【私の“サードプレイス”】
さぁ、新年度。 職場と家庭の息抜きに
ぶらっと立ち寄る公園通りの“ジャズ専門店”
今年50周年のBODY&SOUL
4月のご案内&5月スケジュール更新
(2024年4月8日付 Apr.8th)

デイリーレポート

カサンドラさんと内輪で楽しいひととき

カサンドラさんと内輪で楽しいひととき

Kyoko

2015年03月19日 木曜日

2 コメント

▶いまブルーノート東京で、カサンドラ・ウィルソンさんが三日間の公演中です。今回の公演はB.ホリデーの生誕100年にちなんで彼女の曲をカバーしたアルバムの、日本先行発売の記念ライブでした。私と彼女は古くからのお付き合いで彼女は2年ぶりの来日ですから、2日目の昨夜お会いしに行きました。客席は超満員、日野皓正さんやウチの常連さんも多くいらしてました。
▶お店もあるし早く帰らなくては、と思いながら彼女のステージを聴き始めましたが…B.ホリデーの曲のアレンジが鳥肌モノのもの凄いカッコよさで、(pf)(key)(ds)(g)(vln)という編成の凄い演奏に乗って、太く低いブルージーな声でゆったりと包み込むように歌う、その深いグルーブとリズムに、私はステージから離れられず聴いていました。するとステージから客席に向かって、私のことを「This is BODY&SOUL,Kyoko !」と紹介してくださって(それも皓正さんより前に紹介されて)ますますその場から離れられなくなりました。お店のステージをちゃんと聴けませんでしたので、今日のブログは彼女のことをメインに書きます。
▶彼女は、当店が六本木にあった30年ほど前、遊びに来たのが最初です。彼女は未だ無名でしたから、日本に来ると当店にも時々立ち寄って、その頃はアフリカ系の歌を自作曲も交えて歌われていました。皓正さんと彼女もその頃からのお友達です。その後帰って出したアルバムが高い評価を得てメジャーになり、グラミーを2度も受賞されました。メジャーになってからも私のことを気にかけてくださり、来日公演の度にウチのお店に立ち寄るようになったのです。
▶アンコールを聴かずに後ろ髪ひかれる思いでお店に戻ると、大野えり(vo)鈴木央紹(ts)若井優也(pf)さんのステージの2セット目の途中でした。えりさんがM.デビスの♪Blue In Green を歌うときのMCで「今度NYでレコーディングする予定で、その中にこの曲を入れたいと思っているけど、カサンドラさんの作った歌詞が良いので使いたいと思っている。でも了解を得るのが大変そう」ということでした。それで私が、多分これからここに来られる筈だから頼んでみたら、と。
▶ステージが終わると、バックのメンバー、ロニー・プラキシコ(b)さんらを伴ってご一行がお店にやって来ました。ウチのステージは終わっていてお客さまはいませんでしたが、ブルーノートから流れてきたお客さんとグレース・マーヤさん、当店で演奏を終わった えりさん 央紹さん 若井さんらミュージシャンだけでした。私が皆さんを引き合わせると、ちょっとした歓迎会のような雰囲気で話が弾みました。
▶彼女は昔のことをよーく覚えていて、若いころ一緒に来ていて、私がチャンバラして相手してくれた息子はもう27になっている、とか。JALの機内音楽で使ってくれたあの人は今どうしているか、とか。そうそう、昨夜も一緒に来るられましたが、今彼女の世界ツアーに呼ばれて同行する日本のマッサージ師の方は私が紹介した方で、20年間今だにそして昨夜も、帰ってから彼にマッサージしてもらうようです。
▶えりさんが♪Blue In Green の歌詞のことをお願いすると「KyokoがOKのミュージシャンなら私はOKよ」と快く了承してくださって、えりさんも大喜びでした。お礼に、えりさんは若井さんのピアノで♪Star Crossed Lovers を歌い、今度はマーヤさんが弾き語りで♪Kiss Of Life、続いてカサンドラさんと三人で♪Autunm Leaves を歌って皆で盛り上がりました。カサンドラさんは、えりさんマーヤさんを「Great Singer !」と言ってすっかり仲良しになりました。
▶カサンドラさんが「Kyoko、50周年のイベントには、何をさておいてもやってきて歌うわよ」とおっしゃってくださいました。カサンドラさん、いつもありがとう。とっても嬉しいのですが、あと10年も先です。元気で続けていられるかしら…
▶最後になりましたが本来のレポート、昨夜の当店 2nd.stage の曲名だけあげておきます。アカペラで♪Just Squeeze Me、♪For Once In My Life、C.パーカーの♪Confirmation、M.デビス♪Blue In Green(歌詞のご了承をお願いした曲です)♪All Blues、♪One Note Samba、D.エリントン♪We Love You Madly、アンコールはえり作の名曲♪In Time Of The Silver Rain でした。

15031803150318011503180215031806

コメント2件

  1. その日、えりさんからお誘いがありましたが、都合がつかなく行けませんでした。
    そんな時に素晴らしい出来事があるんですね・・「あ〜ぁ」です。

  2. Kyoko says:

    前々からわかっていれば、いいんでしょうけどねぇ…でも、ミュージシャンの方って本当に音楽好きなんですね、お客さまがいらっしゃらなくても、演奏が終わらないこともあるんですよ。それに皆さんタフなんです。好きなこと、タフであること、が一流のミュージシャンの条件のひとつだと、いつも感心します。  Kyoko