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デイリーレポート

ジャズとクラシック、ピアノという楽器のちょっといい話

ジャズとクラシック、ピアノという楽器のちょっといい話

Kyoko

2018年07月31日 火曜日

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▶41度超えもある猛暑、前代未聞の台風進路…異例ずくめだった今年の7月も、そろそろ幕引きの月曜日の夜、吉野弘(b) 奥平真吾(ds) さんがサイドを固めた《福田重男トリオ》「雨男」の別名もある福ちゃんですが、台風は九州の方に去って都内はまた猛暑が戻ってきそうな気配。湿度が高いと、私はすぐ楽器の音が心配になるのですが、ピアノもベースも良い音でホッとしました。
▶そうそう、楽器の話。一昨日、日曜日の午後、池袋の東京芸術劇場で行われた「読響と小曽根真さんのジョイントコンサート」に行ってきました。チケットは完売で満席でした。小曽根さんのプログラムは、ラプソディ・イン・ブルー。指揮者はベルリン・フィルでデビューし欧州で注目を浴びているルドヴィ・モンローさん。小曽根さんのラプソディ・イン・ブルーは、昨年暮れのNYフィルとの共演も現地で聴いていますが、聴くたびにどんどん進化していて、この日の演奏は特にメリハリがはっきりした素晴らしい演奏でした。終演後、楽屋を訪れてそのことを話すと…とてもよいお話をして下さいました。
▶たくさんの楽器によるクラシック・オーケストラの大音量に、一つのピアノの音量で拮抗できるのは、やはりスタンウェイなのだそうです。ヤマハは繊細で墨絵のような表現ができジャズには素晴らしいけど、カラフルな油絵のようにダイナミックな表現は苦手。多くのオケと共演してきて筋肉の力がついたのか、ようやくピアノの持つ表現力の差を感じられるようになった、と。もちろん大変な練習量やテクニックの賜物なのですが、改めて、すごい卓越したピアニストだと思いました。世界中のオーケストラにゲストで迎えられるようになった小曽根さんを、心から誇らしくます。若いピアニストに聴かせたかったいいお話をありがとうございました。
▶1st.stage…ジェローム・カーン♪Nobody Else But Me、♪Fascinating Rhythm、福田作♪You Can Take You Can Give、バラード♪My Ship、♪Midnight Mood、福田作名作♪Go Ahead Nigel。
▶2nd.stage…♪Everything I Love、福田作♪Rachel’s Lament、福田作♪Childhood’s Dream、♪Portrait of Undercurrent、C.コリアの♪Humpty Dumpty、アンコールは♪My Way。吉野さんと奥平さんの気持ちの良いリズム隊に乗って、福田さん本領発揮でした。

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