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デイリーレポート

盛り上がった楽しくて心温まる素晴らしいトリビュートステージ

盛り上がった楽しくて心温まる素晴らしいトリビュートステージ

Kyoko

2022年06月28日 火曜日

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▶当店の常連さんで土岐さんの長年のファンであった菅野広和さんが、詳しいステージレポートをお送りくださいました。お言葉に甘えて、私のレポートの代わりに掲載させていただきます。菅野さん、素敵なレポートありがとうございます。土岐さんも天国でお聴きになって読まれて、きっと喜んでおられると思いますよ。Kyoko
P.S.
素敵なお花をお贈り頂いた方々、ありがとうございました。
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▶この日は、長らく日本のJazzのみならず、J-Popやラテン音楽でも幅広く、メロウで美しい音色で我々を魅了してくれた名サックス・プレイヤー土岐英史さんの6月26日一周忌命日の翌日。彼のレギュラー・クインテット・メンバー2世代を中心に10名のミュージシャンが集い、土岐さんのTribute Liveが行われました。
▶昨(2021)年71歳で土岐さんが亡くなられた時期は、コロナ禍の例に漏れず弔いのイベント等は行えず、長く土岐さんの隣で柔らかなトランペットを聴かせてくれた市原ひかりさんも「いつか必ず、みんなで集まって明るく送りたい」と話されていました。BODY&SOULは、はからずも土岐クインテットLiveがお店の2020年12月仕事納めの日の演奏が最後となった場所であり(お店は南青山から渋谷公園通りに移転、広くなりましたが…)、その意味でふさわしいTributeの場です。
https://www.bodyandsoul.co.jp/2020/12/54783
▶メンバーは(敬称略、略語は下記演奏曲目に参加メンバー表記)、リズム隊に土岐クインテットの前身の“6/6”(シクステット)時代からの盟友:坂井紅介(B.(紅))、井上功一(Ds.(井))に、クインテットの直近メンバー佐藤ハチ恭彦(B.(佐))、奥平真吾(Ds.(奥))、管楽器に市原ひかり(Tp.,Flh.(市))、ひかりさんと同じく“6/6”からのレギュラーで、土岐さんがLiveでよく「ボクより上手いサックスです」と紹介されていた鈴木央紹(Ten.Sax.(央))に、土岐さんが若手としてピックアップし、今やライジング・スターとして活躍されている中島朱葉(Alt.Sax.(朱))、駒野逸美(Tb.(駒))、ピアノには常にクインテットに鮮やかな色どりを添えた片倉真由子(Pf.(片))、宮川純(Pf.(宮))が結集しました。
▶演奏はもちろん全て土岐さんのオリジナル曲。土岐さんは2000年代以降Sessionよりも、レギュラーメンバーを固定しオリジナル曲を繰り返し演奏するLiveのスタイルだったため、我々ファンは彼のAlt.Sax.の歌心同様、大変メロディアスで親しみやすいオリジナルが愛聴曲となっています。これらの曲を土岐さんの“音楽の娘”を自認する真由子さん、ひかりさんが熟考し、各曲にふさわしいメンバーと編成(クインテットから全員まで)で構成し、フロント管楽器の丁寧にアレンジされたハーモニーによって土岐さんの“日本のJazz Standard”(市原ひかり談)は、より一層魅力的な楽曲、顔合わせで我々に披露されました。
▶土岐さんが四半世紀LiveやレコーディングのSax.を務めた山下達郎さんは「先に逝った親しいミュージシャンを偲ぶには、後に残った者がその人の音楽を紹介し野に放つこと」とおっしゃっていますが、まさにそれを具現化した素晴らしいLiveでした。 久々に演奏するメンバー皆さんが時に笑い、時には想いにふける様な表情で演奏される姿、そして満席のお客さまも演奏中はしゃべり声等のノイズが全く無く集中度高く体を揺らしながら聴き入っている様子にはグッとくるものがありました。我々全員、ステージの上に土岐さんの笑顔が見えていました様に思います。
▶このTribute Liveを企画され、当日も時折襲ってくる喪失感をこらえながら明るく進行役を仕切ったひかりさんと真由子さん、そして土岐さんStandardを素晴らしい演奏で彩ってくれたミュージシャン皆さんに大きな拍手と感謝の気持ちを送ります。
▶1st.stage…
♪C Minor…(市)(央)(朱)(駒)(片)(佐)(奥)
♪Dear E…(央)(朱)(駒)(片)(佐)(奥)
♪Lady Traveler…(市)(央)(宮)(佐)(井)
♪Picasso’s Holiday…(市)(央)(駒)(片)(紅)(井)
♪Benija Swing…(市)(朱)(宮)(紅)(井)
▶2nd stage…
♪ETO…(市)(朱)(駒)(片)(佐)(井)
♪Old Friends and Dry Martini…(央)(駒)(宮)(紅)(井)
♪Little Phoenix…(朱)(駒)(片)(紅)(奥)
♪The Right Time…(市)(央)(朱)(宮)(紅)(奥)
♪845…(市)(央)(朱)(駒)(宮)(佐)(奥)
アンコール曲は♪MA-TA-NE!…全員+佐藤ハチ泰彦Alt.Saxで参加、デビッド・ネグレテと竹中優子がAlt.Sax.でシットイン
▶当日は折しも梅雨明けで電力不足が発信され、お店もベースアンプとマイク拡声用のモニター以外完全にPAの電源を落とし、Unpluggedで演奏されました。もちろん出演者の皆さんはそんな状況変化をモノともせず、ナマ音を聴き合い豊富なアイコンタクトでエネルギッシュで緻密なアンサンブルを繰り広げてくれました。
(2022.6.28 菅野広和 記.)
以下多くの出演者なので写真はランダムに掲載します。

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