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デイリーレポート

心が洗われるような美しく深い弦の響き

心が洗われるような美しく深い弦の響き

Kyoko

2016年11月25日 金曜日

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▶《53 Strings》ハープ47弦が古佐小基史(harp)さんと、ギター6弦が笹島明夫(g)さんとのデュオ。昨夜は1年半ぶりの当店2回目の出演でした。笹島さんは札幌出身、古佐小さんは松山出身で、お二人とも現在はアメリカ西海岸にお住いです。古佐小さんは変わった経歴の方で、東大医学部出身でジャズ研でギターを弾いておられたそうですが、卒業してアメリカに渡りハープと出会って興味を持ち、ハープに転向されたということです。同じく西海岸にいた笹島さんと出会って一緒に演奏するようになり、一緒にツアーもするようになりました。
▶ハープはクラシック音楽の楽器で私も接する機会は少ないのですが、ハープには7本のペタルが付いていてそれぞれの弦を同時に半音上げたり全音上げたりできるのだそうです。彼は元々がジャズ・ギタリストなのでコード進行を良く知っていてジャズのブルーノート音階もブルースもペダルでこなし、時々はクラシック畑の人ともコラボするようです。楽器はベースより大きく重く、しかも畳めないのでベースを運ぶより大変です。日本での演奏のために1台日本に置いてあるということですが、昨夜も当店の階段を40キロものハープの搬入、ご苦労様でした。
▶昨夜は東大ジャズ研のOBたちが寒い中、大勢いらしてくださって、さながら同窓会のようでした。そうそう、オーストラリアからいらしたご家族が、小さな息子さんがギターをやっているそうで、熱心に聴いて勉強のためビデオを撮らしてもらっていました。子供のお母さんもあまりの音の綺麗さに感動して涙をこぼしておられました。Blue Note 東京 にするか BODY&SOUL にするか迷ったけど、こっちに来て本当に良かった、とお礼を言って帰られました。そう言えば昨年もいらしてたことを思い出しました。
▶1st.stage…古佐小作♪Moon In The Heaven Rose In The Heart、♪Stuck in a Nowhere Town Blues…ハープでのブルース演奏です。この曲をハープで演奏出来るのは古佐小さんだけだそうです。♪Foxing Hour (狐の時間)…彼は狐が出てくるような山の中に住んでいるそうでそんな時間帯をイメージした曲でした。スタンダード曲♪Stella by Starlight、♪幸せを運ぶ青い鳥、♪One or Night…人生には迷いがあるという内容。笹島アレンジのロドリーゴ♪Concierto de Aranjuez (アランフェス協奏曲)…いつ聴いてもいい曲ですね、とても綺麗でした。
▶2nd.stage…古佐小作♪Scotch Mist (濃霧)、カリプソのリズムで♪Idle Talk (たわいない話)…古佐小さんいわくカリプソはアドリブが続けられる楽しさがあるそうです。G.ガーシュイン♪Summertime、古佐小作♪On The Way Home…曲名通りロマンティックな曲でした。雪解けの川のイメージ北カルフオニアの川♪Revenge River (リベンジ川)…サンバのリズムで演奏。ギターもハープもパーカッションの音を出して♪China Road…ハープを端から橋までかき鳴らしました。アンコールは♪Hymn (賛美歌)…創造とは難しいことを簡単にすること、これは古佐小さんの言葉でした。
▶店内に美しい弦の音が響き渡り、いつもとちょっと違う別世界にいるような感じでした。笹島さんも作曲されていますがハープ用にアレンジしなくてはならない、ということで次回のお楽しみです。古佐小さんは、久しぶりにお友達に会えて嬉しそうでした。重い楽器で大変ですが、気をつけてツアーをしてくださいね。

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