デイリーレポート

いい先生に恵まれてこれからの活躍が楽しみな若者たち

▶昨夜は、国立音大の卒業生（を中心とした）ユニットでしたので、学生さんが大勢聴きにいらして客席は満席に埋まりました。メンバーは、竹内大貴(ds) さんをリーダーとする《竹内大貴クァルテット》小林千夏(as) 武本和大(pf,e-tone) 佐藤潤一(b) さんの若いクァルテット。最初はとても緊張されてていました。先生である小曽根真さんがシカゴから帰国して、その足で国立音大で授業をし、その帰路生徒さんたちと一緒に聴きにいらっしゃいました。1st セットをお聴きになって、緊張しているメンバーにジョークを言いながら的確なアドバイスをしてお帰りになりました。小曽根さんは明日明後日と、読響とのコンサートを控えています。リハをして学校の授業をしてまたリハ、本番が土・日です。その合間をぬって生徒のライブに顔を出してくださいます。先生をやっているミュージシャンは大勢いますが、こんなに愛情ある先生は稀です。私はいつも頭が下がり、感謝の気持ちで一杯になります。このような先生に出会ったことは、生徒さんはとてもラッキーですよ。
▶1st.stage…デイヴ・ホランド作♪Shadow Dance、ジム・ホール作♪Something Special、T.Monk♪I Mean You、竹内作♪Sprout、小曽根作♪No Siesta。
▶2nd.stage…武本作♪Dream of Naushty Boy 、松尾賢志郎作武本アレンジの♪Finale、佐藤潤一作♪Crisp…ベースの音色がとても良かった。ジミー・ヴァン・ヒューゼン作♪Polka Dots and Moonbeams (水玉模様と月光)、A.パークス作♪Chronos…ギリシャ神話の「時の神」、アンコールはサミー・ネスティコ作♪Ya Gatta Try。
▶とても中身の濃い、楽器も良くなり、聴きごたえのある演奏でした。これから先が楽しみなミュージシャンたちです。「いい耳の」ファンが彼らを育てます。演奏できる場所がもっとあるといいですね。