりブラジル音楽には良い 感じになっていました。特にフロント二人の、楽しんで演奏 している姿にお客さまも一緒に楽しんでいらっしゃいました。 ▶ともみさんはピアノとキーボードを行ったり来たりして演奏 藤井さんはいつもニコニコ、俵山さんは自分の曲を演奏し、 聴いていただける事に感謝しながら演奏されていました。 ▶1st.stage…♪Morning In Rio、♪Night Flight、ピアノで♪風の詩、 エレピで♪夏の思い出、ピアノでA.C.ジョビン♪Samba do Soho、 ♪No Mor Tea。 ▶2nd.stage…♪そよ風、A.C.ジョビン♪A Ra、 石井彰作♪フォーチュンテラー、ピアノで♪Sunrise、 剣さんソプラノサックスで♪The Peace Song、 《Tower Stasion》のテーマソング♪Tower Samba。 ストレスが吹き飛ぶような爽やかなブラジルサウンドが店内 を満たしました。次回は2月20日木曜日です。寒さで溜まった ストレス解消に、ぜひ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.25 Sat 中身の濃い楽しい時間を皆で共有 |
▶片倉真由子(pf) 坂井紅介(b) JUN SAITOH(ds) さんをバックに 伊藤君子(vo) さんの説得力のある歌とパフォーマンスを満喫し 楽しい時間を共有した、中身の濃い昨夜のステージ。 ▶ペコちゃんは真っ赤なワンピースに黒のロングブーツ姿が 良くお似合いでした。客席にはペコちゃんのファンが大勢 いらっしゃって、そんな方たちに彼女が話しかけながら ステージは進行していきます。真由子、紅介、JUNさんらの バック陣も彼女のヴォーカルをとても大切にするサポートで、 ぺコちゃんも自由に伸び伸びと歌い、時々はそのバックの音が あまり素晴らしいので声を上げていらっしゃいました。 ▶以前東京に駐在して今は香港にお勤めで、冬のバカンスで 日本にスキーにやっていらしたお客さまのグループの方々も 大変楽しんで日本の夜を満喫されていました。ペコちゃんの お友達もNYからいらして楽しまれ、何だかペコちゃんの ホームパーティーのような暖かい空気が流れる店内でした。 ▶1st.stage…♪What Is This Called Love、♪Love♪Love For Sale、 津軽弁バージョン♪My Favorite Things、♪Over The Rainbow、 ♪A Song For You、♪On Green Dolphin Street…それぞれが ソロをとりペコちゃんはスキャットお客さまは手拍子で参加。 雰囲気を変えて♪Sophisticated Lady、真由子さんのピアノの イントロが素晴しかった ♪Old Devil Moon。 ▶2nd.stage…♪Speak Low、♪Fly Me To The Moon …は、 ペコちゃんがプリントした津軽弁を皆で一緒に朗読してから 歌に入りましたが、津軽弁て外国語みたいに難しいですね。 聴きにいらしていた旦那さん海老沢一博(ds)さんを呼出して ♪Georgia On My Mined、♪Bridges。レギュラーメンバーで ♪Black Coffee。ピアソラの♪Oblivion を日本語で。 ♪No More Bulues の後いつものようにさあ一緒に歌いましょう と皆でデュワデュワと♪It Don't Mean A Thing。 アンコールは津軽弁バージョンの♪Summertime をスキャット 入りで歌われ、皆さんお顔がほころんでお帰りになりました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.26 Sun 品のあるリラックスしたステージ |
▶土曜の夜に相応しい豪華メンバー、ウィリアムス浩子(vo) さんと 鈴木央紹(ts)田窪寛之(pf)須川崇志(b)馬場孝喜(g) さん。 浩子さんは紺色のシルクのブラウスという素敵な出で立ちで いつものように歌詞の内容を語りながら歌に入っていきます。 共演のミュージシャンも皆さん楽器の音色が綺麗で、彼女の 声ととても良くマッチ。柔らかい雰囲気のステージでした。 ▶1st.stage…♪As Long As I Live、♪Beatiful Love、 ♪Someone To Light Up My Life、旧い曲♪Love Me Or Live Me、 ピアノとデュオでバースを歌い♪Fly Me To The Moon、 シンディ・ローパの♪Time After Time、 映画「巡り会い」から♪When I Fall In Love、 Night And Day。 ▶2nd.stage…♪Monalisa、ベースソロがアルコ(弓)で♪If、 1936年の曲♪Poinsiana、♪Smile。 馬場さんはギブソン・ジャズ・ギター・コンテストの優勝者 ですが、彼が優勝した翌年に優勝された鈴木直人さんが ギターを持って遊びにいらして飛び入り出演、2ギターで ♪Caravan と♪Lullaby of Birdland。 レギュラーメンバーで♪But Beautiful、アンコールは♪Skylark。 リラックスした中にどことなく上品な空気が流れる素敵な、 「バラードの女王」らしい週末の夜でした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.28 Tue TOKUさんファンで賑わった店内 |
▶16年前の1月24日、初めて当店にやって来て、飛び入りで 参加した若者がいました。今のTOKUさんです。MCでそんな 昔の話をはじめた TOKU(vo,flh)さんの 昨夜のステージ、 メンバーは 宮川純(pf)楠井五月(b)平 陸(ds)さんです。 ▶彼のそのMCで、私もその時のことを思い出しました。声が とても良くて、これは磨けば光る逸材だな、と直感で感じて 時々出演するようになり、当時はまだ磨き足りませんでしたが スカウトされてNYで初レコーディングしたのです。 ▶当時から、彼の強みは英語が出来、人見知りしない性格の ようでミュージシャンとコミュニケーションがすぐ取れる。 そして何より向上心が旺盛で行動派でした。今ではジャズ界の スター的存在です。 ▶そんな彼の周辺には、セレブたちも多く、昨夜は誰もが 知る元サッカー選手がいらして、最後までTOKUワールドを 楽しんでいらっしゃいました。私はスポーツ音痴ですが、 素敵な好青年で、私の孫の「サッカー少年」レイくんに快く サインをして頂き、嬉しかったです。 ▶1st.stage…♪Love's In Need Of Love Today、 S.ワンダー♪I Can't Help It、♪Moon River、 S.ワンダー♪You've Got It Bad Girl、♪Night And Day、 S.ワンダー♪Over Joy、♪But Not For Me。 ▶2nd.stage…♪Music Is The Key、♪Bed Time Story、 ♪Cool Struttin'、♪My Favorite Things、♪Amapola、 カーペンターズの♪Sing…皆でSing, sing a song〜とコーラス。 ♪Kiss Of Life、アンコール♪Fly Me To The Moon。 初めてウチにやって来た時、この歌を歌いましたっけ。 ♪What A Wonderful World。 ▶いつになくお客さまが少なかった1月も、最後の週になり 頭を痛めていたところ、昨夜は月曜日でしたがTOKUさんの ファンが大勢いらっしゃり一息ついた感じです。昔飛び入り 出演した若者に、今、助けられているお店です。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.29 Wed 時間が経つのを忘れるステージ |
▶片岡雄三(tb)さんがリーダーの《片岡雄三クィンテット》は ユニークなMCで笑わせて、これこそストレート・アヘッドの ジャズ、という素晴らしい演奏を聴かせるグループで、昨夜の メンバーは 市川秀男(pf) 上村信(b) 広瀬潤次(ds)岡淳(ts,fl)さん。 元々このユニットは、当店のジャズ好きな女性が片岡さんの 意見を聞いて、ぜひ彼をリーダーにと結成したユニットで、 昨夜は2回目の出演でした。 ▶片岡さんがプロになったのは16歳の高校生の頃、お父様も トロンボーン奏者でその時初めて市川さんのピアノを聴いて 衝撃を受け、以来憧れの雲上人だったそうです。そんな人と 今共演できるようになって、とても光栄で嬉しいと。そんな 想いが滲みでるようなプレイでした。 ▶当店の六本木時代にはよく出演されていて、私も大好きな ピアニストです。昨夜も、年季の入った味のあるサウンドを 聴かせてくださいました。上村さん、広瀬さん。岡さんも、 大ベテランの「味」を楽しみながら演奏されていました。 ▶1st.stage…M.ディビス♪Four、H.ハンコック♪Maiden Voyage、 ベースをフィーチャーして♪Three And One。片岡さんMCで曰く 「女殺しのむせび泣くテナー」をフィーチャー♪Easy Living、 ♪Airegin…S.ロリンズがナイジェリアでは面白くないからと Nigeriaを逆にしたのが曲名の由来だとか…知りませんでした。 ▶2nd.stage…C.ウォルトロンの♪Bolivia、 H.シルバーの♪Struttin' をミディアムテンポで。 聴きにいらしていた新人(tb)高橋信太郎さんを呼出し ♪Fly Me To The Moon、 レギュラーメンバーで♪Nothing Ever Changes My Love For You、 市川さんと片岡さんデュオで3.11を追悼した♪祈り…市川 さんがイントロで奏でた素晴らしい音使いに感動しました。 最後はW.ショーターの♪Yes And No。 ▶私も愉快なMCと素晴らしい演奏に聴き入っていて、気が つけばもう11時15分。楽しい時間は過ぎるのが早いですね。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.30 Thu 痛快・直球・強力・ニコニコ ジャズ !! |
▶昨夜の、浜崎航(ts)さんをフィーチャーするメンバー、 松本茜(pf)本川悠平(b)海野俊輔(ds)さんは《BIG CATCH》と いうユミット名を持っていて「痛快・直球・強力・ニコニコ ジャズ」と言うキャッチフレーズも付けています。 ▶アイドルのような茜さんですが、見た目とは全くちがって、 力強く明るいタッチのピアノを弾きストレート・アヘッドの ハードな曲を作ってもいます。淑やかで可愛いルックスからは ちょっと想像出来ないのですが…ギャップがまた素敵ですね。 ▶本川さんもしっかりしたベースらしいベースを弾きます。 海野さんは周りの音を良く聴いて、奇麗なタッチでサポート、 聴く度に勉強されていることが良く解るドラミングです。 浜崎さんはテナーサックス、フルート、ソプラノサックスと 曲によって持ち替え、サウンドに彩りを持たせ、ニコニコ ジャズという通り活気あるジャズを聴かせてくれました。 ▶1st.stage…ユニットのタイトル曲♪Big Catch、 C.ウォルトロン♪Hiding Place、 S、ジョンズ作♪Mean What You Say、 ベースをフィチャーして浜崎作♪Let's Go To The Sea、 ♪Monica、茜さんが高校2年の夏休みに作曲したという 熱いジャズへの想い♪Playing。 ▶2nd.stage…元気よく♪Haelem Blues、♪Can't We Be Friend、 ピアノトリオで松本作♪Love letter、アップテンポンポの♪JJ、 浜崎さんが入ってバラード♪If You Need A Friend、 浜崎さんソプラノサックスで♪Three In One. 海男の浜崎さんらしい作品♪Miss Sunshin、 アンコールは♪Halleinjah Time。お客さまは少なかったですが いらした方は皆さんとても熱心に聴いていらっしゃいました。 ▶そうそう、フルート奏者のジェレミー・スタイグ(Jeremy Steig)さんが浜崎さんのフルートを聴きに、ふらりとやって いらっしゃいました。彼は昔時々、当店に来日出演されていて いつも絵を描いてお土産に残してNYに帰られましたが…数年前 から横浜にお住まいです。今あまり演奏活動はされていなくて、 デジタル絵本を作っていらっしゃるそうで、ぜひ訪れて、と ホームページ を教えてくださいました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2014.1.31 Fri 苦労が報われつつある《F.P.O》 |
▶昨年リリースした、長年念願だった2作目のアルバムが ジャズライフ誌の「Album of the Year」の3位に入り、いま 長い間の苦労が実りつつある《フロントページ オーケストラ》 ちなみに第1位はW.ショーターの「Without A Net」2位は 渡辺貞夫さんの「Outra Vez」3位が「Stop & Go」でした。 ▶10人編成の生音ユニットですが、この人数・規模の編成は 特にデフレ経済が定着してからは、ライブを演奏する場所や 機会も限られ、思うような活動ができませんでした。でも、 9年近く毎月、最終木曜日の当店に出演して活動してきて、 ようやく苦労が実ってきて、応援してきた私としても大変 嬉しいです。昨夜もメンバーが皆心を一つにしてお客さまの 心に届く演奏を繰り広げられました。 ▶1st.stage…テーマ曲♪Stop And Go…イントロは福田重男(pf) ソロをとったのは三木俊雄(ts) 松島啓之(tp) 皆さん良く知ってる曲ですから曲名は言いませんと始まった ♪リンゴ追分…ところが学生さんのグループもウチの若い スタッフも知りませんでした。あの美空ひばりさんもよく 知らないそうで…あゝ、昭和は遠くなりにけり、ですね。 ♪Escher's Vision…ソロ山岡潤(euph) 近藤和彦(as)、 初めて演奏したスローな曲♪Saudabe…ソロ三木俊雄(ts)上村信(b) ♪Echoes Of The Forest…ベースイントロ上村信(b) ソロ近藤和彦(as)片岡雄三(tb)福田重男(pf)柴田亮(ds) ▶2nd.stage… ♪Next Channel…ソロ三木俊雄(ts)近藤和彦(as)片岡雄三(tb) ♪If I Told A Lie…ソロはカップミュートを付けて松島啓(tp) 山岡潤(euph)上村信(b)、ミディアムテンポの♪Suspeny… ソロ福田重男(pf)浜崎航(ts)松島啓之(tp) バラード♪Matilda…ソロ片岡雄三(tb)福田重男(pf)近藤和彦(as) ♪Quantum Leap…ソロ奥村晶(tp)三木俊雄(ts)浜崎航(ts) バトル柴田亮(ds)、アンコールは古いスタンダード曲 ♪Time On My Hands。 ▶少しメジャーになったのかしら、アルバムを出してから お客さまもいらしてくれるようになりました。来月も最終 木曜日に出演します。生音ジャズ、中規模バンドジャズの 良さをぜひお誘い会って、聴きにいらしてください。 ←当夜のスナップ写真 |
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